リアルとバーチャルを融合させた”アタラシイTGC”

2020年9月に続き、オンライン開催となった「マイナビTGC 2021S/S」。今回はオンラインの利点を生かして最新テクノロジーを最大限に活用。リアルとバーチャルを融合させた”アタラシイTGC”として、最新トレンドやファッションが盛りだくさんの内容となった。

トップを飾ったのは、日本を代表するスタイリスト・野口強氏プロデュースによる「TGC SPECIALCOLLECTION」。中条あやみさん、藤井サチさん、北澤舞悠さんなど、12名のモデルがスタイリッシュなサウンドに乗せてウォーキング。エッジの効いたファッションに、それぞれの個性を生かしたメイクとウィッグが映えて、いきなり強烈なインパクトを与えた。

続くオープニングステージでは、今回のMCを務めるお笑いコンビEXITとフリーアナウンサーの鷲見玲奈さんが登場。恒例のマイナビ点灯式には、バーチャル映像による「分身EXIT」も参加。リアルEXITとバーチャルEXITの掛け声で、会場が「マイナビブルー」一色に染め上げられ、アタラシイTGCにふさわしいカラフルなスタートとなった。

池田エライザさんや吉田朱里さん、福本莉子さんなどがモデルを務めた「Re:EDIT」のステージは、環境問題へのメッセージを盛り込んだオープニング映像で開幕。アースカラーを基調にしたファッションは素材への愛を感じさせた。

2021年秋開幕予定の日本初の女性プロサッカーリーグ「WEリーグ」に参入する、女子サッカーチーム『マイナビ仙台レディース』のステージに登場したのはお笑いコンビのニューヨークとインディアンス。それぞれフラッグとバルーンを持った4人は、マイナビ仙台レディースのチームカラーである「マイナビブルー」「センダイグリーン」「スターゴールド」をイメージしたスポーティーなファッションに身を包んでランウェイを歩いた。トークコーナーではEXITを交えて、バラエティ番組さながらのトークバトルを繰り広げた。

「AQUIL SPECIAL STAGE」では、フェイシャルマスクセット「AQUIL」のプロデュース兼イメージモデルを務める紗栄子さんが約2年ぶりにTGCに登場。最先端XR技術で表現した水上をイメージしたステージを、波を感じさせる白いドレスに身を包んだ紗栄子さんがウォーキング。その姿は人魚のような神々しさに満ちていた。

「マイナビウエディング STAGE」では、シンガーソングライターの平井大さんが登場。バックバンドを従えて、マイナビウエディング新CMのタイアップ曲「Stand by me, Standby you.」をエモーショナルに歌い上げた。ライブ中は〝新しいお祝いのカタチ〞をテーマにしたカップルの写真を、XRテクノロジー技術を使って会場に投影。歌と映像が見事にマッチして、希望に満ちた美しい光景が広がった。

TGC公式メディア「girlswalker」によるステージでは、映画『太陽は動かない』に出演する藤原竜也さんと竹内涼真さんがスーツ姿で登場。トークコーナーでは、ファンとガチンコで生電話する企画もあり、二人の素顔も垣間見えた。

「HONGJI STAGE」では、AI搭載の世界初シャフト駆動の電動アシスト自転車HONGJIのアンバサダーを務めるデヴィ夫人が登場。未来から来た人をイメージさせるサイバーないでたちで、81歳とは思えないほどアクティブなパフォーマンスを披露した。

「女性が輝ける瞬間にいつも寄り添っていたい」をテーマに、手軽にトレンドかつベーシックな着回せるアイテムを提供する「moment+」のステージでは、日向坂46の小坂菜緒さんと齊藤京子さん、トラウデン直美さん、ほのかさん、香音さんなど様々なフィールドで活躍するモデルが、輝きを放った。白を基調にしたガーリーな衣装を着た藤田ニコルさんのウォーキングで始まった「REDYAZEL」のステージは、可愛さと品のある色っぽさを組み合わせた〝次世代のネオガーリー〞を提案したファッションに身を包んだモデルたちが、颯爽とした立ち居振る舞いで魅了した。

