タイトルの『mirror』に込めた意味

――3月1日リリースのアルバム『mirror』ですが、タイトルはどのように決めたのでしょうか?

ジャン海渡(以下、ジャン) メンバーでタイトル案を話し合った際に、僕が提案しました。2022年は連続シングルリリースなどのチャレンジで、さまざまなものを要素として取り入れ表現した1年でした。その過程が、鏡の前に立ち、「こういう服は似合うな、これは合わないな」とフィッティングしながら自分に合う服を探す様子に似ているなと思ったんです。試行錯誤を繰り返しながら自分自身を深く見つめ直した僕らを表現する言葉に“鏡=mirror”が最適だと思い提案したら、メンバーも賛成してくれました。

――お一人ずつアルバムに収録されている新曲の紹介をお願いします。まず、1曲目の「Are U Ready?」から。

伊藤壮吾(以下、伊藤) 連続シングルリリースを経験したことで、「SUPER★DRAGONはこういうことをやったほうがいい」と確証したものをファンに観せたい、タイトルにはそんな想いを込めました。最初にこの曲を持ってくることで、アルバムの期待感も上がるし、とにかくいい曲なのでじっくり聴いてほしいです。

伊藤壮吾

――「Revolution」は?

池田彪馬(以下、池田) SUPER★DRAGONで挑戦してみたいと思っていたそのものズバリな楽曲です。連続リリースで得たものをスパイスに加えた、今のSUPER★DRAGONらしさが伝わる曲だし、MVも撮るので『mirror』のメインになるような曲です。BLUE(ファンの愛称)にとっても、いい意味で予想を裏切るような曲になったと思います。

池田彪馬

――「Don’t Turn It Down」。

田中洸希(以下、田中) 今までもスクラッチやビートを刻むヒューマンビートボックスをやってきましたが、「Don’t Turn It Down」で初めて声を使ったスクラッチに挑戦しました。ラッパー3人が前面に出て歌う曲なので、ラップのノリやテンション感とスクラッチをどう合わせていくかを探るのが課題で、レコーディングには時間がかかってしまいましたが、その分すごく面白い仕上がりになったし、自分で聴いても新鮮な驚きがあります。

田中洸希

――「Pretty Girl」はいかがですか?

ジャン テーマも分かりやすいし、歌詞もシンプルで、サビでタイトルを復唱するキャッチーな曲です。最初にデモを聴いた時に、昔、ディズニー・チャンネルで観たミュージカルドラマ『ハイスクール・ミュージカル』を思い出しました。海外の文化祭的なパーティーのブチ上がるニュアンスを感じて、「こういうの好きだな~」と。自然と明るい気分になれる曲で、ライブでもポイントになりそうな曲です。スパドラの武器が1つ増えました。

ジャン海渡

――「相合傘」。

飯島颯(以下、飯島) 畳みかけるようなアップテンポな楽曲が多いなかで、比較的落ち着いたテイストの曲です。ライブでは、BLUEのみんなと力を抜いてリラックスする一体感が楽しめそう。振り付けはこれからなので楽しみです。

飯島颯

――「Tap tap tap!」は?

志村玲於(以下、志村) 今までの振り付けは、僕らの意見をコレオグラファーの方に伝えた上で作っていただいていたのですが、この曲は僕と(飯島)颯とコレオグラファーの方の3人で意見を出し合って一緒に制作しました。ボーカルチームのクリエイティブな制作に影響されて、僕らも頑張りました。BLUEのみんなに納得してもらえるものが作れたと思います。

志村玲於

――最後に「Popstar」。

松村和哉(以下、松村) デモで上がってきた時は、「Rockstar」というタイトルで、歌詞もまったく違っていました。でも、僕らはRockstarになりたいわけじゃないので、(古川)毅くんの「Popstarのほうがマッチするんじゃない?」という意見でタイトルが変わりました。それを受けて、僕と毅くんとジャンくんの3人でリリックを作りました。SUPER★DRAGONのリアルを詰め込みつつも、誰かの背中を押せる1曲になったと思います。個人的には自分が書いたリリックを自分以外の誰か、この歌だと(池田)彪馬が歌っていますが、それを聴くのは新鮮でした。そんなところも皆さんにも楽しんでいただきたいです。

松村和哉