ONE N’ ONLYとの共演の中で、「自分に似ている」と感じた役を演じることへの想い

――今回の映画ではONE N’ ONLYのメンバーと共演されますが、映画の出演について話を聞いた時、どう思われましたか?

小川史記(以下、小川) もちろんうれしかったんですけど、正直、1番最初に思ったのは「どんな役をするんだろう?」でした。でも、ワンエン(ONE N’ ONLY)と共演できると聞いて、安心感みたいなものはかなりありましたね。EBiDAN(恵比寿学園男子部)の中でも、特に最初から関わらせてもらっていたので。映画の話を聞いた時にはドキドキだったけど、ワンエンと共演することを知ってワクワクに変わった感じです。

高尾楓弥(以下、高尾) 僕も、ワンエンが主演の映画に出演できることがうれしかったんですが、兄である颯斗くん(ONE N’ ONLY 高尾颯斗)が作中でも実の兄を演じると聞いて、光栄に思うと同時に、ちょっと変な気持ちにはなりました。これまで共演はあまりしたことがなかったし、実の兄弟役というのも、ほかではあまり聞いたことがないので。最初は、「BUDDiiSの空気感とはまた違うだろうし、どうなるんだろうな」と感じていました。

――小川さんが演じられている南部美人という役は、ダンスクラブのオーナーで、ONE N’ ONLYの皆さんが演じられる役の先輩にあたりますよね。役作りに対してはどういった意識で望まれましたか?

小川 南部は年上の先輩であり大人なので、常日頃からみんなと一緒にいるというよりは、一歩引いて、俯瞰してみんなのことを見守っている感じなんです。僕の周りも年下が多いので、意外と普段の小川史記と似ているように感じました。特に役作りどうこうというのもなく、役どころはすんなり理解できましたね。ただ、1回だけ怒鳴るシーンがあって、唯一そこだけは難しかったです。映像作品は、顔の作り方とか目の力の入れ具合とかが大事だと思って、鏡を見ながら「どういう顔が怖いんだろう」と考えてからそのシーンに臨んだりしました。

――小川さんは普段からBUDDiiSのリーダーとして、みんなを律する立場にありますからね。

小川 はい。そういう意味では、普段の僕と通ずるものは多かったかもしれないです。

――高尾さん演じる直江龍之介は、先ほどもおっしゃったように「颯斗さん演じる直江愛之助の弟」という立場ですが、役作りはどうされていましたか?

高尾 ワンエンには、お兄ちゃんみたいな印象が昔からあったので、龍之介の役は本当に僕と似ていると感じました。お兄ちゃんたちに憧れを持って、いろんな物事を素直に捉える子で。それが良いか悪いかは分からないけど、お兄ちゃんたちが好きだからまっすぐについていく。でも実の兄に対してだけは、反抗期じゃないですけど、ちょっとだけ恥ずかしいような、照れくさいような部分もあって。「すごく等身大な男の子だな」って思いましたね。

――作中では結構衝撃的なシーンが登場しますが、颯斗さんとのご関係は、普段から作中のような感じなのでしょうか?

高尾 撮影中はBUDDiiSよりもワンエンと一緒に行動していたので、現場でも話す機会が多くて。役のこととか、作品に対する考えとか、いろいろとシェアしたりもしました。でも、実際は颯斗くんとはもっといっぱい話しますね。憧れの存在である一方、友達みたいに接してしまうところもあるので、龍之介と愛之助から感じる「目に見えない兄弟愛」を演じるのは逆に難しかったです(笑)。「あえて少し距離を置いたほうが龍之介らしくなるのかな」とか考えていました。

――今回、ONE N’ ONLYさんとの共演ということになって、「役者として超えていこう」「負けていられない」といった意識はありましたか?

小川 僕は正直ありました。映像作品はそこまで経験がなかったんですけど、舞台はちょくちょくやらせてもらっていたし、お芝居は好きなので。「負けていられないな」「自分の作り上げてきたものをうまく出していきたいな」という気持ちはありましたね。

高尾 僕は1回舞台に出させていただいたくらいで、あまり演技経験がないので、どちらかというと役に対しての意識の方が強かったです。龍之介はこの物語のキーマンになっていると思うので、そういう役をいただいたからには負けていられないという感じで。「この役に似合う演技をできるようになりたい」とずっと思っていました。

――『バトルキング!!-We’ll rise again-』を観に来られるティーンに向けて、見どころを教えてください。

小川 やっぱりアクションじゃないでしょうか。いつもはあんなにふわふわしてかわいいONE N’ ONLYとBUDDiiSが、本当にケンカしてるじゃん、っていうところ。僕が演じる南部はアクションはないんですが、他のメンバーはバッチバチに殴って、蹴って、殴られて、血を出して…という、普段絶対に見られない僕たちが見られるので。普段のかわいい僕たちとは違った、強い僕たちが見られるところ。そこをぜひ楽しんでもらえたらなと思います。

高尾 この映画はすごく感情の起伏が激しいので、皆さんも多分いろんな感情になれると思いますし、ケンカもするけど、それこそ友情や愛情とかもあるんです。そういういろんな要素が詰まった映画なので、ぜひそこに注目して観てほしいなと思います。