子どものやりたいことを応援できる母親が理想像

――深川さんが演じたのは、大河の幼馴染であり地元テレビ局に務めるシングルマザー・上地美帆。深川さんは美帆をどういう人物だと捉え、演じる上でどのようなことを心掛けましたか?

深川 美帆は就職、結婚、離婚を経てシングルマザーになり1人で息子の敢太を育てているんですけど、たぶん今まで生きてきた中で苦しいことや傷ついたこともっぱいあったと思います。でも今はそういった過去を表に出さずに明るく前を向いている、とても強い人だと感じました。なので撮影全体を通して常に明るくいようとは心掛けていました。あと、大河のやりたいことに対して美帆なりにいろいろと考える場面もあり、誰かを自然にサポートできる人だという印象も受けました。

――深川さんと美帆を比較して、似ている点や似ていない点はありますか?

深川 美帆は車に乗るとものすごいハンドルさばきで一気に飛ばすんですけど、私は安全運転でいたいタイプなので、そこは違うかな(笑)。共通点は、地元が大好きというところです。今は気軽に帰れる状況ではありませんが、やっぱり地元の空気を吸ったり家族や友人と会うとリラックスできますし、地元の良さをもっとたくさんの人に知ってもらいたいという思いもあるので、地元愛という点では似ていると思います。

――シングルマザー役を演じてみていかがでしたか?

深川 最初はどういうふうに子役の子とコミュニケーションを取ろうかなと考えていました。敢太役の一ちゃん(佐藤一和)は本当に現場の天使で。場を自然と和ませてくれたり、眠くなったらストンと寝ちゃったりして、その姿が見ていてとても癒やされました。物語の中で敢太が大ケガをしてしまうシーンがあるんです。私は子どもを産んだ経験がないのでまだ母親の子に対する想いは想像することしかできないけど、自分の命より大切な存在をなくしてしまうのではないかという恐怖と、一刻も早く助けたいという気持ちにはとても共感しました。

――深川さんは「こういうお母さんになりたい」という理想像はありますか?

深川 子どもがやりたいことをちゃんと応援できるお母さんでありたいなと思います。それは私が実の母にしてもらったことでもあるので。私が上京するときに母が背中を押してくれたので、「理想のお母さん像」というと自分の母親と重なるかもしれません。