自分にとって新しいものが始まるんだという感覚
――昨年、本名の駒木根葵汰に改名されましたが、芸名を変えたきっかけを教えてください。
駒木根 以前から改名の話は出ていたんですが、変えるなら今かなって思って変えました。そうしたら『機界戦隊ゼンカイジャー』(テレビ朝日系)に出演できることになり!すごくいいポイントになったと思ってます。
――周りの反応はいかがでしたか?
駒木根 ファンや身近な人は本名を知っていたので、そこまで大きな反応はなかったです。初めて会う方たちには「本名なの?」って驚かれることが多いです。
――今お話しに出た『機界戦隊ゼンカイジャー』ですが、戦隊ドラマに出演したいという願望はあったのでしょうか?
駒木根 もちろんありました。僕は小学生から空手を習い始めたんですけど、始めたきっかけは戦隊ドラマのヒーローを見てかっこいいと思ったのと、誰かを守りたいという気持ちが芽生えたからなんです。中学生くらいになると、ヒーローを意識することはなくなりましたが、役者という職業を始めてからは改めてヒーローを追いかけています。第一線で活躍している俳優さんには特撮ドラマを携わっている方が多く、自分もそういう世界を目指してみたいという思いは強くなりましたし、今回ヒーロー役を掴めたのは本当に嬉しいことです。
――空手の経験は活きましたか?
駒木根 アクションで少なからず活きているとは思うんですが、実際はアクロバットやトランポリンを使った動きが多く、それは初めての挑戦になっています。今もいろいろ試行錯誤をしながら取り組んでいます。スーツアクターの方とドラマの合間に一緒に練習させていただいているのですが、学ぶことは多いです。
――駒木根さん演じる五色田介人に、自分と共通する点や共感する部分はありますか?
駒木根 共感するというよりは、自分が追い求めているヒーロー像が五色田介人に繋がるのではと考えています。自分の中にあるものではなく、ないものを大切にして、自分がこういう人間でありたいという想いを五色田介人に重ねています。
――今後チャレンジしたい役柄を教えてください。
駒木根 すごくアバウトで、そこまでまだ深く考えられてないんですけど、学園ドラマはすごくやってみたいです。制服が似合う間に!笑
――役者の仕事に力をいれていこうと思ったのはいつごろですか?
駒木根 事務所にスカウトされた時点で、演技もやっていくぞ!という気持ちはあったんですが、やっぱり『機界戦隊ゼンカイジャー』に出演が決まったときに、より一層強くなりました。ここから自分にとって新しいものが始まるんだという感覚になりました。たくさんの方に見られるドラマですから、しっかりとしたものを届けないといけないなと気持ちを新たにしました。
――仕事でも学業でも、努力を続けるためにはどのようなことが必要でしょうか?
駒木根 オンとオフをしっかり作ることです。僕も『機界戦隊ゼンカイジャー』が始まってから、長期間にわたる撮影でどこかで自分が分からなくなってくることもありました。そういったときに、今までの自分でいられる環境を意識することが大切だなと思ったんです。今は人ともなかなか会いにくいですし、ずっと家にいると、ついつい台本を読んでしまって。。違う仕事の現場に行ったときも、「あれ?こういうときは今までどうしたんだっけ?」と混乱することもありました。そこでオンオフを意識的に作ったことで気持ちが楽になりましたし、それが仕事でも学業でも大事なのかなと思います。
