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トップバッター「ピンク祭り」にはチェアマン・長濱ねるも登壇

屋内メインステージ・HOT STAGEのトップバッターは、ピンクを担当カラーにしたメンバーたちによる「ピンク祭り」。クマリデパート・優雨ナコ、ナナランド・雪村花鈴、FES☆TIVE・八木ひなたの3人は、ピンク色のサイリウムを手にした観客たちを前に元気よく挨拶した。

それぞれがグループの曲をソロで歌い上げ、3人で超ときめき☆宣伝部『すきっ!』のカバーも披露。感染症対策のため声を出せない観客たちは、ペンライトや自作のうちわを手にして会場を盛り上げた。

本来、ピンクが担当カラーではないナナランド・西嶋菜々子、FES☆TIVEの南茉莉花、クマリデパート・山乃メイも、照れくさそうな表情を浮かべながらピンク色の衣装を着て登場。3人でももいろクローバーZ・佐々木彩夏の『あーりんは反抗期』をカバーし、最後は、6人全員で松浦亜弥の『桃色片想い』を披露した。

その後、ピンクのイベントTシャツを着たチェアマン・長濱ねるも登壇。「みなさん、TIFを楽しむ準備はできていますか?」と客席に問いかけ、ファンファーレと共に堂々と開催宣言。一緒のステージへ立ったメンバーをねぎらいながら、イベントのオープニングを飾った。

力強さと艶やかさで客席を魅了したフィロソフィーのダンス

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2日目のHOT STAGEで、午前中のトリを飾ったのは艷やかでパワフルなパフォーマンスが持ち味のフィロソフィーのダンス。オープニングBGMと共にスクリーンに映るのは、4人のポートレート。その後、暗転したステージの中央でメンバーが揃った。

ファンキーチューンの『ウェイク・アップ・ダンス』で、冒頭から会場中にフェイクを響かせたのは日向ハル。奥津マリリ、佐藤マリア、十束おとはらメンバーたちは、コロコロと曲調の変わるメロディに併せて、縦横無尽にステージ上で舞い踊る。

アウトロでは十束が「声は出せないけど、みんな楽しんでいきましょう。ここ、お台場をみなさんの力で最高のダンスホールに変えましょう!」と力強く鼓舞。そこからスローテンポの『スーパーヴィニエンス』へ流れるように続く。

自己紹介を挟み披露したのは、奥津のウイスパーボイスから始まるしっとりとしたメロディの『シスター』では、ステージで横一線となったメンバーたちが可憐に踊る。

日向が「お台場もっと踊れますか?」「下手でもいいから感じるままに踊りましょう」と客席に問いかけた『イッツ・マイ・ターン』の曲中では腕を振り上げながら観客たちと一体になり、続く『フォーカス』では、軽快なドラムの音色に合わせてリズミカルなダンスを見せた。

奥津が「ラストの曲です。一緒に楽しみましょう!」と客席へ声をかけたのは、楽しそうに微笑み合うメンバーの表情が印象強かった『ドント・ストップ・ザ・ダンス』。艷やかに、可憐に。さながらブロードウェイのレビューかのようなダンスを披露したメンバーたちは、ステージを跡にした。

フレッシュに、そしてエモーショナルに見せたPARADISES

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屋外メインステージ・SMILE GARDENで14時頃から登場したのは、WACK所属でGANG PARADEから分裂したPARADISESだ。客席からの手拍子を受けてステージへ現れたテラシマユウカ、月のウサギ、ナルハワールド、キラ・メイ、キャ・ノンの5人は、フレッシュなパフォーマンスを披露した。

曲中で繰り返されるフレーズが耳に焼き付く『GOOD NIGHT』では、ステージを右に左に。ツインテールが特徴的なナルハワールドが「今日この場所に来てくれたみなさんの笑顔が、ずっとずっと輝き続けますように」と語りかけてスタートしたのは、彼女たちの決意も感じさせる『BRIGHT FUTURE,YOUR SMILE』だ。

