「何者になっていくのか?」がテーマのフォトブック

――初のフォトブック『何者』が発売となります。この本のテーマやこだわったことを教えてください。

とうあ 先日20歳になって、このタイミングで何か形に残るものを作りたいと思いました。私は違和感を抱きながら10代を生きてきたので、それにちなんで違和感をコンセプトに、20歳なので、20パターン、20シチュエーションを組もうというところから企画がはじまりました。私は最初にエッセイ本を出したんですが、その時から「写真集やフォトブックが見たい」という声もいただいていて、今回念願の出版になりました。

――20歳になって何か心境の変化はありましたか?

とうあ あんまり何も考えてなかったんですが、いざハタチを目前にすると本当に「もう一生10代に戻れないんだ」と思って、まずいってなりましたね。寂しいなとか思っているうちに気づいたらハタチになっていました(笑)。10代の時に想像していたハタチってもっと大人だと思っていたから、今のところあまり変わらないですね。

――様々なファッションやメイクが登場していますね。

とうあ メイクも全部系統が違いますし、部屋も衣装もそうだし、ロケーションも全部違うので、準備はかなり大変でしたけれどまさに自分が作りたいものになりました。お気に入りはたくさんあるのですが、特に、バスの中のカット、ボウリング場でのカット、黒ギャルがお気に入りです。バスは、「ザ・あたし」って感じのルックになっていて、しかもこの日超盛れてる。ボウリングは、ボウリング場と大和撫子の組み合わせの異質感、黒ギャルはずっとやってみたくて!

――黒ギャル、ヤマンバギャルはとうあさんの世代よりだいぶ昔に流行ったカルチャーですよね。

とうあ Y2Kを代表するような、今ちょっと昔のファッションが流行っているじゃないですか。このメイクをしたらどうなるんだろうって新しいことをやってみたかったし、メイクも「つけま」をたくさんつけて、時間もすごくかかったけれど、念願のギャルになれてうれしいです。

――ティーンの方にはどんなところに注目してほしいですか?

とうあ タイトルにもある通り、私は10代の時からYouTuberでもあり、タレントでもあり、モデルもやったし、アーティストもやったし、いろんな私を見せてきました。その中で、いざ20歳になって大人になっていくにつれて、何者になっていくのか? ということをすごく考えるんですね。私も何者になるか分からないし、この本を見てくれる10代の子も自分が何者になるかなんて分からないと思うんです。私みたいにいろんなことをやっていく中で、自分らしさが出せる、好きなもので生きていくことができる、ということを感じ取って欲しいです。それぞれの感想を持ってもらうことが一番の目標です。