芸人さんは普段の会話でも突っ込みのキレがすごい
――なだぎさん、ワタリ119さんなど、芸人さんが多く出演されていましたが、いかがでしたか?
長妻 めちゃめちゃ面白かったです!ワタリ119さんともお話しさせていただいたんですが、お笑いが体に染みついていらっしゃるのか、普段の会話でも突っ込みのキレがすごくて(笑)。さすが芸人さんだなと思いました。
――なだぎさんはいかがでしたか?
長妻 優しい方でした。そう言うとワタリさんが怖いみたいになっちゃいますけど(笑)。お二人とも優しい方です。ワタリさんは最初、やや人見知りな感じはありましたけど、僕からガンガン話しかけて仲良くなりました。一緒にいて、すごく楽しかったので、またお会いしたいです。
――なだぎさんが演じると自然とコメディっぽい雰囲気になりますよね。
長妻 そうですね。コミカルだけど悲しい雰囲気もある方なので、自殺願望のあるあの役をなだぎさんが演じるとより深みが増します。キャスティングをした人は本当に天才だなと思いました。
――ヒロインを演じた宮澤佐江さんの印象はいかがでしたか?
長妻 宮澤さんは優しさが溢れていましたし、お芝居にもかわいらしさがありました。酔っ払っているシーンは現場にいなかったのですが、出来上がった映像を観て「こんなことをしていたんだ」と驚きました。このシーンの後に僕と演じてくれていたと思うと感慨深かったですね。本当に素敵な俳優さんです。
――ラブストーリーになるかと思いきや、そうならない距離感が絶妙でした。
長妻 「チューするのか、しないのか、どっちなんだい!」みたいな(笑)。個人的には、そういうやりとりは好きですし、このストーリーに合っていると思いました。
――妄想シーンも多かったですが、切り替えはスムーズにできましたか?
長妻 これは裏話ですが、後からナレーションをつけたので、妄想シーンの撮影は無言だったんです。時間もなくて、どう演じればいいのかよく分からず、いろいろと謎の多いところが逆に面白かったですね。宮澤さんがうまく立ち回ってくれたのもありがたかったです。
――柴犬との共演シーンがありました。犬はお好きですか?
長妻 好きです。柴犬は毛が抜けるというイメージを持っていたんですが、映画に出ていたワンちゃんはまったく毛が抜けなくて、しっかり手入れされていてツヤツヤな毛並みでした。
――犬を飼われたことはありますか?
長妻 実家でトイプードルとマルチーズを飼っています。柴犬は飼ったことがなかったので、映画で初めて接しましたが、小さいサイズだったから豆柴くんだったのかな? かわいらしかったですね。
――映画ではすごく従順でしたが、現場ではどうでしたか?
長妻 現場でも従順でしたし、ちゃんと理解してお芝居していてプロの俳優犬でした。子役ちゃんみたいな感じでした。自然な演技が印象的で天才です!
――子役の少年はいいかがでしたか?
長妻 海に顔をつけるシーンが怖かったみたいで、なかなかできない様子がかわいかったです。撮影したのは9月でしたが、日が沈むと海の水も冷たくなって、風も吹いてかなり寒くなってくるから、同じシーンに出ていたなだぎさんがとても寒そうでした (笑)。
――撮影されたのは木更津ですね。今まで行ったことはありましたか?
長妻 7ORDERのメンバーと海鮮を食べに行ったことがありました。だから懐かしかったですね。