大好きな秦基博さんに関わる映画出演。うれしさとプレッシャーでいっぱい

――今回、U-NEXTで独占配信された映画『イカロス 片羽の街』は、アーティストの秦基博さんの新曲「イカロス」をモチーフに、楽曲にインスピレーションを受けた3本の短編が束ねられた作品ですが、企画を聞いた時はどんな印象を受けましたか?

和田庵(以下、和田) 僕はもともと秦基博さんの大ファンで。だから秦さんの曲から生まれた映画ということで、最初はめちゃくちゃテンションが上がりました。でもその次に「ちょっと待てよ、すごく荷が重いな…」と思って、プレッシャーが襲ってきました。うれしい気持ちとプレッシャーと「よし、やってやろう!」っていう気持ちが入り混じって、最終的にはプレッシャーだけが残ったという感じです(笑)。

――秦基博さんとはもう会われましたか?

和田 いえ、まだお会いできてなくて、これからお会いすることになると思います。めちゃくちゃ緊張しますが楽しみです。

――秦さんの楽曲をカラオケで歌うことなどはあるのでしょうか?

和田 はい、カラオケに行った時には絶対に歌います。僕はあまり声が高いほうではなく、むしろ低くてかすれ声なので、歌えない曲が多いんですけど、秦さんの楽曲は歌えるものが多く、歌わせていただいてます。あとは声質が似ている浜田省吾さんの曲もよく歌います。

――今回、和田さんが出演された「十年と永遠」の脚本を読んだ時どんな印象を受けましたか?

和田 僕が演じる中里ティボーという少年は、「教師に恋心を抱く文学少年の生徒」という設定で、自分の思いを相手にストレートに伝えられる性格。まず、そこは僕とは違うなと思いました。僕はどちらかと言えば思いを内に秘めてしまうタイプ。積極的にガツガツいく性格ではないので、最初は慣れないところもありました。でも演技をしていくうちに「相手にストレートに思いを伝えるのは爽快だな」と思うようになりました。

――ティボーと共通する部分はありましたか?

和田 ティボーがスケボーをやっているという設定は、僕が実際にスケボーを趣味にしているからと、あとから急遽決まったみたいです。だからそこはティボーと趣味が共通していますね。スケボーをしながら同時に演技する経験はあまりなくて最初は不安でしたが、やってみると案外すんなりとできました。あとで試写を観たら、思ったよりもスケボーのシーンを長めに撮ってくださっていて、そこはすごく自信になりました。それからティボーは本を読んだり詩を書いたり、結構多趣味ですよね。成績も優秀で、好きになった先生が数学教師なのがきっかけで数学も頑張るっていう……演じてみて、改めてすごく人間味のある少年だと思いました。