エビ中新メンバー初のTIFでは“キョンシー”メイクが復活

開演を告げる『ebiture』に合わせて、観客からの拍手の音が大きくなる。やがてステージに登場したのは欠席の柏木ひなたと中山莉子を除く、“キョンシー”さながらの白塗りメイクをした7人。2021年5月に加入を発表した新メンバー、桜木心菜、小久保柚乃、風見和香にとっては初めてのTIFのステージとなった。
1曲目の『オーマイゴースト?〜わたしが悪霊になっても〜』では、グループならではの破天荒な一面を披露。曲中ではセリフにアレンジを加え、安本彩花が「エビ中の方がある意味怖いわ〜」と客席へ向かいコミカルに語りかけた。
MCでは安本が「気合いを入れるため正装で来ました。10年前もこのキョンシーメイクで登場した“キョン”」と挨拶。小林歌穂も「新メンバーも初めてのTIFということで、キョンシーシスターズでまいった“キョン”」と続く。
7人が横一線に並びスタートしたのは、新メンバー加入後初のシングル曲となった『イヤフォン・ライオット』。フォーメーションを切り替えながら、ステージを縦横無尽に使うパフォーマンスを見せる。続く『オメカシ・フィーバー』では、キレのあるダンスとコミカルな歌詞のギャップで“エビ中らしさ”を見せつけた。
新メンバー3人のかけ合いで始まったのは、グループを代表するライブの定番曲『仮契約のシンデレラ』。結成初期からの彼女たちを支えてきた楽曲では、キュートに跳ね回るメンバーの姿が目立った。
MCでは真山りかが「心は自由に。体は楽しんでいきたいと思います」と客席へ語りかけた。そこから続く『大人はわかってくれない』で空気はガラッと変わり、客席と一体になって楽しむだけではない彼女たちの一面が。
再び真山が「このあとはラストの曲です。みなさんの思いを私たちにぶつけてください!」と威勢よくスタートしたのは、小林が客席の拍手を煽った『HOT UP!!』。メンバーは、最後の瞬間を共に分かち合おうと曲中で「ハイ!」と何度も観客たちへ訴えかけた。