連続リリースをきっかけに製作への姿勢が変わった

――今回のアルバムは、メンバーのみなさんがさまざまな形で制作に参加されたそうですが、どのように進めていかれたのでしょうか?

池田 楽曲のプロデュースと歌詞の制作はボーカルチームが参加しましたが、進め方は曲によって異なります。「Revolution」は、構想の段階から僕らが思い描いた世界観や、楽曲のジャンル、どういう音を入れたいかなどを僕らが希望した作家さんに提案させてもらって制作しました。「Are U Ready?」、「Don’t Turn It Down」はコンペで集めてもらった曲に、和哉とジャンが作詞にアレンジを加えたりしました。

――担当はどうやって振り分けたのでしょうか?

松村 基本はボーカルチームが主導で進めます。

志村 連続リリースの後半から、ボーカルチームがどんどん制作に携わるようになり、ボーカルチームがイメージする歌い方やステージの見せ方をダンサーチームと共有しながら固め、それを振付師の方に伝えるという流れになりました。

古川毅(以下、古川) 僕が担当したのは、楽曲制作プラス衣装です。今みんなが着ているレザーの衣装は信頼するスタイリストさんと1から一緒に考えました。買いつけにも参加して、スタイリングを組む段階から試したりしました。フィッティングでは、メンバーの個性を活かしながら、それぞれが着たいものが被らないように注意して、この衣装で絵力の強いSUPER★DRAGONが表現できたと思っています。『mirror』の制作を通じて、SUPER★DRAGONのクリエイティブの足元がようやく固まってきたと実感しています。

古川毅

――アルバムのジャケットも大胆なデザインですね。

古川 自分たちを投影している『mirror』の世界観をアートディレクターの方に伝えて、作っていただきました。

――パシフィコ横浜でのライブ「Persona」が目前に控えています。注目してほしいポイントを教えてください。

古川 会場になるパシフィコ横浜は、ワンマンとしてはスパドラ史上最大規模です。僕らとBLUEにとって、節目になるポイントになるはずです。これまでの足跡や道のりをしっかり見せながら、いい未来が想像できるスペシャルなライブにしたいです。一夜限りのライブは、オンラインライブぶりで、有観客ライブでは本当にないんです。ツアーとはまた違った怖さもあるけど、それよりも楽しみな気持ちのほうが圧倒的に大きいので、何も考えずにその一夜に全力投球したい!まずは『mirror』を聴いて気持ちを高ぶらせて、期待度マックスでライブに足を運んでください。

柴崎楽(以下、柴崎) 僕は「Persona」のライブのロゴを考えました。打ち破った鏡の奥に「Persona」という文字を入れたデザインで、「鏡の前に立って自分たちを見つめ直して一皮むけた新しいSUPER★DRAGON」を表現しました。「Persona」のグッズも僕がデザインを担当して、今、試作品ができ上がってきたところです。タオルの色もメンバー9人の希望を聞いて制作したら好評だったので、BLUEのみんなにも喜んでもらえると思います。

柴崎楽