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実力派俳優たちが集結して映像化不可能と言われてきた小説を映像化

先の読めない展開で多くの読者を魅了した小説の映画化、そして主人公の天才作家・津田を藤原竜也が演じることで公開前から注目を集める映画『鳩の撃退法』。

津田の担当編集・鳥飼を土屋太鳳、家族とともに姿を消したバーのマスター・秀吉を風間俊介、津田の行きつけのコーヒーショップ店員・沼本を西野七瀬が演じるなど、実力派俳優たちが共演することも話題になっている。

作中では津田が鳥飼に読ませる新作小説の内容と、富山の小さな街で起こった事件が交錯し、何が現実で何が小説に書かれた出来事なのか、観客を惑わせる。

そんな複雑かつ、巧妙なストーリーを紡いだのは、映画だけではなくドラマやバラエティ、MVとマルチに活躍するタカハタ秀太監督。そして堀込高樹(KIRINJI)の音楽、KIRINJIとAwichによる主題歌「爆ぜる心臓」も物語を盛り上げる。

藤原竜也との共演を心待ちにしていた風間俊介

7月12日に行われた完成披露試写会に登場したのは、藤原竜也、土屋太鳳、西野七瀬、風間俊介、そしてタカハタ秀太監督。

登場して早々、主演の藤原が「僕、ずっとこの撮影は2年前か2年半前だと思っていたんですけど、1年前でした」と笑わせ、さらに「(撮影をしながら)これが小説の中の自分なのか、現実の自分なのか苦労したところはあったんですけど、ここにいるメンバーで監督のもとで楽しく撮影して、素敵に仕上げてもらいました」と作品への思いを語る。

撮影時のエピソードを聞かれると、風間は「竜也くんと会って、一緒にお芝居できるのをすごく楽しみにしていました。竜也くんの役はまくし立てるように喋りますが、僕の役はマイペースに淡々と喋り、混じり合わない2人がシンパシーを感じながら喋り続けるという、今までにないお芝居の感覚を楽しみました」と初共演への喜びを語る。

藤原の出演作を数多く見てきたという土屋は、「竜也さんと掛け合いをさせていただくことが多かったんですけど、そのスピード感やリズム感に目の前にいてドキドキハラハラしました。そんな舞台を見ているような感覚になるのも見どころのひとつかなと思います」と共演への感慨もひとしお。さらに、撮影が行われた富山で藤原からおすすめのバーを教えてもらったそうで、「マネージャーさんとワクワクして行ってみたら、竜也さんが座っていらっしゃって。もう常連というか、よくなじんでいらっしゃって、(撮影現場もバーだったため)撮影に戻ってきたみたいな感覚になりました」と微笑む。

作中で藤原演じる津田との軽口を交わすシーンが印象的な西野は、現場では緊張していたようで「監督から、距離感を縮めるために『ハグすれば?』『お姫様抱っこしてみれば?』と言われて、物理的に距離を近づけてほぐしてもらいました」と、はにかみながら独特な演出を振り返った。

全編富山での撮影で、キャスト・スタッフ陣の関係性はしっかりと深まったよう。藤原が「もっと富山にいたかったくらいですよね」と話すと、土屋と監督から盛大なツッコミが。

その理由は “新幹線との戦い”にあるらしく、「8時45分から50分に全カット終わっていれば、9時38分ぐらいの新幹線に乗ってその日のうちに東京に帰れるんですよ。正直、そこの戦いもありました」と藤原から詳細が語られる。

風間は「その時間に終わらせることを目標としてたってこと?」とツッコミ、さらにタカハタ監督も「現場はそれを意識していました。竜也さんを最終の新幹線に乗せないとって」と続く。藤原は「帰ることしか考えていないみたいだけど……」とたじたじ。風間が「見てもらったら作品のことを考えていたのが分かりますよ」とフォローするが、タカハタ監督は「竜也さんは撮休の日は必ず東京に帰っていきました」とひと言。そんなトークからもチームワークのよさが伺えた。

