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独り言の多さがYouTubeの動画にも活かされている

――昨年の夏からYouTubeチャンネルを開設されました。現在はどのくらいのペースで動画を更新されていますか?

織田 目標はだいたい1週間に1回のペースです。内容は自分から提案するんですが、マネージャーさんやスタッフさんも一緒に考えてくれています。

――週1回はすごいですね。

織田 そうですね。どうしても仕事が立て込んでいるときは、更新が滞ってしまうときもあります。

――テーマや内容はどういう風に考えているんですか?

織田 他のYouTuberさんの動画を見るのも好きなので、そこからヒントを得ることもありますし、テレビ番組で面白そうな企画があれば、自分なりにどうできるか考えます。

――動画では一人語りが中心ですが、とめどなく話されていてすごいなと感心します。

織田 昔から本当に独り言が多くて(笑)。YouTubeチャンネルを始め
たときから、カメラの前でも違和感なく話すことができました。

――どの動画も10分程度ですが、実際はもっとしゃべっているってことですよね。

織田 一つの動画撮影で30分から1時間ぐらいカメラを回していて、ずーっとしゃべりっぱなしのことが多いです。ただアップする動画は8分ぐらいがちょうどいいので、ほぼほぼカットって感じですね。編集も自分でやっていて、1本編集するのに、最低5時間はかかっています。

――発信する上で意識していることはありますか?

織田 なるべくネガティブなことは言わないようにしています。見てくださる方には楽しい気持ちになってほしいので、そういう部分は出さないようにしています。

初のヒロインは一人二役で全く違うキャラクターを演じた

――映画『遊星王子2021』では初のヒロインに抜擢されましたが、お話を聞いたときはどんな気持ちでしたか?

織田 まさか自分が映画のヒロインをできるとは思ってなかったので、すごく嬉しかったのと、一方で「私で大丈夫かな」って不安もありました。ヒロインに憧れはあったので、いつかやってみたい気持ちはありました。

――演技に興味を持ったのはいつ頃ですか?

織田 高校2年生ぐらいです。映画やドラマが好きなので自分でもやってみたいなと思っていました。

――『遊星王子2021』は特撮作品ですが、特撮にはどんなイメージを持っていましたか?

織田 ほとんど特撮作品は見たことがなかったんですけど、サブカル的な感じのものは大好きなので、出演が決まったときも楽しみでした。

――脚本を読んだときはどんな印象を受けましたか?

織田 設定がぶっ飛んでいて、すごくシュールで面白いなと思いました。これが映像化されたらどうなるんだろうというワクワク感もありました。

――役作りはいかがでしたか?

織田 私の演じた大村君子は、わりと自分の性格に近いのかなと感じていたので、役作りもしやすかったです。大学生という設定も、撮影当時は現役の大学生だったので、すぐに入り込めました。

――一人二役でクローディア姫も演じますが、君子とは雰囲気も違いますよね。

織田 クローディア姫はエレガントで大人な女性。気高い雰囲気を意識して演じられるように頑張りました。

――クローディア姫の要素は、普段の織田さんにはありますか?

織田 あまり無いです(笑)。だから演じるのは難しかったんですけど、自分の想像する女神様、女王様みたいなものを意識しました。

――河崎監督の演出にはどんな印象を受けましたか?

織田 戦闘シーンやロボットへのこだわりなど、いろいろな場面で特撮への愛を感じました。あと、ほぼほぼワンテイクなんです。一回勝負みたいなところがあって、それが新鮮でしたし、現場に緊張感やスピード感を生み出していたと思います。

――演技面で河崎監督から特別な指示はありましたか?

織田 基本的には役作りは任せていただいたのですが、コメディー要素を入れたいということで、「間をちょっと空けたほうがいい」「リアクションは大きく取ってほしい」など、演技面では細かいアドバイスをいただきました。

――子役からベテランまで幅広い出演者が揃っていますが、現場の雰囲気はいかがでしたか?

織田 すごく楽しかったです。笑いの絶えない現場で、そこは河崎監督の力なのかなって感じました。ただベテランの役者さんが多かったので、絶対にセリフを間違えちゃいけない、NGを出しちゃいけないというプレッシャーがありました。

――主演の日向野祥さんから、「織田さんは子役の方とも積極的にコミュニケーションを取っていた」とお聞きしました。

織田 子どもが大好きというのもあるんですが、とにかく可愛くて!たくさん話しました。

――日向野さんの印象はいかがでしたか?

織田 日向野さんはセリフも完璧で、ほぼNGを出さないので、やっぱり主役の方は違うなと感心しました。私よりも7つ年上で、頼りになる方でしたね。

――改めて『遊星王子2021』の見どころを教えてください。

織田 シュールで面白い作品に仕上がっていますので、たくさん笑ってほしいですし、家族団らんのシーンなどホッコリする場面も多いので、そこも見どころです。

大学の授業は新しい知識を身につけられるので面白かった

――インフルエンサーとして活躍している織田さんですが、「発信」する喜びを感じるようになったのはいつ頃からですか?

