子どもの頃から仕事をするのが日常だった
――吉川さんのキャリアについてお伺いしたいのですが、3歳から芸能界のお仕事を始めたそうですね。
吉川 母親がきっかけでした。幼児向け番組『いないいないばあっ!』(NHK Eテレ)で、小さい子が着ているような着ぐるみを私に着せたくて事務所に入れたそうです。
――着ぐるみを着せたかったというのも珍しい理由ですね(笑)。
吉川 私自身、その番組が好きだったのを覚えています。いつの間にかやっていて、それが当たり前になっていたので、仕事っていう意識になったのは、かなり後になってからです。演技も最初は母親に指導してもらっていました。
――お母さんが演技指導をされていたんですね。
吉川 子役の方は親に教えられながらやる場合も多いと思います。当時、本格的な演技レッスンは受けてなかったので、母親から「ここはこうしなさい」と教えてもらいながら勉強していました。
――お母さんの演技指導はいかがでしたか?
吉川 けっこう的確でした。当時の演技を見返しても、これで良かったと思うことがあって、母親は演技経験もないのにすごいなと思います。
――成長とともに、演技の楽しさに目覚めていったんでしょうか?
吉川 正直、小さい頃は、それが日常でしたので、よく分からないままやっていた部分もありました。
――高校時代、1年ほど芸能界の仕事から離れていたんですよね。
吉川 高校2年生になる直前に一度、芸能のお仕事から離れました。特に大きな理由はなかったのですが、小さい頃から勉強や学校よりもお仕事を優先していたので、学生生活を楽しみたい気持ちもありました。お仕事をしていない時期に、友達と韓国旅行に行ったのが思い出深いです。