医療現場の方々からも感想が届いた『TOKYO MER~走る緊急救命室~』
――出演中のドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)もいよいよ大詰めです。弦巻比奈役を演じてみていかがでしたか?
中条 比奈は最初、MERに反対していた一員だったんですけど、喜多見チーフ(鈴木亮平)に憧れを持って、みんなと一緒に活動していくことに喜びを感じ始めます。そうなるまでは不安を抱えていました。私自身、しっかりとした医療ものを演じるのは初めてのことで、本当に自分にできるのかな、足を引っ張ったりしたらどうしようという不安な心境は比奈と同じだったと思います。
――不安な気持ちは、どのように解消されたのでしょうか?
中条 第2話で、比奈が喜多見チーフから重大なオペを任されたシーンを演じたときに、比奈が精神的な困難を乗り越えたように、私自身もちょっと強くなれた気がしましたし、自信になりました。そのときに比奈と同じく、私も彼女を演じるにあたって、みんなのために頑張りたいっていう気持ちに変わっていったからです。
――役と一緒に中条さん自身も成長されたんですね。比奈に共感する部分や、ご自身に似ている部分はありますか?
中条 正義感の強いところと、お仕事をする上で、誰かの喜ぶ顔を見たい、誰かのために生きたいって思っているところです。そういう気持ちって、命を救いたいという医師の精神と似てるのかなと思います。
――奇しくも今年の春に放映された『君と世界が終わる日に』(日本テレビ系)も研修医の役でした。
中条 そうなんですよ! 研修医役が連続だったので、「研修医役から一生抜け出せない!」と思いました(笑)。でも前回はゾンビものだったので、今回は全然違う役柄でした。今回のドラマでは「私も看護師を目指してるんです」「医者をやってるんですけど、くじけそうになったときにドラマを観て元気になりました」といった、医療現場にいる方々からもいろんな声が届いたので、すごくやりがいがありました。
――9月12日に放映される最終回の見どころを教えてください。
中条 解散の危機にある中で、MERがどうなっていくのか、比奈がこれから先どこに向かっていくのか、MERが解散しても、また力を合わせて頑張るのか……。ドキドキハラハラでサスペンス要素も満載です。衝撃的なラストで、熱い最終回になっているので、楽しみにしていただけたら嬉しいです。