お互いの最初の印象は「大きい」「暗い」
――高校卒業後、誠さんはNSC(吉本総合芸能学院)に入られて、愛さんは専門学校に入学されました。
愛 単位制の高校だったので、動物関連の教科の単位を取り、動物の勉強ができる専門学校に進みました。お笑いについて考えたことがなかったわけではないですが、すぐにお金がもらえる仕事ではないので、現実的ではなかったです。強く考えるようになったのは、専門学校で就活をしていたタイミングです。インターンを経験したりしているうちに、「このまま就職したら、一生お笑いができなくなるんじゃないか。挑戦するなら今しかないかも」と焦りNSCに行くことにしました。
誠 私の場合は、実家が理容室を営んでいるので、お笑いの道に進むのは理容師免許を取ることが前提条件だったんです。なので、NSCと理容師の専門学校にダブルスクールで通いました。
――NSCで出会った時のお互いの印象はいかがでしたか?
誠 大きいなと。
愛 暗いなあと。
――いつくらいから仲良くなったんですか?
愛 女子が少なかったので、ネタ合わせをする場所で何人かで集まって喋っていた中の一人という感じです。
――コンビを組んだきっかけを教えてください。
愛 誠が書くネタが面白かったので私から声をかけました。
――その頃のネタは?
愛 言うこと、言うことが不思議というか印象に残る感じのネタでした。
――愛さんはいかがでしたか?
誠 面白いって言ってもらえて、うれしかったです。
――他の人に誘われることはなかったですか?
誠 ありました。でも最初に声をかけてくれたのが愛さんだし、相性がよさそうと思ったので、他の人の誘いには乗りませんでした。
――NSCで学んだことで印象に残っていることはありますか?
誠 ラッキィ池田さんの授業です。1年間、ずっと〝ラッキィダンス〟というダンスを踊るんです。
愛 後半は内容が変わりますが、最初の30分ぐらいは変わらず同じことの繰り返しで、テンションが上がる授業でした(笑)。
――2022年を振り返っていかがでしたか?
誠 いろんな経験ができてとても楽しい1年でした。
――賞レース以外で印象に残っていることはありますか?
誠 自分は芸名を「清水亜真音」から「誠」に変えたことです。
――すぐ慣れましたか?
誠 もう、誠ですね。いろんな方から「誠~」って呼んでいただけるようになりました。
愛 私は大好きな香取慎吾さんにお会いできたことです。本当にずっと好きだったので。
――いつくらいから推していたんですか?
愛 小学1年生の頃からです。
――普通にお話しできましたか?
愛 大粒の涙を流して、お話しどころじゃありませんでした(笑)。
誠 想像の倍の大粒です。
愛 初めて生放送で大粒の涙を流しました。それが一番大きかったかな。
――2023年の抱負をお願いします。
誠 仕事は今年よりも楽しく。賞レースで優勝できるように頑張りたいです。プライベートではお肌を治したいですね。今、ミックスナッツの食べ過ぎで荒れ気味なんです。
愛 仕事は変わらず楽しく、賞レースは今年より良い結果を出したいですね。体が重いので、プライベートはもうちょっと健康な生活を目指します。
誠 痩せてください。
――最後に進路選択を控えているティーンにメッセージをお願いします。
愛 やりたいことをやってほしいです。
誠 好きなことをすると、似たような人が周りに集まってきて、仲間ができるなど、いいことの連鎖があります。だから、やりたいことを一生懸命頑張るのがいいと思います。
Information
神保町よしもと漫才劇場
全国的に活動の幅を広げていく東京若手芸人が出演する劇場です!
漫才・コントのお笑いライブをご覧いただけます。

ヨネダ2000
芸人
愛(1996年9月19日生まれ、神奈川県出身)と誠(1999年3月25日生まれ、東京都出身)によるお笑いコンビ。2020年4月1日にコンビを結成。NSC東京23期生。「M-1グランプリ 2021」準決勝進出、「THE W 2021」決勝進出、2022年「第43回ABCお笑いグランプリ」決勝進出、2022年「キングオブコント」準決勝進出、「THE W 2022」準優勝。「M-1グランプリ2022」決勝進出。
Editor:Keita Shibuya,Photographer:GENKI(IIZUMI OFFICE),Interviewer:Takahiro Iguchi, Stylist:Mika Sasaki, Hair&Make:Ksuke Moriya Maaya Togashi