地上波連続ドラマ初主演の吉野北人が胸の内を告白

完成披露トークイベントには主演の吉野北人を始め、栁俊太郎、奥野壮、秋田汐梨、江上敬子が、実際に撮影で使用した「トーキョー製麺所」の制服姿で登壇。

物語の中心人物となる赤松店長を演じる吉野は本作が地上波連続ドラマ初主演で、「赤松は癖のあるキャラクターで、最初はどのように演じていいのかという不安や葛藤がありました」と胸の内を明かすも、「けれど、演じていくうちに赤松に対してリスペクトする部分が出てきて、楽しめて芝居をすることができたと思います。何より赤松は今まで自分が演じてこなかった人物で、自分の幅を広げてくれたと思います」と笑顔を見せた。

第1話の時点では赤松に対して、苛立ちや不信感を抱く青井、緑川、桃田、黄本の4人だが、ステージ上に登壇した彼らは終始笑顔を見せて舞台裏での仲の良さを感じさせた。

バイトリーダーで「トーキョー製麺所」の大黒柱的存在である青井を演じる栁俊太郎は、「実際に第1話では店長に対してすごく怒っていましたけど、夢を追いかけている中で単純に生活費を稼ぐためにバイトをしていたらリーダーになっていたというだけで、実はそんなにちゃんとした人物ではないんです」と、キャラクターの背景を明かす。

そして、「そこに変な店長がきて、そういった中で青井は店長と向き合いながら店を直していく役柄で、実際の現場でも皆さんに支えられて楽しく演じることができました」と、共演者たちに感謝を述べた。

元ヤンキーで関西弁を話すヤンチャな緑川を演じる奥野壮は、「もともと関西出身の人間なので、関西弁というところではそのままの自分を出していきました」と語るが、「緑川は絶妙に抜けているところがあって、素の自分は『違うだろ』と本心で思っているんだけど、本気で抜けている人物だと見せなきゃいけないと、常に意識しました」と、役作りにおいて難しかったところを挙げる。

秋田汐梨は緑川と同じバイトの桃田役だが、今まで実生活でアルバイトの経験がなかったため、「桃田はレジ打ち担当なので、お金を数えるところなどはすごく練習して『慣れていますよ』感を出していきました」と、忙しい職場に慣れているふうに見せるために苦労したという。

また、桃田はどちらかというとツッコミ側だが「普段の私は人にツッコまれやすいタイプなんです」と秋田。そして「実際に私からツッコミを入れることはあまりないので、ドラマではツッコミを入れるトーンが難しくて、地声で演じるよう努力しました」と語った。

今回連続ドラマ初出演であり、普段は芸人として活躍するニッチェの江上敬子は、「私だけが本業は俳優ではないので、今日はみんなの緊張をほぐせたらいいなと思います」と前置きして会場を盛り上げた。

江上が演じる黄本はバツイチ、子持ちという役柄で、「私、実生活でも結婚して子どももいるので、バツイチ以外はすんなり受け入れられて、実生活の江上と演じる黄本の境目があるような、ないような感じで参加させていただきました」と語り、他のキャストたちより年が一回り上ということもあって、「舞台裏でも『ちょっと秋田ちゃん、ご飯の前にラムネ食べ過ぎじゃない?』と、つい声をかけてしまった」という。

秋田は笑顔で「私、ラムネが大好きで、いろんな種類のラムネを持っているんですよ」と相槌を打ち、江上が舞台裏でもみんなのお母さん的な存在だったことを伺わせる。

「みんなから『うるさいな』と思われていなければいいな」と心配する江上に、吉野は「いや、本当に江上さんには僕も初めての主演で不安も大きかったんですけど、江上さんが現場を明るくして盛り上げてくださったので、本当に感謝しています」と感謝の言葉を送る。

その言葉に江上は笑顔を見せながらも、「記者の皆さん、そこはちゃんと書いてくださいね」と笑いを誘った。