強烈な個性を放つキャストたちの関係性があらわに

さらに相関図がキーワードとなる本作にちなんで、フリップ片手にキャストたちがお互いの印象を語るコーナーでは、映画さながらの魅力溢れる個性と濃い関係性があらわになって、トークはどんどん盛り上がっていった。

溝口は木下に対して、「初めて会ったときは劇中の絵莉子と同じクールな印象だったんですけど、実際に話し出すと関西弁でとても明るくて、とても可愛い」と述べて、ギャップのすごさを暴露。

木下は京都出身で関西弁と言っても「おっとりとした癒し系という感じ」らしく、溝口は思わず「静かにしている時の彩音ちゃんと、喋っている時の彩音ちゃん。どっちが本当の彩音ですか?」と尋ねてしまう。

木下は照れながらも、「クールな人だと思われがちですが、実は人と話すのが好きで、どちらかと言うと関西弁で喋っている時が本当の私かな」と笑顔を見せた。

▲石川絵莉子役の木下彩音

遠藤は「もう萩原利久は会ったときから今まで印象がずっと同じで、むちゃくちゃおしゃべりですね」と、現場で常に修学旅行のようにはしゃぎ回っていた萩原の様子を述べて、「とにかくずっとしゃべっていてうるさかったんですけど、おかげですぐにみんな打ち解けて、ずっと楽しく過ごせました」と、過酷な撮影現場の中で萩原がキャストたちにとってムードメーカーだったと語る。

萩原との共演シーンが多かった井上も、「一緒にいる時間が多くて、利久くんはちょっとでも僕を楽しませようとして、いつも気遣ってくれました」と言うと、萩原は「井上くんは肩に力を入れ過ぎていたような感じだったので、ちょっとでも楽しさを共有してほしかった」とねぎらいの言葉をかける。

井上はさらに「翌日、台詞が多くて大変なシーンが控えていたんだけど、利久くんはハイになっていつまでも起きていたんです。けれど、翌日まったく台詞が飛ぶことなく、無事に撮影を終えて。あなたは完璧な人ですよ」と語る。

そういったキャストたちのやりとりを楽しげに眺めながら、杉岡監督は、「お世辞ではなく、本当に皆さん、それぞれ強烈な個性の持ち主で、よくぞここまでの逸材が揃ったなと。とても嬉しく思っております」と感想を述べる。

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、最後は井上の言葉でイベントが締めくくられた。

「この状況の中で無事に公開にたどり着いたことが何よりも嬉しいです。過去に抱えていることに対して向き合う大切さとは何か。自分が一歩踏み出してみようと背中を押してもらえるようなメッセージ性のある作品だと思うので、ぜひたくさんの方に観ていただいて共感していただきたいなと思います。」

同窓会では和やかな雰囲気のキャスト陣だったが、作品では先の読めない展開とスリリングなシーンの連続で、一筋縄ではいかない青春映画となっている。ぜひ劇場で『Bittersand』の世界に浸ってほしい。

Information

『Bittersand』
6月25日(金)シネ・リーブル池袋、UPLINK吉祥寺他、全国順次公開

吉原暁人25才、さえない日々を送るサラリーマン。ある日、高校時代に想いを寄せていた石川絵莉子と、思いがけない再会を果たす。しかし彼女にとって、暁人を含めたその頃の思い出はすべて、忌まわしい“黒板事件”によって、拒絶すべき過去となっていた。そして暁人も、その頃から自分が一歩も前に進めていないことに気付く。悪友井葉の力を借り、暁人は自分のため、そして絵莉子のために、「記憶を塗り替える」企てを進めるが……。

井上祐貴 萩原利久 木下彩音
小野花梨 溝口奈菜 遠藤史也 搗宮姫奈
つぶやきシロー 米村亮太郎
柾木玲弥 森田望智
監督・脚本:杉岡知哉 主題歌:「ニヒルな月」add
配給:ラビットハウス
©Bittersand 制作委員会

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