映画『惡の華』を通して演技の面白さを知った

――秋田さんは中学1年生のときに受けた「第19回ニコラモデルオーディション」でグランプリを獲得したのをきっかけに芸能界入りされました。オーディションを受けようと思ったきっかけはありますか?

秋田 もともと雑誌『nicola』が大好きで愛読していました。「モデルになりたい!」という夢ではなかったんですが、年に1回、雑誌の中にオーディション応募用紙が入っていたので、『nicola』に関わってみたいと思って、最初は軽い気持ちで受けてみました。

――『nicola』専属モデルとしての活動を始めてみて、モデルのお仕事はいかがでしたか?

秋田 『nicola』は撮影の雰囲気が部活みたいで、スタッフさんやモデルさんもファミリーみたいな感じでした。だから仕事という感覚はあまりなくて、ただただ楽しくやっていました。

――モデル同士でライバル意識みたいなものはありましたか?

秋田 私の下の世代は企画で競争することもありましたが、私たちの時は特にそういう企画もなくて。もちろんそれぞれが頑張らないと、と意識はしていたと思いますが、みんな普通に仲良くて、和気あいあいと撮影をしていました。

――モデルという仕事への意識が変わったタイミングなどはありましたか?

秋田 2019年に『nicola』を卒業して『Seventeen』の専属モデルになったタイミングですかね。撮影の雰囲気がガラッと変わったのをきっかけに、自分で意識したわけではないのですが、部活の感覚とは違う「仕事!」という意識が自然と芽生えて。知らず知らずのうちに意識の変化がありました。

――『nicola』と『Seventeen』で違いがありましたか?

秋田 何から何まで違います。たとえば『nicola』は1ページにたくさんの情報が入っていて、一日に撮影する写真の点数がとにかく多いんです。あと学業優先で、土日にしか撮影が無くて週末に一気に撮るので目まぐるしくて。編集部さんに言われたことをこなしていく撮影が多かったと思います。それに比べて『Seventeen』は平日にも撮影がありますし、撮影スケジュールはゆったりとしていて、『nicola』で鍛えられた分、すごく余裕を持って撮影ができています。メイクさんやスタイリストさんと相談しながらスタイリングを決めたり、撮影に自分の意見が反映されるので、自然とモデルとしての意識がついてきたのかなと思います。どちらの撮影も楽しいと思えることは変わらないですね!

――2017年からは俳優としての活動もスタートされます。

秋田 事務所に入ってから、時間がある時はお芝居のレッスンを受けて、少しずつオーディションにも挑戦していました。初めて大きい役をいただいたのは映画『惡の華』(2019年)でした。かなりインパクトのあるストーリーでしたが、『惡の華』を通して演技の面白さを強く感じました。難しい役柄ではあったんですけど、女優としての欲も出てきて、初めて本気でお芝居をしようと感じた作品です。

――『惡の華』は映画ファンの間で、かなり話題になりました。世間の反響は実感されましたか?

秋田 公開後にご覧になられた方の反応が知りたくて、いろいろ『惡の華』の感想を調べました。好意的な意見を書いてくださる方が多かったので、大丈夫だったんだと安心したのを覚えています。