大人が観ても青春の1ページを思い返せるアニメ

――初挑戦とは思えないほど声の演技が自然だと感じたのですが、ご自身で完成品を観ていかがでしたか?

工藤 初めての経験だったので、自分の声には違和感しかなかったです。でも、すごく面白かったです。“今を大事に”、“人と人とのつながり”という、大切にすべきものを捉えて描かれていて、大人が観ても青春の1ページを思い返せるような作品になっているので、観ていただけたら嬉しいです。

――作品コメントの中で、「トウマは僕が好きな王道の主人公に近いキャラクター」とおっしゃっていましたが、工藤さんの中で王道というとどんな作品を思い浮かべますか?

工藤 僕が好きなものでいえば、『ドラゴンボール』の悟空、『北斗の拳』のケンシロウ、『宇宙戦艦ヤマト』、『銀河鉄道999』、『ガンダム』もずっと観てきて。ヒーローって最初はどこか難しいところもあったりしますが、ひたむきに頑張っているからこそ、最後には惹かれていくんですよね。

――アニメがお好きとのことですが、本作を通じて、アニメや声優の魅力について改めて気づかされることもありましたか?

工藤 やっぱりアニメは日本が誇るエンターテインメントですよね。映像や表現のきめ細やかさも、声優さんの力強さも。本作も声優として活躍している方がいるからこそ、厚みが増しますし、役者である僕らも支えてもらえました。今回演じさせていただいて、リスペクトがすごく増えました。

――現実ではありえない描写もアニメでは違和感なく観られますよね。

工藤 アニメって実写の僕らとは違うんです。非日常的な部分を描きながらも、心を躍らせてくれる。実写やリアルだと「そんなことないでしょ?」っていうツッコミが入るんですけど、アニメだとそれがない。そこがアニメの力でもあると声優のお仕事をさせてもらって感じました。

――今後も機会があれば他の作品でも声優をやってみたいですか?

工藤 絶対やりたいです!