アルバムは、ティーンに共感してもらえる曲が詰まっている
――1月25日に3rdアルバム『無限の終わり』がリリースされました。1人1曲ずつ、読者のティーンにおすすめの曲を紹介してください。
桜木雅哉(以下、桜木) 「チョコループ」です。僕は現役高校生なので、自信を持って言えますが、高校生は「チョコループ」みたいなかわいい曲調が好きだと思うんです。さらに、高校生といえばTikTok。「チョコループ」のサビの踊りをぜひ踊ってもらいたい!
大倉空人(以下、大倉) 僕は「桜Ground」。直球J-POPのアップテンポな曲で、聴いていて心地いいし、歌詞もすんなり入ってくると思うのでおすすめです。
小泉光咲(以下、小泉) 「無限シニシズム」です。いろいろ考察して自分なりの解釈をしてほしいです。

――“シニシズム”という言葉自体が分かりにくいかもしれませんね。
小泉 辞書で調べて欲しいですね。いろいろな知識を蓄えていただきたいです。
大倉 ティーンは、調べるのが好きだと思う。
武藤潤(以下、武藤) 僕は「545」です。この曲はイントロにピアノソナタの一部分を引用していて、その曲をピアノで弾くところから始まるんです。何度も間違いを繰り返しながら、2番に入る前にはちょっとずつ弾けるようになっていくという内容で、失敗を重ねながらも夢に向かって経験することの大切さが伝わると思います。

――吉澤(要人)さんのおすすめの曲は?
吉澤 「僕らの世界・物語」ですね。仲間たちと一緒に、目標に向かって頑張る経験がたくさんできるのは10代ならではだし、この曲はそういう人たちに寄り添える曲だと思うので、聴きまくってほしいです。
長野凌大(以下、長野) 僕は「Q」です。この曲は、デビューして3年経った僕らが未来に問いかける内容で、世代が近いティーンに共感してもらえるはず。この曲で前に進もうとするお手伝いができたらうれしいです。

――どれも難易度が高い曲ですが、レコーディングはどうでしたか?
大倉 今回はジャンルも多岐に渡っていて「桜Ground」や「Run away」は、ニュアンスの表現や歌い方に苦戦しましたし、「無限シニシズム」や「僕らの世界・物語」、「Lion」は、歌詞も曲調も難しかったです。曲ごとに難しいところが違うけど、アウトプットを頑張った分、いいアルバムになったと思います。
――アルバムに収録されたほとんどの曲の作詞・作曲は久下真音さんが担当されていますが、久下さんからのアドバイスはありましたか?
大倉 特にないです(笑)。久下さんとはいつもお会いすると美味しいご飯屋さんを教えてもらったり日常会話が多いです。

――「貴方に溺れて、僕は潤んで。」を担当されたizkiさんとの違いは感じましたか?
小泉 izkiさんは独自の世界観をお持ちなので、「あ、これizkiさんだ」とすぐに分かります。
大倉 久下さんは幅広いジャンルの曲を手掛けつつ、僕たちの意見も取り入れてくれるんです。「無限シニシズム」も、僕と要人のラップパートを増やしてくれて、僕らに寄り添ってくれる方です。
――久下さんは細かくヒアリングをされるのですか?
大倉 美味しいご飯屋さんとか普通の会話をしているなかで、僕らがなにげなく言ったことを、記憶に留めて曲に活かしてくれるんです。言葉遊びで久下さんの世界観を表現しつつ、僕らの意見もちゃんと汲み取ってくれる本当に素敵な方です。
――グループの今年の抱負を教えてください。
長野 今年は目標にしてきたパシフィコ横浜のライブから始まって、そこからさらに大きな景色が見たいし、実力的にも一つ上の場所に行きたい。「この先の7人を見続けたい」と思われるようなパフォーマンスをして、それを実行に移せる年にしたいです。メンバーそれぞれ気合も入っているので、いろいろなげんじぶをお見せできるように頑張ります。
大倉 げんじぶはまだまだ止まりません。