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疑問を投げかけファンと一緒に考える独自のコミュニケーション

イトー・ムセンシティ部、ネオ・トゥリーズ、チャントモンキー、トギーの4名からなるBiS。ご存知の通り、BiSというグループの歴史は長い。

第1期BiSが結成されたのは2010年11月のこと。数々の破天荒なエピソードを残し、第1期BiSは2014年7月に解散。第2期BiSは、2016年7月に再始動し2019年5月に解散、同年6月から現在の第3期BiSがスタート。

2021年は1月から2月にかけての全国ツアー「KiLLiNG IDOLS TOUR」、6月から9月にかけての全国ツアー「ENDLESS SUMMER BiS TOUR」を開催。7月末には、延期となっていた東北ツアー「ARABAKI×BiS GIP! -GREAT iDOL PURiTANS-」を開催し、ヒダカトオル(THE STARBEMS)、津田紀昭(KEMURI、THE REDEMPTION)、RONZI(BRAHMAN、OAU)という豪華メンバーを迎え「BiS with ARABAKI 20th CENTURY STUPiD BOYS」として出演した。

攻めの姿勢で前進するBiSにとって、グループ最大規模の中野サンプラザワンマンは、約2年間に渡って4人で走り続けてきたBiSのひとつの集大成的なライブとなる。

開演前に、この日37歳の誕生日をむかえたWACK代表取締役でBiSマネージャーの渡辺淳之介がステージで挨拶。「誕生日とかどうでもいいんですが、今日だけはすごくすごく特別な記念の日になるんだなって思ってます。初めての中野サンプラザ、フルキャパでのワンマンライブ、2000人の研究員(※BiSファンの呼称)!今日2021年10月23日が、BiSが武道館に近づく第一歩、記念すべき日になりました。この2000人の研究員とBiSとで、絶対に忘れられない日にすることをBiS一同約束します!」と声を上げ、満員の研究員から拍手が起こった。

今回のライブは、タイトルに「BiS STiLL STONE AGE」とあるように石器時代がコンセプト。オープニング映像が流れ、会場は紀元前3万年にタイムスリップ。「ウオー!!」という雄叫びとともに原始人テイストの衣装の4人が石の壁をぶち破りステージに登場し、キャッチーなパンクチューン「LET’S GO どうも」でライブがスタートする。

メンバーは、広いステージを大きく使って、研究員に力いっぱいの歌とダンスを届けていく。研究員は、ペンライトやハンドクラップでメンバーのパワーに応えた。疾走感溢れる「STUPiD」で組体操のタワーが中野サンプラザに建立され、ハードな「FOR ME」で会場のテンションは強烈な熱気となった。

「初めまして、私たち新生アイドル研究会BiSです!!」と声を上げたメンバーは、自己紹介から「よろしくお願いします!!」と生声で挨拶。すぐさまライブに戻ると、英詞のピアノロックナンバー「HiDE iN SEW」を披露する。爽やかなメロディで今を生きる思いを訴える「I ain’t weak maybe..」、スクリームが炸裂するスカコアチューン「DESTROY」と、次々と楽曲を披露していく。

「COLD CAKE」では、繊細なメロディで怒りや迷いを語るように吐き出し、サビで一気に高速ビートに乗って前向きな思いを爆発させる。緩急をつけた4人の歌は、観客の心をがっしりと掴んだ。

そして、メロディックパンクチューン「BASKET BOX」をドロップ。善と悪が交錯する世の中へのフラストレーションを、4人は渾身のボーカルで訴えた。ライブで楽しく盛り上がるだけでなく、疑問を投げかけファンと一緒に考えるというコミュニケーションは、BiSと研究員の絆をさらに深める要因になっているように思えた。

メンバーとぶつかり合いながら走ってきた

MCタイムで、チャントモンキーが「研究員のみなさんに、旧石器時代のネアンデルタール人になってもらいます!」と、研究員を強制的にネアンデルタール人化。「1階席のネアンデルタール人!2階席のネアンデルタール人!ここにいる全てのネアンデルタール人!」とクラップでコール&レスポンスを敢行する。続けて、ゲームコーナーに突入。チャントモンキーの合図で、石器時代に欠かせない3つアイテム、マンモス、火起こし、槍のポーズをリズムに乗って行うゲームを実施した。

楽しく盛り上がったあとは、キャッチーなポップチューン「LOVELY LOVELY」を披露する。続けて、片想いの諦めきれない気持ちを歌うミッドチューン「absolutely meeeeee」が届けられた。ソリッドなロックチューン「teacher teacher teacher」では、メンバーがステージセット2階に上がり、間奏で蹴り足の高いラインダンスを見せる。