ハイスピードな青春パンクチューン『PLEASE LISTEN TO MY』の曲中では手拍子で観客たちとの意思疎通も。「約束したことも」「共に歩いた思い出も」「一瞬で消え去ると知った」「そんな私たちが」「大事にしている歌」とメンバーそれぞれが語りスタートした『大事な歌』では、掲げた両腕を左右に振りながら客席と一体になった。

ステージから客席への感謝を伝え、歌い上げたのはメッセージ性の強いグループ名を冠した「PARADISES RETURN」。エモーショナルな「visions」へとそのまま続き、ステージを締めくくった。

表裏一体のGO TO THE BEDSはMCなしでエンドレスに

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PARADISESに続いて屋外のSMILE GARDENに登場したのは、同じくGANG PARADEから分裂したGO TO THE BEDSだ。ルーツを共にした両者のパフォーマンは、まさしく表裏一体だった。

ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイ、ココ・パティーン・ココ、ユイ・ガ・ドクソン、チャンベイビーの6人は、冒頭からグループ名を冠したハイスピードチューン『現状間違いなく GO TO THE BEDS』でたたみかける。

間髪入れずに続いた『I don’t say sentimennt』では、攻撃的なメロディへ合わせて、客席へ鋭い視線を送り何度も挑発。続く「Don’t go to the bed」でパフォーマンスはさらに激しさを増し、幻想的なイントロから始まる『行かなくちゃ?』ではしなやかに、エモーショナルなチューン『OK』では、客席の前方から最後方まで、視線を向けるメンバーの真剣な表情が目立った。

そこから空気は一変。ステージを縦横無尽に駆け回った「赤ちゃん」では、後半へさしかかるにつれて激しさを増し、客席からの手拍子の音圧もより高まる。MCなし。エンドレスで力強いパフォーマンスを見せたメンバーたちは、深くを語ることのないままステージを跡にした。

“静と動”激しさだけではなかったBiSのパフォーマンス

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15時頃。屋内のHOT STAGEで「初めまして!」と元気よく挨拶したのは、WACK所属の“新生アイドル研究会”BiSの4人。第3期として活動する現在のメンバー、イトー・ムセンシティ部、ネオ・トゥリーズ、チャントモンキー、トギーは、冒頭『STUPiD』から観客たちの心を大きく揺さぶった。

そこから、ときに挑発的に、ときにリズミカルに見せたイトー・ムセンシティ部のデスボイスが冴え渡る『DESTOROY』。トギーのロンブレスが『テレフォン』へと続く。

切れ目なく流れたのは、エモーショナルな『BASKET BOX』のイントロ。「ひとをぶつのは悪いことですか?」「ひとの悪口は言っちゃだめですか?」と問いかける曲で、それまでの激しいステージングから、空気は一変する。

続く『NAKODUB』では、今この瞬間を噛み締めるかのような表情で、グループはまっすぐな視線を客席へ向ける。『BiS−どうやらゾンビのおでまし』では、腕を振り上げるメンバーたちにつられて、客席でペンライトの光が鮮やかに揺れていた。

イトー・ムセンシティ部が「最後、一緒に楽しみましょう!」と客席へメッセージを伝えたのは『LOVE』。感謝を伝えたメンバーたちは、観客たちの手拍子を受けながら笑顔のままステージから去っていった。

WACK所属アーティストが変幻自在に見せた特別ステージ

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辺りだいぶ暗くなった夕暮れどきのSMILE GARDEN。一夜限りのスペシャルステージ「WACK presents DREAMLIGHTS in TIF=HOT STAGE」では、WACKメンバーによる個性あふれるステージが繰り広げられた。

WACK系列のサウンドをプロデュースする松隈ケンタがアコースティックギターを、吉岡紘希がパーカッションを担当してサポートするステージで、1人目の歌い手となったのがBiSHのアイナ・ジ・エンド。中央に座ったままGANG PARADE『LAST』を、感傷的に歌い上げた。

