大学と仕事を両立できているのが強み
――今年4月、大学生になりましたが大きな変化はありましたか?
莉子 たくさんあります。コロナ禍でなかなか学校に行けない状況ではありますけど、勉強の仕方も変わって大変です。課題が終わったと思ったら、翌朝の9時には新しい課題が届くのは地獄です(笑)。高校時代は毎日課題をやる習慣がなくて、テスト前だけ頑張ればいいみたいなところがあったんですけど、大学はそれじゃ済まないんだと身にしみて感じています。
――受験の時期は、仕事と勉強の両立はどうしていましたか?
莉子 仕事の合間に勉強していたんですけど、当然それだけでは足りなくて。高校3年生の後半になると授業が減って自習の時間も多かったので、そういう時間を活用して受験勉強をしていました。入試が近づくと、友達と協力して面接の練習なんかもしていました。
――大学はどんな基準で選びましたか?
莉子 自分が興味のある分野を学べるところが一番の基準でした。周りの友達で将来の夢が決まっている子の中には、あえて大学ではなく、その仕事に活かせるような専門学校を選んだ子もいました。
――モデル以外にもドラマや映画、バラエティ、CMなど、順調にお仕事が増えていて、芸能1本に絞るという選択肢もある中、大学進学を選んだのはなぜでしょうか?
莉子 何が何でも大学に行きたかったかと言われたら、そこまででもないかもしれません。でも、今まで学校とお仕事を両立してきて、ここで終わらせてしまうのももったいないなという気持ちもありました。大学に行けば視野を広げる材料になると思って、新しい学びを得るために進学しようと思いました。
――活躍の場の広がっている中での進学ですが、両立はできそうですか?
莉子 親ともよく話すのですが、両立しているからこそ、お仕事をいただけている部分もあると思います。おそらく私はどっちかの手を抜いちゃうと、どっちかが上手くいかない気もします。時間がなくて切羽詰まった状態だからこそ気合も入ったり。忙しすぎてどちらかが完全にできなくなるという風にならない限りは、両立を頑張ろうかなと思っています。
――家族とも仕事や学校の話をされているんですね。
莉子 そうですね。特にお母さんとはよく話します。
――家族に相談できるから、安心できる部分もありますか?
莉子 学校とお仕事を両立する上で心が苦しくなることもあるんですけど、家族に話すことで楽になっています。夜ご飯を食べながらポロっと本音を言えるのは家族だからこそですし、そういう時間を毎日大切にしています。
――実際に大学の校舎で授業を受けていますか?
莉子 まだオンラインがほとんどです。実際に学校に行ったのは10日くらいです。
――日常が戻って来たときに、大学でやりたいことはありますか?
莉子 今はゼロからの友達作りをやっている最中ですが、大学の友達と授業が終わった後に、そのままご飯に行ったりしたいです。
――今後、仕事でチャレンジしたいことはありますか?
莉子 今は演技がすごく楽しいので、もっと演技のお仕事をやりたいという気持ちが強いです。
――もともと演技に興味はあったのでしょうか?
莉子 正直、最初は苦手なほうでした。でも、たくさんの作品に出演させていただき、いろいろな経験をさせていただく中で、こんなに自分はできないんだって悔しい思いを何度もしました。その悔しさが逆にやる気に繋がっていったんです。今はたくさん演技の仕事をしたいです。
――「W online」読者には、将来の進路に検討しているティーンも多いので、アドバイスやメッセージをお願いします。
莉子 今の時期って受験生には大変だと思います。コロナ禍でできることも限られてくると思うんですけど、その中で自分がやりたいことを見つけてほしいです。私の場合、高校時代はたくさん友達に助けてもらって。自分は一人じゃないことに気づけたのも大切なことでした。私みたいに夜ご飯を食べながら家族に相談するのもいいし、友達と話すのもいいし、誰かに上手く頼りながら頑張っていただきたいです。
