“静と動”激しさだけではなかったBiSのパフォーマンス

15時頃。屋内のHOT STAGEで「初めまして!」と元気よく挨拶したのは、WACK所属の“新生アイドル研究会”BiSの4人。第3期として活動する現在のメンバー、イトー・ムセンシティ部、ネオ・トゥリーズ、チャントモンキー、トギーは、冒頭『STUPiD』から観客たちの心を大きく揺さぶった。
そこから、ときに挑発的に、ときにリズミカルに見せたイトー・ムセンシティ部のデスボイスが冴え渡る『DESTOROY』。トギーのロンブレスが『テレフォン』へと続く。
切れ目なく流れたのは、エモーショナルな『BASKET BOX』のイントロ。「ひとをぶつのは悪いことですか?」「ひとの悪口は言っちゃだめですか?」と問いかける曲で、それまでの激しいステージングから、空気は一変する。
続く『NAKODUB』では、今この瞬間を噛み締めるかのような表情で、グループはまっすぐな視線を客席へ向ける。『BiS−どうやらゾンビのおでまし』では、腕を振り上げるメンバーたちにつられて、客席でペンライトの光が鮮やかに揺れていた。
イトー・ムセンシティ部が「最後、一緒に楽しみましょう!」と客席へメッセージを伝えたのは『LOVE』。感謝を伝えたメンバーたちは、観客たちの手拍子を受けながら笑顔のままステージから去っていった。