織田 小さい頃から目立ちたがり屋ではあったんですよね。小学生のときは、自分で企画してレクリエーションをしていましたし、演技も好きで、積極的に学校の劇にも参加していました。ただ表に出るお仕事をしたいという気持ちが芽生えだしたのは高校生になってからです。

――リーダー気質なんですね。

織田 学級代表とか、委員のリーダーみたいなこともやっていたので、みんなをまとめるのは好きなほうだと思います。

――大学のゼミでは日本文学を専攻していたそうですが、文系を志望した理由は何ですか?

織田 純粋に好きなものが文系だったんです。読書も好きですし、世界史や日本史も得意だったので文系を選びました。理系は苦手でした(笑)。

――ちなみに好きな作家はいらっしゃいますか?

織田 三島由紀夫さん、谷崎潤一郎さん、太宰治さんです。

――癖の強い作家ばかりですね(笑)。大学はどのような基準で選びましたか?

織田 アイドル時代の先輩メンバーが同じ大学に通っていてよく話を聞いていました。安心感がありましたし、同じところがいいなと思って決めました。

――大学ではどんな学生生活を過ごされていましたか?

織田 自分の時間を大切にしようと思って、あえて大学では友達を作らなかったんです。好きな本をたくさん読んだり、真面目に授業を受けたり、学ぶことが多かったので楽しかったです。映画を見て分析する授業や、小説について考察する授業もあって、それは今の活動にも活きています。

――学校と仕事の両立はいかがでしょうか?

織田 難しいところがあったかもしれないですが、どちらも頑張りたいなと思っていたので、がむしゃらにやっていました。大学もお仕事も大好きだったので、自然と両立できていたと思います。大学の授業は勉強というよりも、新しい知識を身につけられるので、本当に面白かったです。今年3月で大学を卒業したんですが、もっともっと学びたかったですし、今も寂しさはあります。最近はありがたいことにお仕事が忙しいのですが、大学の授業みたいにインプットする時間を作りたいです。

――今後、お仕事で挑戦したいことを教えてください。

織田 もっと演技のお仕事をやりたいですね。映画が大好きなので、いろんな作品に携わりたいです。YouTubeチャンネルもファンの方が楽しみにしてくださっていますし、動画をきっかけに私を知ってくださる方も多いので、もっと力を入れていきたいです。

――最後に、進路に悩む読者にアドバイスをお願いします。

織田 私も本当にやりたいことは高校2年生まで決断できなかったですし、やりたい気持ちはあっても、ずっと内に秘めていて周りには言ってなかったんです。でも、チャレンジしようと覚悟を決めてからは前に進むことができました。だから後悔しないためにもチャレンジすることが大事です!

Information

『遊星王子2021』
8月27日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかロードショー

原作:宣弘社 原脚本:伊上勝 監督:河崎実
出演:日向野祥/織田奈那、若林司、岩井志麻子、堀田眞三/団時朗

©2021「遊星王子2021」製作委員会

1基の宇宙船が地球に墜落してから200年後の日本。長い眠りから覚めたMP5星雲第四遊星の王子(日向野祥)は、パン屋の娘・君子(織田奈那)の前に突如現れ、絶体絶命のピンチから彼女を救った。パン屋に居候することになった遊星王子は、地球人と触れ合い、時にはトップアイドルと入れ替わったり、しつこく現れる宇宙からの侵略者・タルタン人から街を守ったり、地球生活を満喫していた……ように見えたが、墜落の衝撃で記憶の大部分を失くし、第四遊星へ戻る術がわからずにいた。地球を守るヒーローとして一躍国民の人気者になった王子だったが、タルタン人によって王子の正体は「宇宙の破壊者」だと日本中に暴露されることに……。果たして、遊星王子は正義の味方なのか?否、王子こそが侵略者なのか?地球の運命やいかに!?

遊星王子は60年以上も前に本邦テレビドラマ史上初の宇宙人ヒーローとしてお茶の間に登場、瞬く間に全国の子供たちが彼の虜となった。その遊星王子がカラー映画作品となって令和の現代、当時の面影を残すレトロフューチャーな容姿で完全復活。本作の監督を務めるのは他の追随を許さない独特の感性でB級特撮映画をコンスタントに撮り続けている、日本バカ映画の巨匠・河崎実。原作に最大限のリスペクトを払いつつ、殺伐とした現代の世を明るく照らす新たなヒーロー像を提示する。

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織田奈那

1998年6月4日生まれ。静岡県出身。TikTokやYouTubeのインフルエンサーとして活躍。端正なビジュアルを持ち合わせながら、着飾らない等身大のトークや動画企画などが多くのフォロワーを惹きつける。今後はSNSの枠を越えた活躍も期待される。

Photographer:Toshimasa Takeda,Interviewer:Takahiro Iguchi