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混迷に満ちた2021年を切り開く青春映画が誕生!

井上祐貴(『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』)、萩原利久(『3年A組‐今から皆さんは、人質です‐』)、木下彩音(『劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』)という新進気鋭の俳優たちの豪華共演で話題を集めている映画『Bittersand』。

イベントレポートの前に、本作の見どころをご紹介。

高校生活は多くの人にとって青春の1ページだが、それが輝かしいものか、または苦いものかは人それぞれ。思い出は時間と共に記憶は徐々に形を変えていき、嫌な思い出はどんどん嫌になり、良い思い出は美化されて、忘れがたいものとなる。

本作は高校3年生の夏休み明けに、何者かが黒板に描いた男女の爛れた相関図によってクラス中から誹謗中傷の的となった、暁人(井上祐貴)と絵莉子(木下彩音)を中心に展開される。

7年の歳月が経ち、サラリーマンとして冴えない日々を送る暁人。そんなある日、絵莉子と思いがけない再会を果たすが、彼女にとって暁人を含めた高校生活はすべて忌まわしい過去となっていた。

そして、そんな絵莉子の態度から暁人も当時から一歩も前に進んでいない自分に気づく。悪友・井葉(萩原利久)の力を借りて、暁人は自分のため、何よりも絵莉子のために「記憶を塗り替える」企てを進めるが……。

かつて想いを寄せていた女性との再会をきっかけに真実が徐々に解き明かされていく、ビターでミステリアスな青春ドラマであり、拒絶すべき記憶に苛まれる主人公が過去を清算するために奔走。過去からの再生をテーマに物語はどのような結末を迎えるのか――?

監督である杉岡知哉は、今までフリーの助監督として様々な映画やドラマの現場の多くに携わってきた人物であり、本作が長編映画初監督作品となる。

さらに今回、「きのこ帝国」のドラマー、西村“コン”結成の新バンド「add」が本作に主題歌を提供しているのも大きな反響を呼んでいる。

2年の歳月を経てキャストたちが“同窓会”に集結

「公開直前同窓会」と題されたトークイベントでは、主演の井上祐貴、萩原利久、木下彩音、柾木玲弥、溝口奈菜、遠藤史也、搗宮姫奈のキャスト陣と監督の杉岡知哉が登壇。

2年前に放送されたテレビ番組『ウルトラマンタイガ』(テレビ東京系)で主演を務めた直後に、本作がクランクインしたという井上。慌ただしい中で撮影に入った当時を振り返って、「今よりも知らないことが多すぎて、映画の現場はこんなにも厳しいものだと、楽しくも必死で戦ってきたという思いです」と、思いを込めて語る。

8日間というタイトな撮影スケジュールを乗り切っただけに、コロナ禍で本作が無事に上映に辿り着いたことに喜びを隠せない様子。

主演のため夜中の2時まで撮影が続くこともあったらしく、悪友・井葉役の萩原は「他のみんなは学校のシーンが終わると、先にホテルに戻ってワイワイしていたんですけど、井上くんだけ帰りが遅くて、申し訳ないなと思いつつ楽しく過ごしました」と、井上のことをねぎらいながらも、当時の現場の雰囲気を愉快に語る。

▲吉原暁人役の井上祐貴

萩原と同じく井上との共演シーンが多かったというヒロイン・絵莉子役の木下も、「すごく楽しかった現場でした」と振り返りつつ、「私が初めて画面に登場する場面はインパクトのあるシーンなので、ぜひ登場シーンを楽しみにしてください」と本作の注目ポイントをアピールした。

作品にちなんで、「7年後の自分にどんな言葉をかけたいか?」という司会者からの質問に、井上は「後悔せずに生きていてほしいと思います。常に全力で生きていたいと思っていて、『後悔したこと、やり直したいことはありますか?』と聞かれても、胸を張って『ないです』と言える自分でいてほしい」と胸に秘めた熱い思いを述べる。

木下は7年後の自分に対して、「『結婚していますか?』と聞きたいです」と、はにかみながら答える。「私は小さい頃から結婚願望が強くて、高校生のときは20代前半で自分は結婚するんじゃないかなと思っていました。7年後の自分は29歳になっているので、結婚していてもいいんじゃないかなと思っています」と意外な一面を見せた。

いまだに缶蹴りが趣味だという萩原は、「自分も7年後は29歳になっているんですけど、いつまでも童心を忘れない大人になりたいというのが夢なので、缶蹴りをし続けていてほしいな」と語る。さらに「そのときは柾木くんも缶蹴りに参加してほしい」と付け加えて会場の笑いを誘った。

