各チームが最終ROUNDにふさわしいパフォーマンスを繰り広げる

これまでの集大成で「熱く深く感動の作品」とオープニング映像で語った「Benefit one MONOLIZ」は、着物の羽織を思わせる赤い衣装にロングブーツと和モダンを感じさせる衣装に、和傘を持って華麗に登場。やはり和のテイストを取り入れたサウンドに乗せて、アクロバティックなダンスを繰り広げながら、随所にシンクロ率の高い動きも挟んで唯一無二の世界観を構築した。ジャッジのETSU氏は「華やかで、勢いがすごくて、胸を打たれた」と感動を伝えながらも、「振付ではないポーズを、もう少しシャープに攻めたら広がりが出る」とアドバイスを送った。

▲Benefit one MONOLIZ ©D.LEAGUE 20-21

宇宙服を思わせるサイバーな衣装で登場した「CyberAgent Legit」は、序盤のゆっくりした展開から、後半にかけて激しさを増していく構成と、一糸乱れぬフォーメーションで宇宙遊泳を表現。ディレクターのFISHBOYは「Dリーグという未知のものを宇宙にたとえて、そこを輝ける場所にしていくショウケース」と意図を語り、リーダーのTAKUMIは「これまでの思いが積み重なった最後の舞台。悔いなく終われたし、結果はともかくやりたいことができた」とコメント。ジャッジの剛力彩芽氏は「登場した瞬間から違う空間に来たように感じました。息をするのも忘れるぐらい世界観に引き込まれました」と感動を伝えたが、WAPPER氏は「ROUND.1から見てきたが、上位にいけない理由として心の弱さを感じた」と愛ゆえの苦言を呈した。

▲CyberAgent Legit ©D.LEAGUE 20-21

「最後は自分たちらしく」と最終ROUNDに挑んだ「USEN-NEXT I’moon」は、自分たちの武器である華やかさ可愛さを前面に押し出して制服姿で登場。王道のJ-POP楽曲で勝負をかけ、めまぐるしくフォーメーションを変えながらアイドル性の高いダンスを繰り広げたが、55ポイントと結果は振るわず。しかし坂見誠二氏は、全12ROUNDの彼女たちのパフォーマンスを振り返って、着実にスキルアップしているところを評価した。

▲USEN-NEXT I’moon ©D.LEAGUE 20-21

前回の覇者「avex ROYALBRATS」は、ディレクターのRIEHATA自身がSPダンサーとして参加。これまでの振付と衣装をちりばめながら、文字通りの集大成としてエモーショナルな作品に昇華させ、73、5ポイントという高得点でトップに躍り出た。ダンスを終えたRIEHATAは息を切らしながらも「ダンサーとしてのヒーローが集まったエンドオブザゲーム」と高らかに語り、黒須洋嗣氏は「人生が見えた!」と興奮気味に賛辞を贈った。

▲avex ROYALBRATS ©D.LEAGUE 20-21