母親の何気ない一言がきっかけでモデルの仕事に目覚めた

――最初は遊び感覚と仰っていましたが、いつ頃からプロ意識が芽生えたのでしょうか。

みちょぱ 中学3年生の夏前ぐらいに初めて『JC Popteen』に出たんですが、3カ月ぐらいで辞めたくなっちゃったんです。普通に友達と遊びたいって思って。それで、撮影をバックレたりとか、めちゃくちゃやってたんです。大人になってから、当時の編集部の人としゃべると「ホント嫌いだった」って言われるぐらい生意気で、自由でした(笑)。

――今のみちょぱさんからは想像もつかないですね。

みちょぱ 当たり前なんですけど、そんな感じだったので段々と撮影に呼ばれなくなって。このまま終わりかなと思っていた時に母親から「また3カ月坊主で辞めたんだ」って言われたんです。それまで部活や習い事も3カ月で辞めることが多くて、そう言われてもしょうがないんですけど、そのときは自分の中でカチンときて、それで逆にスイッチが入りました。

――お母さんの何気ない一言が発火点になったんですね。

みちょぱ それまではカメラマンさんにポージングの指示をされても、「素人なんだから分かるはずないじゃん!」って内心キレていたんです。でもガチで仕事をするようになってからは、ちゃんと指示にも従うし、先輩が撮影をしていたら参考のために見るし、他の雑誌もチェックするようになりました。私服企画もあるので、これまで以上に私服にもこだわって。そうするうちに周りの目が変わって、自分の意識も変わって、ファンの方も増えていきました。それが嬉しくて、「もっともっと!」って頑張るようになりました。

――短期間でみちょぱさんの意識が変化して、編集部も驚いたでしょうね。

みちょぱ そんな私を見て、編集部員の人も、いろいろアドバイスをくれるようになりましたし、良かった時は褒めてくれて、距離が近くなりました。2014年には専属モデルになって、より一緒に『Popteen』を作り上げていこうという意識が強くなりました。イベントでファンと交流する機会も増えて、2015年1月号で初めて単独表紙をやらせてもらいました。

――ギャルサーで総代表を務めた経験は、仕事にも活きていますか?

みちょぱ 『Popteen』でモデルを始めた当初は最年少だったんですけど、どんどん先輩になって年下の後輩モデルが増えて。『Popteen』自体もモデルの年齢層が下がって、中学1年生の子もいたんです。ギャルサーで学んできたことが活かせて、後輩とも仲良くなれたのかなと思います。今でも連絡をくれる後輩がたくさんいるので嬉しいです。

――下の世代と接することは得意だったんですか?

みちょぱ ギャルサーに入るまでは、先輩とばかり行動していたので、最初は後輩との接し方が分からなかったです。変に気を遣わず、思うがままにしゃべりかけたら、寄ってきてくれる子が多かったんですよ。見た目的に怖いって思われがちなので、私のほうからしゃべりかけるだけで心を開いてくれるんです。ギャルサーでは後輩と仲良くしつつも、ちゃんと怒るところは怒って。それで上手く関係が作れたので、後輩と絡む勉強になりました。

――見た目と接したときのギャップは大事ですよね。

みちょぱ そのために、この見た目にしている訳じゃないですけど(笑)。お箸を正しく持てたり、普通に敬語を使ったりするだけで、「すごい」って言われるんです。最初がマイナスから入るんで、普通の人と同じことをするだけで、どんどんプラスになっていく。もし普通にできなくても、「見た目通りだな」ってマイナスにはならないんですよ。ギャップ得です!