▲井葉有介役の萩原利久

そういった若さに溢れるキャストたちに対して、1982年生まれの杉岡監督は「7年経ってもまだ20代なのかというのが、驚きなんですけど」と前置きしつつ、「12、3年前、僕は日本映画学校という専門学校に通っていて卒業制作で監督を務めて、その上映がこのスペースFS汐留で行われたんです。そのときも舞台挨拶をさせていただいたんですけど、またここに監督として立つとは夢にも思っていなかった」と感慨深く答えて、「このような状況で7年後の自分はどうしているのか本当に想像がつかないですが、7年後も映画を撮っていたいですね」と希望を述べた。

強烈な個性を放つキャストたちの関係性があらわに

さらに相関図がキーワードとなる本作にちなんで、フリップ片手にキャストたちがお互いの印象を語るコーナーでは、映画さながらの魅力溢れる個性と濃い関係性があらわになって、トークはどんどん盛り上がっていった。

溝口は木下に対して、「初めて会ったときは劇中の絵莉子と同じクールな印象だったんですけど、実際に話し出すと関西弁でとても明るくて、とても可愛い」と述べて、ギャップのすごさを暴露。

木下は京都出身で関西弁と言っても「おっとりとした癒し系という感じ」らしく、溝口は思わず「静かにしている時の彩音ちゃんと、喋っている時の彩音ちゃん。どっちが本当の彩音ですか?」と尋ねてしまう。

木下は照れながらも、「クールな人だと思われがちですが、実は人と話すのが好きで、どちらかと言うと関西弁で喋っている時が本当の私かな」と笑顔を見せた。

▲石川絵莉子役の木下彩音

遠藤は「もう萩原利久は会ったときから今まで印象がずっと同じで、むちゃくちゃおしゃべりですね」と、現場で常に修学旅行のようにはしゃぎ回っていた萩原の様子を述べて、「とにかくずっとしゃべっていてうるさかったんですけど、おかげですぐにみんな打ち解けて、ずっと楽しく過ごせました」と、過酷な撮影現場の中で萩原がキャストたちにとってムードメーカーだったと語る。

萩原との共演シーンが多かった井上も、「一緒にいる時間が多くて、利久くんはちょっとでも僕を楽しませようとして、いつも気遣ってくれました」と言うと、萩原は「井上くんは肩に力を入れ過ぎていたような感じだったので、ちょっとでも楽しさを共有してほしかった」とねぎらいの言葉をかける。

井上はさらに「翌日、台詞が多くて大変なシーンが控えていたんだけど、利久くんはハイになっていつまでも起きていたんです。けれど、翌日まったく台詞が飛ぶことなく、無事に撮影を終えて。あなたは完璧な人ですよ」と語る。

そういったキャストたちのやりとりを楽しげに眺めながら、杉岡監督は、「お世辞ではなく、本当に皆さん、それぞれ強烈な個性の持ち主で、よくぞここまでの逸材が揃ったなと。とても嬉しく思っております」と感想を述べる。

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、最後は井上の言葉でイベントが締めくくられた。

「この状況の中で無事に公開にたどり着いたことが何よりも嬉しいです。過去に抱えていることに対して向き合う大切さとは何か。自分が一歩踏み出してみようと背中を押してもらえるようなメッセージ性のある作品だと思うので、ぜひたくさんの方に観ていただいて共感していただきたいなと思います。」

同窓会では和やかな雰囲気のキャスト陣だったが、作品では先の読めない展開とスリリングなシーンの連続で、一筋縄ではいかない青春映画となっている。ぜひ劇場で『Bittersand』の世界に浸ってほしい。

Information

『Bittersand』
6月25日(金)シネ・リーブル池袋、UPLINK吉祥寺他、全国順次公開

吉原暁人25才、さえない日々を送るサラリーマン。ある日、高校時代に想いを寄せていた石川絵莉子と、思いがけない再会を果たす。しかし彼女にとって、暁人を含めたその頃の思い出はすべて、忌まわしい“黒板事件”によって、拒絶すべき過去となっていた。そして暁人も、その頃から自分が一歩も前に進めていないことに気付く。悪友井葉の力を借り、暁人は自分のため、そして絵莉子のために、「記憶を塗り替える」企てを進めるが……。

井上祐貴 萩原利久 木下彩音
小野花梨 溝口奈菜 遠藤史也 搗宮姫奈
つぶやきシロー 米村亮太郎
柾木玲弥 森田望智
監督・脚本:杉岡知哉 主題歌:「ニヒルな月」add
配給:ラビットハウス
©Bittersand 制作委員会

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