少女漫画らしいキュンキュンする展開で夢を見させてもらった
――『バツイチがモテるなんて聞いてません』では、夫の不倫が原因でバツイチになった35歳の編集者・小野和葉を演じていらっしゃいます。脚本を読んだ時の感想を教えてください。
高梨臨(以下、高梨) 冒頭の離婚のところは原作と少し変えていましたが、セリフは忠実に再現されていて、原作のいいところが詰まったストーリーという印象でした。少女漫画らしいキュンキュンする展開で、私も夢を見させてもらせてもらいました(笑)。ラブコメを演じるのは久しぶりなので楽しんでいます。
――普段、漫画を読んだりするほうですか?
高梨 どちらかというと、青年誌のほうが好きで読んでいます。恋愛ものは滅多に読まないので、久しぶりにキュンキュンしました。
――演じる上で原作のキャラクターは意識されましたか?
高梨 雑誌によっても違いますが、私がお仕事をしているファッション誌の編集部には、原作に出てくる和葉みたいに黒髪でピシッとしている感じよりも、ラフでこなれたスタイルの方が多いんです。原作に似せるというよりは、ファッション誌の編集部にいそうな雰囲気にしたほうがいいのかなと思いました。
――役作りで意識したことを教えてください。
高梨 和葉は私に近い等身大の役なので、「自分が今こういう状況になったらどうするか」と、リアルな気持ちを忘れないようにしました。盲目になってしまうところ、馬鹿みたいに浮き足立っちゃうところ、恥ずかしがったり、痛いことをしてしまったりする恋愛の要素をそのまま正直に表現したつもりです。
――恋愛相手の年齢は気にするほうですか?
高梨 気にしないほうですが、10歳も年下の人は……。かわいいとは思いますが、さすがに恋愛対象として見たことはないですね。でも、今回、和葉を思って一生懸命サポートしてくれる絢斗の姿を見たら、「確かにここまでされたらキュンってするかも!」と思いました。新しい発見でしたね。
――学生時代、男性アイドルに興味を持ったことはありますか?
高梨 それが、まったくないんですよ。私の世代のアイドルといえば、嵐やNEWSが人気で、友達はキャーキャー言っていましたが、私はどちらかというと、女の子のアイドルが好きで、しょこたん(※中川翔子さんの愛称)とかに憧れて「こうなりたい」と思っていました。
――満井絢斗を演じた、綱啓永さんの印象を教えてください。
高梨 綱くんの本当の性格は知らないですが、現場にいた綱くんは、本当に役の満井くん、そのものでしたね。“かわいいらしい”ってこういうことを言うんだと思いました。編集部で打ち上げのシーンを撮ったのですが、私がお酒が好きなことを覚えていて、冷蔵庫でノンアルコールビールを冷やしてくれていたらしく「ビール冷やしておきました~!」と持ってきてくれたんです。「かわいい~!そのままじゃん!」と思いました。
――掛け合いはスムーズでしたか?
高梨 現場で仲良くなれたので、自然な掛け合いができたと思っています。とはいえ、年齢差は感じるので「若いなぁ」という目で見ていました(笑)。