まずは興味のあることに手をつけることが大切

――このお仕事を目指したとき、ご家族は深川さんの夢をどのように後押ししてくださったのですか?

深川 中学生のときに、テレビや雑誌を見ていて初めて芸能のお仕事に憧れを持ったのですが、だからと言って自分が何か特別なものを持っているわけでもなく、高校を卒業して上京しても通用するとは思っていませんでした。それから専門学校に進学したんですけど、卒業を控えたタイミングで「(上京して芸能界に)挑戦するなら今しかない」とやっと決意が固まりました。その決断に対してうちの両親は「麻衣がやりたいんだったら、やってみれば」と背中を押してくれました。同時に、「1、2年頑張ってダメだったら静岡に帰っておいで」とも言われて。今思うとその言葉にすごく救われた気がします。そういう期限があったから自分の中でいい意味での緊張感ができたのかなって。その時に踏み出したことが今に繋がっていると思います。

――読者のティーン世代に、進路を決める上でのアドバイスやメッセージをお願いします。

深川 どんなに小さなことでもいいから、興味があることや好きなことに手をつけてみるというのはすごく大事だと思います。実際に手をつけてみないと自分に合うか合わないかは分からないので。もし自分が何をやりたいのか分からない場合は、例えばノートに自分が心惹かれるものを書き出してみるとか、あるいは逆に嫌いなことや、やりたくないことを書いてその対比で考えてみるのもアリかなと思います。私は学生の頃、大人の方から「何でもできる年頃だから」とよく言われていましたけど、年齢を重ねて30歳になった今、その言葉の意味がすごく分かるようになりました。10代の皆さんには本当にいろんな可能性があるので、もしかしたら「自分にできるのかな」とか「周りにどう思われるのかな」って思っちゃうかもしれないけど、そこを乗り越えてやりたいことに挑戦してもらえたらと思います。

――その点では、本作『僕と彼女とラリーと』も主人公・大河が自分と向き合ってチャレンジしていく物語なので、通じるところもありますね。

深川 そうですね、この作品は何歳になっても夢に対して挑戦できるということを描いた映画なので、見てくださった方の夢や、やりたいことを少しでも後押しできたらうれしいなと思います。また、この作品には家族愛も詰まっていて。家族と常に近くにいるとついついケンカしちゃうこともあるかもしれないけれど、当たり前のようにそばにいてくれる人の大切さにも気づいてもらえるんじゃないかな、と。もし1人暮らしをされている方だったら、「久しぶりに両親にLINEでもしてみようかな」「おじいちゃんおばあちゃんに電話をしてみようかな」といったきっかけにもなれたら。映画はラリーがテーマですが、車に詳しくなくても男女問わず楽しめる作品になっていますので、ぜひ気楽に見ていただけたらうれしいです。

Information

『僕と彼女とラリーと』
10月1日(金)全国ロードショー

森崎ウィン 深川麻衣
佐藤隆太 田中俊介 小林きな子 有福正志
竹内力 西村まさ彦

監督・脚本:塚本連平
主題歌:JOYRIDE/加藤ミリヤ
製作:『僕と彼女とラリーと』製作委員会
制作:RIKIプロジェクト
配給:イオンエンターテイメント / スターキャット
©2021『僕と彼女とラリーと』製作委員会

大学進学を機に上京し役者を目指す大河(森崎ウィン)は、ある日突然、地元で暮らす幼馴染の美帆(深川麻衣)から父(西村まさ彦)の急死を知らされる。父はラリーで数々の栄誉に輝いたメカニックで、今は豊田市の外れで「北村ワークス」を営んでいた。しかし、大河は幼い頃死別した母を想い、家庭を顧みなかった父を今も許せておらず、釈然としない思いのまま久しぶりに故郷へ帰る…。実家ではエリート銀行員の兄(佐藤隆太)が、優秀なメカニックの父なしに経営存続は難しいと考え、「北村ワークス」を畳む決断をする。一方、大河は実家で兄と遺品整理する中で父の知らなかった過去に初めて触れる。さらにシングルマザーとして奮闘する美帆や、父が若き日にともにラリーをめざした親友・宮本武蔵(竹内力)、路頭に迷う従業員(田中俊介、小林きな子、有福正志)たちと向き合ううちに、父の残した本当の思いに気づき、自分自身と仲間たちの再起をかけてラリーにチャレンジしようと決意する。しかし、素人の大河、頼りない仲間たちとの挑戦には、予想もしていなかった困難が待ち受けていた――。

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公式Twitter

深川麻衣

女優

1991年3月29日生まれ。静岡県出身。2017年、『スキップ』で舞台初主演。2018年、映画初出演で初主演を務めた『パンとバスと2度目のハツコイ』で第10回TAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞。2019年、「日本ボロ宿紀行」(テレビ東京)で地上波連続ドラマ初主演。主な出演映画に『愛がなんだ』(19)『空母いぶき』(19)『水曜日が消えた』(20)『おもいで写眞』(20)など。

Photographer:Toshimasa Takeda,Interviewer:Yutaka Sato,Stylist:Kumi Hara,Hair&Make:Mayuko Shiromizu
衣装協力
リング¥13,200/ete(エテ)、イヤリング¥17,600/ADER.bijoux(アトリエダブリュ) ※全て税込価格
問い合わせ先 アトリエダブリュ 03-6434-0486エテ 0120-10-6616