「何ものにも縛られず自分らしいスタイルをもった女性」を掲げる「LAGUA GEM」のステージでは、emmaさん、アリアナさくらさん、田鍋梨々花さんなどが、カジュアルなアイテムにストリート&ヴィンテージテイストをミックスしたスタイルで圧倒的な存在感を示した。

前回に続いて登場したSnow Manのラウールさんはブラックコーデでクールに決め、その後に続いた後輩のヴァサイェガ渉(少年忍者/ジャニーズJr.)さんは赤いコート姿で現れ、黒と赤のコラボレーションでランウェイを耽美な世界に染め上げた。

 

ここ最近、テレビでも頻繁に取り上げられている「#ワークマン女子Tough&Cawaii STAGE」のステージでは、高機能ウェアを可愛く、カッコよく着こなす〝タフかわ〞コーデを提案。トークコーナーでは、ステージにも登場した土屋アンナさん、福原遥さんという対照的な二人が、EXITと軽妙なトークを繰り広げた。 話題のドラマ『君と世界が終わる日に』とコラボしたステージでは、出演者の竹内涼真さん、中条あやみさん、笠松将さん、飯豊まりえさん、キム・ジェヒョンさんが登場。ドラマの緊迫した描写とは対照的に、和やかなステージとトークで癒しを与えた。

今回で3回目となる「おそ松さん×TGC」のスペシャルコラボレーションでは、おそ松さんたちがリモートで出演。アニメーションとEXITが会話するという、バーチャルならではのコラボが実現した。

女子高生が自らのブランドを立ち上げ夢を叶える様を描いた日向坂46主演のドラマ『DASADA』のドラマ内で誕生したブランド「DASADA」によるステージでは、若者の夢を応援するプロジェクト「NEXT DPROJECT」を応援。主演の日向坂46から佐々木美玲さん、加藤史帆さんなど、7名のメンバーが登場し、NEXT D PROJECT受賞者のそれぞれの思いが込められた個性的なデザインTシャツと「可愛いは正義」をコンセプトにしたファッションで、アイドルらしいキュートなステージを作り上げた。トークコーナーでは日向坂46の大ファンという鷲見さんが進行を忘れてメンバーに見惚れてしまうハプニングもあった。

「FANDOM8×プリキュアオールスターズ」のSTAGEでは、藤田ニコルさん、景井ひなさん、加藤ひなたさん、ANNさん、谷浦由慧子さん、なごみさん、吉田朱里さん、生見愛瑠さんが、それぞれ違うカラーのファッションを着て、プリキュアのキャラクターさながらにランウェイを華々しく歩いた。

「WEGO×Popteen」のステージには、新旧のPopteenモデルが登場。カジュアルなスタイルを中心に、個性的なアレンジを提案した。トークコーナーではEXITが池田美優さんをいじりまくり、香音さんはバラエティ対応力に感心しきりの様子だった。
「girlswalker」2回目のステージは映画『地獄の花園』から、永野芽郁さんや広瀬アリスさん、さらには遠藤憲一さん、勝村政信さんなど主要キャストが登場。特攻服姿という異色のファッションで、映画の世界観そのままにシアトリカルなステージを展開した。

和楽器と洋楽器を織り交ぜた「和楽器バンド」の演奏から始まった「日本博 STAGE」では、人気曲「千本桜」を含むスペシャルメドレーをバックに、ラランドやMattさんが色とりどりの着物を身にまとって、日本の伝統文化の魅力がつまったステージを繰り広げた。

大トリを飾るのは11人組グローバルボーイズグループ、「JO1」。「SoWhat」、「MONSTER」を力強くパフォーマンスし、ラストは『TheSTAR』のリード曲「Shine A Light」を歌い上げ圧巻のステージで幕を下ろした。

まだまだコロナ禍が続く中、ポジティブにファッションを楽しむ女の子のガールズパワーを感じてほしいという思いが詰まった今回のTGC。どんな状況でもファッションを通して未来へと突き進むTGCに今後も注目したい。