ラップバトルにアクションシーン、体当たりの映画初挑戦

――前回W onlineにご登場いただいた時は、グループとしての活動についてお聞きしました。今回は映画にご出演されるということで、俳優活動についてお聞きしたいと思います。まず、出演が決まった時の心境について教えてください。

森愁斗(以下、森) これまで演技のレッスンは受けたことがあったんですけど、実際に作品に出演するっていう経験はなかったので、最初は「本当に大丈夫かな?」って不安でした。でも実際にやってみて、すごく良かったです。

野瀬勇馬(以下、野瀬) 僕も映像での演技は初めてでした。もともと挑戦してみたいと思っていたので、楽しみな気持ちが強かったんですけど、やっぱり不安もありましたね。アクションシーンは特に。

岡本聖哉(以下、岡本) 出演が決まった時はシンプルにうれしかったのと、あとラップバトルやアクションシーンが楽しみでした。どれだけ自分を出せるかっていうところでは不安もあったんですけど、やってみてすごく楽しかったです。

――役作りで意識されたことは何かありますか?

森 僕が演じた山縣虎太郎は、ヤンキーグループの頭を張って仲間を引き連れているようなキャラクターなので、とりあえず強くならないといけないなって。なのでアクションシーンでは、できるだけ大きく振りかぶって強く見えるように意識しました。あと、撮影の時はちょうど身体を鍛えていた時期でもあったので、体をゴツく見せるのに筋肉も増量しましたね。それ以外だと、歩き方とか喋り方とかも、できるだけ強く見えるように工夫しました。普段の自分とは掛け離れているので難しかったんですけど、観てくださる方に説得力を与えないといけないので、必死に向き合って頑張りました。

――昨年ご出演されたドラマ「君の花になる」での経験も活かされていたのでしょうか?

森 実は、ドラマの撮影よりも映画のほうが先だったんです。ドラマも映画も、どちらも初挑戦だったんですが、作品が変わるだけでこんなに違うんだっていうのは、面白かったですね。役柄が変わるだけで気の持ちようとか、そこに対する役作りとかも全く違うんだなって発見したので、もっともっといろんな作品に挑戦して経験を増やしたいです。

野瀬 僕が演じた木下雄太は、愁斗演じる山縣虎太郎の仲間なので同じくヤンキーなんですけど、「ヤンキーってどうやって歩くんだろう?」とかは考えましたね。喧嘩のシーンもあったので、どうやって殴ったらカメラに映った時に迫力が出るのかを意識しながらアクションに挑戦しました。

――役作りとして参考にされた作品などはありましたか?

野瀬 やっぱり、ヤンキーなので『クローズZERO』とか。以前にも観たことはあったんですけど、出演が決まった時に改めてもう1回観ました。

――本作で演じる前からヤンキーへの憧れがあったのでしょうか?

野瀬 憧れは特になかったですけど、観た後1週間ぐらいは「1回くらいヤンキーになっておけば良かったな」と思いました(笑)。

岡本 僕は小山田孟という役で、祥(BUDDiiS 西田祥)が演じた馬場広樹と2人でラップバトルをしに行くシーンがあって。ラップ自体はできるけどバトルはしたことがなくて、相手を挑発したり煽ったりとかも初めてだったので、YouTubeでフリースタイルのラップバトル映像をたくさん見て勉強しました。そこから動作などを取り入れたりできたかなって思います。

――映画の冒頭でディスり合うシーンがありますが、バトルの経験はなかったのですね。

岡本 全くないですね。なので、ちょっとでも悪い感じを出せるように意識してやっていました。