そして「thousand crickets」が鳴り響く中、突如メンバー4人は準備運動を開始し、昨年12月のLINE CUBE SHIBUYAでのワンマンライブ「The DANGER OF MiXiNG BiS」に続く、「第二回 BiSガチンコスクワット対決」を開催。曲が終わるまでひたすらスクワットをし続け、最多回数131回をマークしたトギーが見事優勝を勝ち取った。

会場から拍手が送られるも間髪入れず曲が流れ、トギーの渾身のスクリームから疾走感溢れる「テレフォン」が披露される。疲労の限界のその先を目指すかのように、スモークが噴射する中、4人は声を振り絞って攻めのパフォーマンスを展開。エレクトロニックなラウドチューン「FUCKiNG OUT」ではアグレッシブなサウンドとともに、歌とスクリームとダンスを繰り広げ、タフさを増した4人を印象付けた。

ピアノの旋律が響くミッドチューン「つよがりさん」では、自分の心の内側と外の世界のずれを切実に訴える歌詞を、メンバーは気持ちを解放するように歌っていく。4人のむき出しの想いを受け取った研究員は、彼女たちの切実なパフォーマンスに拍手を送った。

MCコーナーで、トギーが語り始めた。「今歌った曲は『つよがりさん』って曲で、どうしようもない自分の弱さを素直に歌った曲です。私たちBiSは4人で2年間活動してきて、分かり合えなくてぶつかることもあります。みなさんも、『自分のことをわかってほしい』『人の気持ちをわかりたい』ってことがあると思うんです。でも、気持ちとか性格とか目に見えないものを理解するのはすごく難しいですよね。自分も、もがきながら『見つけてほしい』と思いながら、メンバーとぶつかり合ったりしながら走ってきました。研究員のみなさん、BiSを見つけてくれてありがとうございます。私も、BiSが好きって気持ちは研究員と一緒です。それだけはわかり合えます!」と、ここまでBiSとして進んできた気持ちを語った。

トギーの「次の曲、心を込めて歌います。聴いてください」という言葉から届けられたのは「I WANT TO DiE!!!!!」。弱い自分を包み隠さず書かれた歌詞の最後には“死ねよ”のフレーズがある。そこには、ダメな自分から変わりたいというポジティブな思いが込められている。汗だくで必死で歌い踊るBiSの姿は、変わりたい、ここからさらに進んでいきたいという曲のメッセージと重なり、研究員の気持ちをがっしりと掴んでいった。

アンコールで研究員への愛情を歌と形で表現

あっという間にライブも終盤戦。メンバーは、爽快なメロディで大切な人への思いが詰まった「TOUCH ME」を届ける。観客のクラップとともに始まったのは「this is not a love song」。好きでないものに好きと言わなければならない悲しさと心の歪みが歌われている。常に本音でぶつかり、力いっぱい直球で歌うBiS。その気持ちいいほどの潔さは、彼女たちの素晴らしい魅力に思える。

そしてラストナンバーは「BiS-どうやらゾンビのおでまし-」。“行かなくっちゃ僕ら”“3度目の行かなくっちゃ”と歌われる現在のBiSのメインテーマを、4人はステージに広がって大きなダンスで歌唱する。観客とともにジャンプをして一体感を作り上げ、ライブ本編は終了となった。

研究員のクラップが続き、アンコールで再びステージに登場したBiS。4人はライブの感想を語っていく。

チャントモンキー 今日ここに来るまで、みなさまどんな日々を過ごしていたでしょうか?『あと何日ってカウントダウンしてたよー』『そんなことする暇もなく今日だったよー』『方向オンチだから中野サンプラザにたどり着けることをがんばったよー』……みなさんのいろんな心の声が聞こえてきます。私はというと、『早く23日が来い』『早く研究員に会いたい』って気持ちと、『もうちょっと練習したいからもうちょっと後でいい?』って超矛盾した気持ちが交互する毎日を送っていました。そして今日のライブ、気づいたら、信じられないくらいあっという間でした。今日のために、いろいろやってきたんだなってすごく思ったし、これから先も、もっともっとやりたいって思いました。BiSはこれからも止まらず、ライブし続けます!

イトー・ムセンシティ部 私は最近、好きなものを好きでい続けるのはすごく難しいことだなと考えてました。私は学生時代にプレッシャーに押しつぶされて、自分には向いてないと思って、好きなことをやめてしまったことがありました。夢を追い続けるうちに、あの人より劣っているから、私には才能がないからと考えてしまうことが何度もありました。でも、そんな考えをなくすくらい、BiSって変な存在だなと思ってます。いろんな個性のメンバーがいて、変なスタッフさんがいて、何か劣っているとか向いてないとか才能がないとか、そんな考えをなくすような魔法がBiSにはあるなと思います。その魔法は研究員にもありますよ。だから私はBiSを続けていられるんだと思います。これからもBiSで諦めず歌わせてください!

