サッカーよりもダンスが圧倒的に楽しかった

――学生時代に、ダンス、歌以外で熱中していたことを教えてください。

白濱 小学生の頃は、「いつか自分の肘を噛みたい」と思っていました(笑)。馬鹿馬鹿しいですが、確かテレビか何かで〝肘は絶対に噛めない〟と言っているのを見て、「俺なら噛める!」と。でも無理でしたね(笑)。スポーツではサッカーに夢中になりましたが、才能がないと早い段階で諦めました。練習だけはガムシャラにやっていたので無駄に体力がついて、その後、駅伝部に召集されました。サッカーで培った体力は今も活きていますね。

数原 僕は『ターミネーター』や『マトリックス』などのアクション映画に影響されて、エアガンに夢中になりました。ペットボトルに水を入れたものを標的に、BB弾を詰めて家でパンパン撃っていました。それだけでは満足できず、母親に「ショットガンが欲しい」とねだったら「高いからダメ」と言われて。今考えると全然いらないんですが(笑)。

――今も集めていますか?

数原 実家にないので、多分捨てられました(笑)。物騒ですからね。

――中務さんが熱中していたことは?

中務 学生時代に熱中していたのはゲームの「鉄拳」です。毎日ゲーセンに通って、いろんなキャラのコンボ技をひたすら練習していました。当時は、ポール、ミゲル、ジャックを好んで使ってました。今でもたまにゲーセンとかでやります。ゲーセンにあるデカいゲーム画面を挟んで、ケンカをふっかけられるような感覚が好きで、負けたらめちゃくちゃ悔しいですけど、勝った時の気持ちよさがたまらなかったです。ひたすら鍛えてました(笑)。

――ダンスと歌にハマったきっかけを教えてください。

白濱 僕は姉に誘われて二代目J SOUL BROTHERSのライブを観に行ったのがきっかけです。小さい頃から体を動かしたり、人前に立ったりすることが好きで、お遊戯会では主役だったし、小学生の時にはミュージカルに出たりしていました。地元、松山市の「松山野球拳おどり」という、踊りながら市内を一周するイベントにミュージカルの衣装で参加したこともあります。

――二代目J SOUL BROTHERSのどんなところに惹かれたのでしょうか?

白濱 歌とダンスでキャーキャー言われる人たちを初めて生で観て衝撃を覚えました。ちょうどその頃、「サッカーじゃ一流になれない」と思って、ダンスの道を考えていたこともあり、「これだ!」と思ったんです。というのを、昨日サッカーしていた時に思いだしました。「俺、こういうのができないからダンスを始めたんだよな……」と(笑)。

中務 僕の場合は洋楽好きな母親の影響で小さい頃に、アッシャーのミュージックビデオを観たのがきっかけです。「踊りたい!」と言いだしたらしく、そこからダンスにハマっていきました。僕も習い事としてサッカーをやっていましたが、ダンスのほうが断然楽しかったですね。

――スクールの仲間は同世代の方が多かったですか?

中務 同世代はほぼいなくて、大人のクラスに混ざって踊ってました。みんなのように上手に踊れないのが悔しくて「クソっ!」と思いながら、スタジオのレッスンが終わった後に駅前にある鏡の前で練習したりしていました。

――ひとりで踊っていたのですか?

中務 はい。小さかったので「君、何やってんの?」とたまに声をかけられていました(笑)。

――数原さんはいかがですか?

数原 母親がEXILEさんの大ファンで、家でずっと曲が流れていたんです。どんな人たちが歌っているのか知らなかったから気になって、ある日TSUTAYAでアルバムのジャケ写を見たら「怖っ!」と(笑)。小学5年生ぐらいの時に初めてライブに連れて行ってもらって「この人たち、見た目は怖いけど、めちゃくちゃかっこいいな。よく分からないけど、あそこに混ざりてぇ」という気持ちになったんです。

――GENERATIONSに加入された時、そうとうお母さんは喜んだんじゃないですか?

数原 喜んでましたね。EXILE の方たちとみんなで飲んでいた時に、「お母さんに今からテレビ電話してみようよ」とTAKAHIROさんが言い出して。僕がかけて「何?」と普通に出た後に、TAKAHIROさんに代わってもらったら、「え! え! 化粧してない!」って女の子みたいになっちゃって(笑)。「手が震えたわ~」って後から連絡が来て、僕ならではの親孝行ができたと思います。