防衛戦は失冠してしまわないよう緊張感を持って挑んだ

明治記念館での女王就位式に参加した西山女王は、えんじ色のあでやかな着物姿で登壇した。司会者から「素敵ですね」とつぶやかれると、笑みを浮かべた。

株式会社マイナビ出版の代表取締役社長・滝口直樹氏や、公益財団法人 日本将棋連盟の会長・佐藤康光氏。同タイトル戦第3局の開催地・時宗総本山遊行寺を誘致した藤沢市観光協会の会長・湯浅裕一氏も挨拶。

その後、佐藤氏から就位状を受け取った西山女王。滝口氏からも“マイナビ杯”と優勝賞金“500万円”のパネルを手渡され「ありがとうございます」と関係者や報道陣へ会釈した。

多くの祝電も寄せられ、謝辞では「今回の防衛戦は奨励会を退会した直後ということで、そのままの流れで失冠(タイトルを失うこと)してしまわないよう緊張感を持って挑んでおりました」と同タイトル戦を振り返った西山女王。

「昨年に続きギリギリのところで防衛できてホッとしております」と胸をなでおろし、「来年は“永世女王(連続5期達成で獲得する称号)”がかかったシリーズということで、新たな結果を求めて今から頑張っていきたいなと思っております」と決意を新たにした。

壇上で行われた佐藤氏との「パターゴルフ三番勝負」では「高校の同級生でプロゴルファーの友人がいるのですが、掃除の時間にほうきをパターに見立ててやり方を教えてもらって以来」と不安な表情を浮かべた西山女王。結果は、エキシビジョンを含めた“四番勝負”となり両者引き分け。最後、丁寧なスイングでみごとにカップインを決め、笑顔を浮かべた。