続いて、ステージに登場したのはASPのユメカ・ナウカナ?。段取りと異なる登場だったのか松隈が「突然、違う人が出てくるんですね」と驚き。ユメカ・ナウカナ?は「生はハプニングが付きものですから!」とお茶目に客席へアピールする。その後はBiSの『BiS−どうやらゾンビのおでまし−』を披露し、曲中では、静かに耳を傾ける客席へ向かってほほえみながら優しい視線を送っていた。

登場するやいなや「すみません。諸事情で3番目となってしまいました」と申し訳なさげに話したのは、豆柴の大群のナオ・オブ・ナオ。静かに見守る客席を前に、BiSHの『オーケストラ』をしんみりと歌い上げた。

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舞台転換を挟み、アコースティックな空間から一変。ステージに立ったのはBiSHのハシヤスメ・アツコを中心にした混合ユニット。アイナ・ジ・エンドら6人のメンバーをバックダンサーに従えて、披露したのはハシヤスメのソロ曲『ア・ラ・モード』。「パーティーはこれからです。まだまだ楽しんでってね」と不敵につぶやき、ステージを跡にした。

続いて、登場したのは“ガングロ”女子高生の扮装だったGO TO THE BEDSのユイ・ガ・ドクソン。彼女のソロ曲『Like a virgin』でただ1人ステージに立ち、パラパラダンスを披露。異色のパフォーマンスを見せた。

その後、ONAGAWACKA STARSをはじめ、各グループのメンバーによる混合ユニットが次々と楽曲を披露。日中はTIF内の各々異なるステージでファンを魅了していたメンバーが、客席を盛り上げた。

エビ中新メンバー初のTIFでは“キョンシー”メイクが復活

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開演を告げる『ebiture』に合わせて、観客からの拍手の音が大きくなる。やがてステージに登場したのは欠席の柏木ひなたと中山莉子を除く、“キョンシー”さながらの白塗りメイクをした7人。2021年5月に加入を発表した新メンバー、桜木心菜、小久保柚乃、風見和香にとっては初めてのTIFのステージとなった。

1曲目の『オーマイゴースト?〜わたしが悪霊になっても〜』では、グループならではの破天荒な一面を披露。曲中ではセリフにアレンジを加え、安本彩花が「エビ中の方がある意味怖いわ〜」と客席へ向かいコミカルに語りかけた。

MCでは安本が「気合いを入れるため正装で来ました。10年前もこのキョンシーメイクで登場した“キョン”」と挨拶。小林歌穂も「新メンバーも初めてのTIFということで、キョンシーシスターズでまいった“キョン”」と続く。

7人が横一線に並びスタートしたのは、新メンバー加入後初のシングル曲となった『イヤフォン・ライオット』。フォーメーションを切り替えながら、ステージを縦横無尽に使うパフォーマンスを見せる。続く『オメカシ・フィーバー』では、キレのあるダンスとコミカルな歌詞のギャップで“エビ中らしさ”を見せつけた。

新メンバー3人のかけ合いで始まったのは、グループを代表するライブの定番曲『仮契約のシンデレラ』。結成初期からの彼女たちを支えてきた楽曲では、キュートに跳ね回るメンバーの姿が目立った。

MCでは真山りかが「心は自由に。体は楽しんでいきたいと思います」と客席へ語りかけた。そこから続く『大人はわかってくれない』で空気はガラッと変わり、客席と一体になって楽しむだけではない彼女たちの一面が。

再び真山が「このあとはラストの曲です。みなさんの思いを私たちにぶつけてください!」と威勢よくスタートしたのは、小林が客席の拍手を煽った『HOT UP!!』。メンバーは、最後の瞬間を共に分かち合おうと曲中で「ハイ!」と何度も観客たちへ訴えかけた。

メンバーそれぞれの歌声で見せたBiSHの『BiSH-星が瞬く夜に-』6連発

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夜も更けてすっかり辺りが暗くなったSMILE GARDEN。彼女たちがこの大舞台に帰ってきたと思わせてくれたのは、彼女たちならではの“TIF名物”である『BiSH-星が瞬く夜に-』のみのパフォーマンスを繰り広げてくれたから。持ち時間の30分間で、たった1曲を計6回繰り返し披露した。

