一歩踏み出すだけで世界が違う
――現在、俳優としても歌手としても、それぞれの作品で異なる表情を見せてくれていますが、お仕事として今後挑戦したいことはありますか?
森崎 ゆくゆくは自分の音楽を引っ提げて、ルーツであるアジアでツアーをやることが目標です。そのうちギター一本だけ持って「ちょっと行ってきます」みたいな感じのことも出来たらいいなと思っています。それに加えて、夢の一つでもあるんですけど、エンターテインメントを通して、自分の母国にいる子どもたちに夢を与えられるような活動をしたいんです。しかもそれが現実的に、ちゃんとその子どもたちに行き届くように率先してやっていきたいので、今はそのための力を蓄える時期なのかなと思っています。
――自分の活動を故郷の子どもたちに還元できるように。
森崎 夢を見られる環境を作ってあげることがすごく大事なのかなと。僕の場合は運よく両親や事務所に支えられた部分がたくさんあったので、自分の次の代にも繋げていきたいです。
――お仕事以外ではどうでしょうか?
森崎 やっぱり人生一度きりですし、家族はほしいですね。それがいつ、どういうふうになるのかはまったく未知ですけど(笑)。いつか自分の家族ができるということは、一人の人間として通りたい道ではあるのかなと思います。
――最後に、ティーンの読者にメッセージをお願いします。
森崎 やりたいことがまだ決まっていない方も多いと思うんですけど、若いうちに行動力をつけてほしいなと思います。一歩踏み出すだけで世界が違うということは、全てに共通することだと思うんですけど、本当にやったもん勝ちです。何よりもゼロからイチにすることが一番大変なんですよね。そのゼロをイチにする力のためにも、やりたいことがあるないに関わらず、行動力は大切だと思います。あとは、感謝することを忘れない。僕のおばあちゃんが「何でもいいから小さいことでも感謝できる人間になりなさい」ってよく言うんですけど、その意味がようやくちょっとずつ分かるようになってきて。「こうしているのって、〇〇のおかげだよね」と、そういうことは常に考える。人間は一人では絶対に生きていけないので。だから……感謝をしましょう!
Information
僕と彼女とラリーと
2021年10月1日(金)公開
森崎ウィン 深川麻衣
佐藤隆太 田中俊介 小林きな子 有福正志
小林涼子 よしこ(ガンバレルーヤ) 佐藤一和 大島蓉子
赤間麻里子 大久保運 酒井貴浩 安住啓太郎
五島百花 湊祐 中西縁 上田一颯 大杉達一郎
竹内力 西村まさ彦
早くに母と死に別れた主人公は、ラリーに打ち込む父の身勝手さが母の死を早めたと思い込み、大学入学と同時に東京に出た。俳優を目指しながらも漠然とした不満を感じるなか、突然の父の死の知らせが届く。久しぶりに故郷の豊田市に戻り、自然や地元の人々と触れ合うなかで父の真の姿に気付き、自分の生き方を意識し始める。主人公の父はラリーで数々の栄誉に輝いたメカニック。自動車会社を退職して地元の町外れでガレージをはじめ、関係者の間では名の知れた存在だった。 父が残したガレージで、本当は父と一緒にラリーに関わりたかった自分に気付き、幼馴染に導かれ、この街で夢をかなえようと決意する……。

森崎ウィン
俳優・アーティスト
1990年8月20日生まれ。ミャンマーヤンゴン出身。10歳で来日し、14歳の時に現在の所属事務所にスカウトされ芸能界入り。2008年にダンス&ボーカルユニット「PRIZMAX」に加入。2014年に映画『シェリー』で初主演を務める。2018年にはスティーヴン・スピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー1』に出演。2020年にPRIZMAX解散、同年アーティスト「MORISAKI WIN」としてメジャーデビュー。2021年5月に1st Album『Fight』をリリース。
Photographer:GENKI(IIZUMI OFFICE),Interviewer:Tetsu Takahashi, Stylist:Akiyoshi Morita, Hair&Make:KEIKO
衣装協力
オールブラックコーデ シャツ ¥25,300(税込)/HBNS(HEMT PR)
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