ラウールさんは人見知りだけど打ち解けるとイメージが全く違った
――三浦界を演じたラウールさんはどんな方でしたか?
吉川 お会いする前は、クールな方なのかなという印象でした。実際にお会いすると意外と人見知りなところがあり、あまり目線が合わなかったです(笑)。
――そうなんですね!
吉川 でも撮影していくに連れて、自然とキャストの方々がラウールさんのところに集まってくるんです。打ち解けると人懐っこい方で、初めて会ったときの印象と全く違って、すごく面白い方だなと思いました。
――神徳幸治監督は『ピーチガール』(’17)、『honey』(’18)など、高校生の青春ラブストーリーを得意とされていますが、どんな演出をされる方でしたか?
吉川 たとえば羽花ちゃんが感情的になるシーンで、どう演じればいいのか悩んでいるときに、すぐに相談に乗ってくださって、一緒に考えていただいたりしました。
――役者さんに寄り添ってくれるということですか?
吉川 そうです。やりたいことをしっかり聞いてくださるので、私が思い描いた羽花ちゃんを演じることができました。自分らしさを出したかったので、それを尊重してくださるのはとてもありがたかったです。
――映画の見どころを教えてください。
吉川 恋愛映画なんですけど、恋愛だけじゃなくて友情の部分も深く描かれています。羽花ちゃんが、界くんの女友達と出会うことで、引っ込み思案な性格が少しずつ変わっていって、自分の意見も言えるようになります。そういう風に女の子同士の友情だったり、男の子同士の友情だったりがリアルに描かれていて、その関係性にもぜひ注目して観て欲しいです。