仕事と学校の両立で効率的な時間の使い方ができるようになった

――小関さんは小さい頃から芸能界で活動されていますが、学校と仕事の両立で悩んだことはありますか?

小関 あります。高校3年生のとき、『FROGS』で舞台初主演を務めさせていただきました。演出家が岸谷五朗さんで、役者としても大先輩で、僕が経験している苦悩や壁を何十年も前に経験されています。そういうことを踏まえた上で、稽古でダメ出しをされる。次は頑張ろうと稽古に臨んで、その課題はクリアできても、次のゴールが待っている。その連鎖の中、追い詰められたときに、「どうして自分はできないんだろう。今まで精一杯やってきてたけど、120%ではなかったのかな」と思ったんです。勉強もちゃんとしたいし、お芝居もちゃんとしたい。いい具合に力を抜くっていうのができないタイプなのですが、でも実際には50%50%で、どちらかに120%でやることができなくて。そう考えたときにすごく苦しくて、今まで自分は本当の意味の両立ができていたのだろうかと悩みました。それで進路について真剣に考えて、どちらも全力でやりたいけど、自分にとって重要なのはお芝居で、そこに集中しようと決めた瞬間がありました。

――それまでは高校卒業後は別の進路を考えていたのでしょうか?

小関 そうですね。勉強が好きだったので、行きたい大学もありました。そのために勉強レベルを一つ上げて、それに向かって頑張ろうという気持ちでした。でも『FROGS』の稽古中に今お話しした葛藤があって、大学進学は辞めました。自分がやりたいと思っているものは、たぶん両立の中にないだろうなって思ったんです。

――小さい頃からお仕事をされてきて良かったなと思うことは何ですか?

小関 勉強だけをしていると、勉強に飽きて、休憩時間にゲームをしたり、アニメやドラマ、映画を観たり、マンガを読んだりしますよね。その休憩時間が、僕にとってはお仕事だったんです。勉強するべき時間、仕事に集中する時間、寝なきゃいけない時間、スタッフの方とコミュニケーションを取る時間という風に、集中すべきことが四六時中ある感じだったので、自然と時間を効率的に使えるようになったと思います。ただ、お仕事をしていたために、経験できなかった部分もたくさんあると思っていて。最近は逆に無駄な時間さえも有意義に、楽しめるようになってきました。なので、学生時代と考え方は変わってきていますね。

――最後に改めて『ユメミの半生』の見どころを教えてください。

小関 頑張りたいという気持ちやエネルギーはたくさんあるのに、頑張り方が分からない人は多いと思います。僕自身、方法が分かれば、そこに向かってエネルギーをぶち込めるのに、動きたいけど動けないもどかしさみたいな気持ちが十代の頃はありました。『ユメミの半生』には、そんな人たちの背中を押してくれるメッセージが込められているので、ぜひユメミの自由奔放な半生に注目して観てください!

Information

『DIVOC-12』
絶賛公開中!

監督:藤井道人 上田慎一郎 三島有紀子
   志自岐希生 林田浩川 ふくだみゆき 中元雄 山嵜晋平 齋藤栄美
   廣賢一郎 エバンズ未夜子 加藤拓人
製作・配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
© 2021 Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc. All rights reserved.

『ユメミの半生』
出演:松本穂香 小関裕太 石川春翔 カトウシンスケ 水沢朋美 濱津隆之 塚本晋也

監督・脚本・編集:上田慎一郎

とあるミニシアターのロビー。映画の上映開始を待つ中学生のカケルは、壁に貼られた「閉館のお知らせ」を見つめている。と、そこに見知らぬ女性スタッフ・ユメミが現れる。「聞いてるよ。常連に映画監督志望の中学生がいるって」。ユメミはカケルの隣に座り、波乱万丈だという自分の半生を語り始める。その半生の回想は白黒のサイレント映像から始まり、やがてそこに音がつき、色が加わっていき……。

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小関裕太

俳優

1995年6月8日生まれ。東京都出身。2006~2008年、「天才てれびくんMAX」(NHK)のテレビ戦士として活躍するなど、子役として俳優活動をスタートさせる。主な出演作品。【舞台】「FROGS」(13)、ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」【ドラマ】NHK「半分、青い。」(18)、TX「来世ではちゃんとします」(20)。TX「ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~」(21)【映画】『覆面系ノイズ』(17)、『曇天に笑う』(18)、『わたしに××しなさい!』(18/W主演)、『春待つ僕ら』(18)、『シグナル100』(20)、『ライアー×ライアー』(21)。現在、スペースシャワーTV「BOOMBOOMBOOM ch.」(MC)、TBS系「王様のブランチ」にもレギュラー出演中。2022年2月にはミュージカル「The View Upstairs-君と見た、あの日-」への出演を控える。

Photographer:Hirokazu Nishimura,Interviewer:Takahiro Iguchi, Stylist:Satoshi Yoshimoto, Hair&Make:Mariko Sasaki