日本国内のトップでも海外勢に比べると差は歴然

——LoLの魅力はどんなところにあるのでしょうか?

Kreative MOBAはストラテジーゲームの要素が強いので、チームのコミュニケーション能力だけでなく、ゲーム画面外の相手がどう動くかを考えて予測し、それに合わせて行動することが重要になります。そういった心理的な面を問われるところに一番惹かれました。マウスの動かし方以外でも、相手の裏をつくといった戦略で勝てるところも魅力だと思います。

——プロゲーマーとしての活動を意識したのはいつ頃からですか?

Kreative 高校2年生の時に日本ランキングで5位になり、アマチュアチームから「チーム活動に興味あれば一緒に練習してみませんか?」と声がかかったんです。試しに半年ぐらい参加したんですが、その時に初めてプロを意識したと思います。その後、高校を卒業してから少し時間ができたので、いろいろな大会に出場し、そこで優勝することができて、いくつかのチームから声をかけてもらうようになりました。それがきっかけで、大学ではプロ活動を始めようと決めたんです。

——ソロとチームでは戦い方や戦略に変化がありますか?

Kreative ソロでは自分重視で動きます。チームメイトがランダムなので、結局は自分が試合をどう動かすかを考えないと勝てないんです。それがチームゲームだと、お互い話しながらコミュニケーションを取らなければいけないですし、なおかつチーム全体がどうしたら動きやすくなるのかというところも考慮しなければならない。ここが大きな違いだと思います。

——プロチームに所属したことで環境や意識は変わりましたか?

Kreative 新たに目標ができてモチベーションが上がりました。プロチームに所属してからは、外国のサーバーでプレイできるようになったんです。韓国などの強豪チームと対戦することで自分の実力や問題点を把握することができて、ゲームに対する熱を上げることができるようになりました。

——やはり海外の選手のレベルは高いですか?

Kreative すごいなって実感しています。私は日本のプロの中に入ることができましたが、まだまだ海外勢に比べると大きな差があるということを実感しました。

——日本の選手とはどのあたりが違うのでしょうか?

Kreative 画面の動かし方、キャラクターのコントロールの仕方だけでなく、1秒1秒を大切に使っているところですね。どのタイミングでどういう動きをするか、その一つひとつが細かく正確、かつ完璧にできているのが、すごいと思います。