ネオ・トゥリーズ ここにいる一人ひとり、全く違う人生を送っているけど、ライブで一緒の時間を過ごしてると、音楽を通して心と心がつながってるなと思えるんです。今日、ライブ中、みんなと目が会うたびに、研究員とのこの尊い時間をずっと大切にしていきたいと何回も思いました。今日来てくれたあなたに感謝の気持ちを伝えようと、いろんな言葉を考えてきたんですけど、考えれば考えるほど、ありきたりな言葉しか出てこない自分にすごくむしゃくしゃしました。でも伝えさせてください、ありがとうございます!これからも全身全霊BiSは音楽を届けていきたい、ライブをしたいって改めて強く思いました。今日一緒にこうしてBiSの新たな一歩を踏み出せたこと、ほんとにうれしく思います!

トギー 1年前の今日ぐらいの時期は、やっと有観客でライブができるようになった時期でした。そして今日、満員ですごくうれしいです。最近、未来のことってほんとにわからないなって思うんです。でも、わかんないからって不安になるのは違うなって思いました。BiSの未来はBiSにしか作れないから、なんでもできるって信じて、言い続けて、いつの日か今日の言葉がほんとになるように、これからも死ぬ気でやります!BiSはもっと大きな場所で歌いたいです!BiSは絶対、武道館に立ちます!武道館に研究員を連れていきます!

アンコール1曲目に歌われたのは「LOVE」。“愛が欲しい”と歌うポップパンクチューンで4人は大きなハートを作り、研究員への愛情を歌と形で表した。

高速なビートでスタートしたのは「CURTAiN CALL」。終わりたくないライブへの熱い気持ちを、全観客に向けて力いっぱい歌唱するBiS。会場のボルテージはレッドゾーンに突入する強烈な高まりを見せた。

最後のMCでトギーから、12月にBiSカバーアルバム『BiS DiVE into ROCKS』のリリース決定と、来年1月に新春ツアー「NEW GENERATiON BiS TOUR」開催決定が告げられた。トギーは「BiS、2022年もブイブイ言わせていくので、これからもよろしくお願いします!」と声を上げる。すると「やっぱり、まだ足りないんで、もう1曲だけ歌ってもいいですか?」と語り、再び「CURTAiN CALL」をドロップ。ステージの1階と2階を縦横無尽に行き来し、1階席2階席の観客と同じ目線の高さで、フルパワーで歌っていく。最後の最後に大きな盛り上がりを作って、まさしく大団円でライブはフィニッシュとなった。

Information

カバーAL「BiS DiVE into ROCKS」リリース決定!

【タイトル】
BiS DiVE into ROCKS

【発売日】
2021年12月1日(水)

【初回限定生産限定盤】:CRCP-40630 / ¥6,500
(CD +Blu-ray +ポストカード全10種ランダム3枚+イベント参加券)

【通常盤】:CRCP-40631
(CD+イベント参加券)

【収録曲】※全タイプ共通
1.スモーキン・ビリー(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)
2.MAGIC(HAWAIIAN6)
3.赤いタンバリン(BLANKEY JET CITY)
4.PMA(Positive Mental Attitude)(KEMURI)
5.NUM-AMI-DABUTZ(NUMBER GIRL)
6.BASIS(BRAHMAN)
7.GOOD GIRL(THE MAD CAPSULE MARKETS)
8.浮き雲(eastern youth)
9.Fantasista(Dragon Ash)
10.Eric. W(the band apart)
11.IMAGINE?(BEAT CRUSADERS)

【Blu-ray】※初回生産限定盤のみ

<新春ツアー「NEW GENERATiON BiS TOUR」>

【タイトル】
NEW GENERATiON BiS TOUR

【公演日時】
■2022年1月19日(水) 東京 Zepp Haneda
open/start 17:30/18:30
[問]KM MUSIC 045-201-9999

■2022年1月21日(金) 大阪 なんばHatch
open/start 17:30/18:30
[問]サウンドクリエーター 06-6357-4400

■2022年1月22日(土) 愛知 Zepp Nagoya
open/start 17:30/18:30
[問]ジェイルハウス 052-936-6041

【チケット料金】
■通常チケット ¥5,000(税込)
※未就学児童入場不可
※当公演はすべて電子チケットとなります。
※公演当日、会場でのアルコール販売はありません。
※来場前に飲酒された方は、入場時の検温の際に体温が正常に計測できない場合があり、ご入場をお断りさせていただく場合がございます。

BiS

アイドル

2010年に結成後、解散と再結成を繰り返し、2019年6月に現在のメンバーで再々始動。グループにとって第3期にあたり、令和BiSとも呼ばれる。同年8月14日、フルアルバム「Brand-new idol Society」でデビュー。2021年12月1日にカバーAL「BiS DiVE into ROCKS」をリリース予定。

Photographer:sotobayashi kenta, Text:Keisuke Tsuchiya