1回目、サビの振りコピで客席と一体感をみせる曲中では、モモコ・グミ・カンパニーが「こんにちは、BiSHで〜す!」と観客へアピール。ハシヤスメ・アツコは「TIF2021!最後まで楽しんでってね〜!」と煽り、アユニ・Dも「TIF、行くぞ!」と声を張り上げて叫んだ。

まだまだ始まったばかり。そこから2回目の同曲のイントロが流れなおも象徴的なサビの振り付けをマネしながらステージへと食らいつく観客たち。メンバーごとのパートが入れ替わり、歌い上げるメンバーがアユニ、モモコ、リンリンへスイッチする。

3回目の冒頭で「BiSHの時間はまだまだだぞ〜」と声を張り上げたのは、ハシヤスメ・アツコ。まさしく“ハシヤスメ劇場”そのもの。彼女がソロで全編を歌い切るサプライズへと続く。

4回目では、セントチヒロ・チッチが「今日は今日しかないので。めいっぱいめいっぱい、BiSHを堪能してってください!」と鼓舞。同じ曲だからといって、客席もけっして手を緩めない。曲中の手拍子はさらに力強くなる。

5回目の全編で歌のメインパートを任されたのはモモコ。途中、テンションがだいぶ高まったのか、ステージ上で滑りそうになるハプニングも「滑りました!」と笑顔で乗り切った。「一緒になって今日を噛み締めていきたいです!」というチッチの一言でスタートした6回目を終えて、横一線に並び深々とお辞儀した6人。ザワついた客席を背にして、そっとステージを跡にした。

ケガが心配された相沢梨紗も合流して“大トリ”のステージを彩ったでんぱ組.inc

2日目のHOT STAGEで大トリを飾ったのが、TIFのできた系譜“アイドル戦国時代”の一翼を担ってきたでんぱ組.inc。現役アイドルながら結婚と出産を経験し歴史に一石を投じた古川未鈴、相沢梨紗を除く8名で登場。藤咲彩音、鹿目凛、根本凪、愛川こずえ、天沢璃人、小鳩りあ、空野青空、高咲陽菜は、色鮮やかなステージングでこの日のラストステージを彩った。

冒頭から『破!to the Future』でステージを縦横無尽に駆け回り、観客の心をグッと引き寄せる。ボルテージが高まった会場で、続けて披露したのは定番曲の一つである『Future Diver』だった。

自己紹介のあとは、ステージに相沢も合流。「公式サイトでお知らせがあったとおりケガをしてしまったんですけど、足以外は元気いっぱいなので、今日は歌でTIFを一緒に盛り上げたいと思います!」と着席のまま、パフォーマンスに加わると報告。「(産休中の)未鈴ちゃんを含めた10人で、でんぱ組.incです!」と元気よく挨拶した。

新体制として初のTIFは次の『リュルリちゅりら』で、さらに加速。ファンタジックな『でんぱーりーナイト』から、パワフルでエモーショナルな『VANDALISM』へ流れるように続く。MCを挟み「TIF、みんな衝動をぶつけてこいや〜!」という相沢の第一声で始まったこの日最後の曲は、疾走感と力強さを併せ持つ『衝動的S/K/S/D』。

結成メンバーである相沢もイスの上でできる限りに腕を振り上げ、歌声を響かせた彼女たちのステージは締めくくられた。

Information

TOKYO IDOL FESTIVAL 2021
日程:2021年10月1日(金)、2日(土)、3日(日)
会場:お台場・青海周辺エリア
主催:TOKYO IDOL PROJECT

「TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF(ティフ))」は、お台場で開催される世界最大のアイドルフェス。2010年に日本初の “アイドルに特化した大規模同時多発的音楽フェス”として、東京・品川でスタート。その後、舞台はお台場に移り、2019年には、約9万人のお客様に足を運ぶイベントに成長。2020年は、新型コロナウィルスによる未曾有の事態に見舞われ初めての中止となったが、2021年は有観客で開催。

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Reporter:Shuhei Kaneko