マイナビ賞に救われたそいつどいつ

11組のネタ披露が終わった後は、前回チャンピオンのオズワルドがスペシャルゲストとして登場。MC陣とトークを繰り広げた後にネタを披露した。

そして、いよいよ結果発表。例年以上にハイレベルな戦いとなったが、今年のグランドチャンピオンは「DVDショップのアダルトコーナーで右往左往する高校生」というコントを披露した金の国に決定した。

まだキャリア4年目の2人はジャンプしながら喜びを爆発させつつ、「YouTubeの登録者数が300人しかいないので登録をお願いします」と宣伝。コントの設定上、学ラン姿だった渡部おにぎりは賞状を授与されている姿が「卒業式みたいだな」と冷やかされる一幕もあった。

観客投票によって優勝賞金100万円とTBSラジオで2時間の冠特番をゲットした金の国に対し、特別協賛のマイナビからマイナビ賞が贈られたのは、心霊スポットにやってきた二人組の一人に取り憑いた霊が、もう一人とコミカルなやり取りを繰り広げるそいつどいつだった。

そいつどいつは喜びよりも、「すっごくうれしいんだけど、どうしたらこういう大会で優勝できるのか……」と悔しさをにじませる。大会終了後のバックステージでも、「あのときとまったく同じ」と『キング・オブ・コント2021』で優勝候補に挙げられながらファイナルステージ進出できなかった一件を振り返る2人。しかし「このマイナビ賞に救われた」と気を取り戻すと、「来年は絶対に優勝します!」と力強く宣言した。

なお「喜びを誰に伝えたいか?」と尋ねられた、市川刺身は「ブラジルに住んでいる父親」と即答。日本のテレビがNHKしか映らないブラジルでは、息子の活躍を知る機会がネットニュースくらいしかないのだという。そこで市川は「ブラジルのお父さん、聞こえますか~!今、僕は家賃5万5000円の和式便所の家に住んでいるけど、賞金10万円で高い芳香剤を買おうと思うよ!僕にはまだウォシュレットは早いので」と謎の呼び掛けを、メディアを通じて行った。