「美少女戦士セーラームーン」で出会った仲間は人生の財産
――キャリアについてお聞きします。この世界に入ったきっかけを教えてください。
泉 きっかけはスカウトです。当時は中学生だったので、週末に東京に行ってティーン雑誌の撮影をしていました。ドラマ「美少女戦士セーラームーン」(2003~2004年)に出演したことをきっかけに、この世界にのめり込むようになりました。
――スカウトを受ける前は、この世界にはあまり興味がなかったのですか?
泉 京都にいたので、芸能界は遠い、夢の世界というイメージでした。
――モデルの仕事は楽しかったですか?
泉 はい。ドキドキしていましたが楽しかった思い出があります。モデルの仕事でプロのヘアメイクさんに初めてメイクをしてもらいました。目の前に広げられたメイク道具に目を輝かせていた気がします。
――お芝居の仕事はすぐに慣れましたか?
泉 最初は、人前で演技をすることを恥ずかしいと感じることもありましたが、「美少女戦士セーラームーン」の撮影現場は厳しく、新人だったこともあり、毎日がとても刺激的で多くのことを学びました。
――「美少女戦士セーラームーン」に出ていた皆さんは、今もすごく活躍されていますね。
泉 この間、みんなでご飯に行った時に、出会ってから今年で20年と聞いてビックリしました。みんなとの出会いは人生の財産です。
――10代の頃に同世代の方と出た作品は特別なものがありますか?
泉 そうですね。1年間もの間、みんなで一緒に撮影して、初めて経験することも多かったので、私の中では特別な作品です。
――上京後はすぐに東京の生活に馴染めましたか?
泉 大学入学のタイミングで東京に上京しました。上京したのだから、仕事も勉強も頑張ろうと思っていました。大学生活は最初は緊張の連続でしたが、クラスメートや素晴らしい先生方と出会えて楽しめました。きょうだいと一緒に住んでいたので、学校から帰ると毎日の出来事を話したりして東京の生活にも馴染めました。
――大学に行って良かったと思う部分はありますか?
泉 友達と先生に出会えたことです。今も交流があって、数年前にイギリスのロンドンに行った時は、現地にいらっしゃったゼミの担当の先生にお会いして、一緒にお茶をしました。今も私が出演したドラマを観て、メールで感想を送ってくださる、すごく優しい先生です。そういう素晴らしいご縁があったので、大学に行って良かったです。