内気な中学生だった自分が、お姉さんの背中を見て憧れたアイドルの世界
――アイドルの世界を目指したきっかけは何でしたか?
太田彩夏(以下、太田)4歳上の姉(※元NMB48の太田里織菜・現在は愛乙女☆DOLLに所属)がNMB48で活動していて、中学校の時にそんな姉の姿を見て憧れていました。私はもともと内気な性格だったので、表に立ちたい気持ちはあまりなかったのですが、母の後押しもあって7期のオーディションに応募しました。
――お姉さんは積極的に動かれる方だったのですか?
太田 はい。姉は昔から積極的に人前に立ちたいという性格だったので、そんなところにもちょっと憧れていた部分はありました。
――お姉さんを通じて、なんとなくアイドルの世界に接していたのですね。
太田 そうですね。NMB48劇場にも公演を観に行っていたので、「私もこんな風にキラキラしてみたいな」と感じていましたね。姉からは「キラキラした部分だけじゃないのは、入ったら分かるよ」とは言われていましたけど(笑)。
――オーディションに受かった時のお姉さんの反応はどうでしたか?
太田 「すごいじゃん!」って、私以上に喜んでくれました。
――もともと歌やダンスの経験はあったのですか?
太田 なかったんです。姉はもともと歌やダンスをやっていたので、それを見て真似していたくらいです。その頃から思えば、自分がこんなに変われたことにびっくりしています(笑)。
――メンバーとすぐに馴染むことはできましたか?
太田 馴染むのは大変でしたけれど、7期メンバーは同世代が多かったので、話題も合って盛り上がって、それをきっかけに溶け込めました。
――ライバル意識よりも仲間意識のほうが強かったのですか?
太田 最初は仲間意識のほうが強かったですね。
――実際にグループに加入してみて、いかがでしたか?
太田 ダンスは得意なほうではないので、最初はついていくのに大変でした。辛いこともありましたが、「それを乗り越えた先に楽しいことやキラキラした姿があるんだな」と感じて、楽しいだけではこの世界では務まらないなと思いました。
――SKE48はどんなグループだと感じましたか?
太田 周りの友達に言ったら「あのSKE48!?」ってすごく反応があって、私が合格したこともすごく祝福してくれて、すごい知名度が高いと感じました。代表曲の「パレオはエメラルド」もみんな知っていたので、それを歌えることもうれしかったです。
――この世界に入ってご自身に何か変化はありましたか?
太田 何だろうな~。でも、ファンの方々と接することで、ずいぶん変わったと思います。内気な性格を変えてくれたのはファンのみなさんだと思っていて、コロナ禍の前はたくさんの握手会で、ファンの方とのコミュニケーションを通してよく喋れるようになったし、「応援してくださる方がいるから自分がいる」ということを実感しました。そんないろんなことを知って頑張ろうと思えたし、変わるきっかけになりました。