西野七瀬が語るガチすぎる怖い話にキャスト陣も驚愕

謎の多い作品にちなんで「謎を感じた奇妙な体験」を聞かれると、藤原は「まさに今朝、風間くんから聞いたんですよ」と話し出す。それは2人が電話で話したという共演前の出来事についてで、風間は「友人と電話していたら、『藤原竜也くんが代わってと言っているから代わるわ』と言われて話したんですよ。『どうも藤原竜也です。風間くんですか?ありがとう』と言って、電話を友だちに戻したんですね。……あれ、何だったんですか?」と長年の謎をぶつける。しかし藤原は「まったく覚えてないんですよ」と返し、謎は深まるばかり。

西野は以前住んでいた家でのエピソードを披露。「窓を開けたまま寝ると、一定間隔で仏壇にあるような鈴の音が聞こえてくるんですよ。でも隣に家はなくて」と話すと、藤原がぼそっと「ガチじゃん!」とこぼす。そしてこれは数ある中のひとつだそうで、「上の階から走っている足音が聞こえてきて、でもよく考えたらその時間、上の人は仕事でいなくて」と続けると、リアルすぎる怖い話にキャスト陣も本気で驚いている様子。

さらに土屋も「実在した方をテーマに撮影を行ったとき、その方を祀った祐天寺のお寺さんでお祭りが行われたんです。その日がクランクインで伺うことができなかったんですけど、家族や知り合いから『祐天寺にいた?』と聞かれて。それを聞いて、お参りに行かせていただかなきゃと思いました」と、奇妙な体験を語った。

和気あいあいと進められた舞台挨拶もいよいよ締めくくり。これから作品を見る観客に向けて藤原から「こういう状況で完成披露試写会に足を運んでくださって、ありがとうございました。ここにいる全員でもっともっと努力して、いい作品をみなさんに届けられたらなと思っております。引き続き応援よろしくお願いします」と感謝が語られると、会場からは大きな拍手が送られた。

すべての登場人物、そして観客をも巻き込み展開していく“謎解きエンター〈転〉メント”『鳩の撃退法』。その謎はぜひ劇場で体感してほしい。

Information

『鳩の撃退法』
2021年8月27日(金)全国ロードショー

出演:藤原⻯也
⼟屋太鳳 / ⾵間俊介 ⻄野七瀬
佐津川愛美 桜井ユキ 柿澤勇⼈ 駿河太郎 浜野謙太
岩松了 / 村上淳 坂井真紀 濱⽥岳 ミッキー・カーチス / リリー・フランキー
豊川悦司
原作:佐藤正午「鳩の撃退法」(小学館刊)
監督:タカハタ秀太 脚本:藤井清美 タカハタ秀太
製作幹事:松竹 電通 配給:松竹 制作プロダクション:AOI Pro. 制作協力:松竹撮影所 松竹映像センター
©2021「鳩の撃退法」製作委員会 ©佐藤正午/小学館

かつては直⽊賞も受賞した天才作家の津⽥伸⼀(藤原⻯也)。津⽥はとあるバーで担当編集者の⿃飼なほみ(⼟屋太鳳)に、書き途中の新作⼩説を読ませていた。富⼭の⼩さな街で経験した“ある出来事”を元に書かれた津⽥の新作に⼼を躍らせる⿃飼だったが、話を聞けば聞くほど、どうにも⼩説の中だけの話とは思えない。神隠しにあったとされる家族、津⽥の元に舞い込んだ⼤量のニセ札、囲いを出た鳩の⾏⽅、津⽥の命を狙う裏社会のドン、そして多くの⼈の運命を狂わせたあの雪の⼀夜の邂逅……。彼の話は嘘?本当? ⿃飼は津⽥の話を頼りに⼩説が本当にフィクションなのか【検証】を始めるが、そこには【驚愕の真実】が待ち受けていた。

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Reporter:Sonoko Tokairin