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ARCANA PROJECTの代表になるような楽曲

――新曲「とめどない潮騒に僕たちは何を歌うだろうか」は、1クール目に引き続き、アニメ「白い砂のアクアトープ」の2クール目のオープニングテーマに起用されています。みなさんの好きなフレーズを教えてください。

花宮 いっぱいあるんですけど、「無駄だったよ なんて思うことこそ無駄じゃないか」がすごく素敵で。前作の「たゆたえ、七色」も今回も歌詞がアニメとリンクしつつ、私たちともリンクしていて、無意識に自分を重ねてしまうんです。私はARCANA PROJECTに入る前にいろいろ活動してきて、後悔した時間もあったんですけど、この歌詞はそういうことも含めて、今に繋がっているんだと過去まで全部肯定してくれたような気がして。今後の人生の大事な分岐点で思い出しそうだなと思います。

花宮ハナ

相田 最初に「前より伸びた髪も 買ったばかりのシャツも 輝いてる僕らを映して、スマイルメモリア」という歌詞があるんですけど、シャツって普段はあんまり着ないと思うんですよ。なんでシャツなのかな?と考えたときに、新社会人みたいな、新しい環境に置くことになったのかなと思って。2期のくくる(『白い砂のアクアトープ』の主人公)たちも私たちも新しい未来に向かっていくんだぞという、短い言葉からこれからが見えるフレーズで好きだなと思いました。

相田詩音

天野 私は最後の「ここだよ、スマイルメモリア」がすごく好きで、それぞれ新しい道に進んでも、待っていてくれる人だったり、帰る場所があるんだよということを歌っているのかなと思って。私のパートなんですけど、レコーディングでは何回も録り直して、とにかく優しく温かいイメージで歌いました。

天野ひかる

桜野 最後のサビに「僕たちだけの歌を歌っていく」という歌詞があるんですけど、レコーディングの前に歌詞を読んだときに“僕たち”って誰なんだろう?と自分で解釈できないままレコーディングに向かったんです。ディレクション・作曲してくださった(草野)華余子さんに歌詞のことを聞いたら、田淵智也さんと華余子さんは「白い砂のアクアトープ」のことだけじゃなくて、ARCANA PROJECTの代表になるような楽曲になればいいよねと考えて、「『僕たちだけの歌を歌っていく』っていうのはARCANA PROJECTのことでもあるんだよ」と話してくださったんです。そういうお話を聞いてからレコーディングをしたので、大事に大事に力強く歌いました。

桜野羽咲

空野 私は2番の「少し棘のある言い合いをして 言い過ぎたよと謝って また笑い合うよ 笑い合えるなら大丈夫だね」という流れがすごく素敵だなって思いました。「白い砂のアクアトープ」でもいろんな人間関係やプレッシャーみたいなものが表現されていて、でもどれだけぶつかったり、想いのすれ違いがあっても、また笑いあえるよというメッセージもあるのかなと思って。私たちのことを考えて作っていただいた曲でもあるので、いろんな歴史を刻んでいく中でそういうことがあったとしても、また笑いあえるよというメッセージでもあるのかなと考えながら歌わせていただきました。

空野青空

――MVでは海辺でグランピングという素敵なシチュエーションで撮影されていましたが、みなさんのお気に入りのシーンは?

空野 前回はわりとシックだったり、沖縄の自然を生かして、ちょっとシンプルめに作られていたんですけど、今回はそれぞれの色が出ていて、なおかつカラフルでキラキラな感じで、私はすごい青春ぽい!と思ったんです。シースルーの布を持って「いえーい!」って言いながら海を走ったり、夕陽に向かってたそがれたり、そういうシチュエーションがすごくオタク心をくすぐるというか、「青春してるな、ARCANA PROJECT!」と思いました(笑)。

桜野 撮影ではダンスやリップシーンよりも、ナチュラルな5人でいるところを撮っていただいたので、出来上がった映像を見て、こんなにエモーショナルな映像になるんだ!とびっくりしました。ナチュラルな表情がすごく出ていたし、だからこそ日常の大事なシーンみたいに見えたのかなと思います。

花宮 私のお気に入りのシーンは、相田詩音さんが薪を割っているシーンです。とにかくうまかったんですよ!「素のリアクションをしていいよ」と言われていたから、あまりにもすごかったので私は大爆笑していて(笑)。割っているときのフォルムがすごくカッコよくて。

――相田さんは薪割りの経験があったんですか?

相田 初めてだったんですけど、イメトレをすごくたくさんしていたので、躊躇なくいけました! 今回はテントを立てたり、ミックスジュースを作ったり、寝ていたり、5人で一緒に何かをやっているシーンがすごく多い気がして。最後のたき火を囲んで談笑したシーンは本当に印象的で、すごく青春だな〜と思っていました。

天野 私が一番見てほしいのは、すごく頑張ったダンスシーンです。暑い中で何回も踊って、間違ったりもして大変だったんですけど、完成した映像ではきれいに踊れていて。汗をかいてなさそうに見えたので、よかったなと思います(笑)。

それぞれが支えあうみたいな進化を感じる

――1stシングル「カンパネラ響く空で」のリリースから1年以上経った今、ARCANA PROJECTはどういうグループだと思われますか?

桜野 ステージに立つと一人ひとりがヴォーカリストだけど、その5人がグループになって歌を届けるという基盤ができたなと思います。この1年は主線を歌うだけじゃなくてコーラスを重ねたり、歌でどこまでできるかをたくさんチャレンジさせてもらったので、緻密な作戦を立てながらライブができるグループだなというのをすごく感じました。

花宮 みんな、いい意味ですごくマイペースなんです。自分のペースがしっかりしているからこそ気をつかえたり、人との距離感を上手に測ったりできるのかなというのは、出会ったときから思っていて。自分を持っているから人に優しくできるんだなとみんなに思っているし、すごくバランスのいいグループだなと思います。

空野 1年半くらい一緒にいて、改めて出会った頃の振り付け動画を見ると、みんな尖っていたなと思ったんです(笑)。当時は、個性が確立した子たちがARCANA PROJECTとしてひとつになろうと頑張っている感じがしました。今はそれぞれが支えあうみたいな、進化をめちゃくちゃ感じる。きっと絆も深まったんだろうなと思います。

天野 それぞれ個性もキャラも違うけど、それがよくひとつにまとまっているなと思います。ライブ中のMCもすごくバランス取れているし、ヴォーカルユニットとしてソロパートだけじゃなくてユニゾンもすごくキレイにハマっていて。それは5人の強みなんじゃないかなと思います。

メンバーの思い出深いアニソンとは?

――これまでアニソンボーカルユニットとしてアニメの主題歌を担当されてきましたが、みなさんにとって思い出深いアニソンをぜひ教えてください。

花宮 プレデビューのお披露目ライブで、私はfhánaさんの「青空のラプソディ」をソロで歌わせていただいたんです。キーが高くて難しいんですけど、fhánaさんの歌声にすごく元気をもらえて明るくなれる曲で。披露したあとに「小林さんちのメイドラゴン」を観て、絆とかいろんなものを感じて、大好きな作品になりました。今でもよく聴きます。

相田 私は「God knows」です。オーディションの1回目の歌唱審査で歌って、当時すごく緊張していたんですけど、「今日『God knows』を歌うの、あなたで4人目だよ」と言われて(笑)。それを聞いて、4人もいるんだったらここで頑張らなきゃダメだと思って、すごい勇気がもらえたというか、吹っ切れたすごく思い出深い曲です(笑)。

天野 『プリキュア』が好きでカラオケに行くときも必ず歌っていたので、『プリキュア』の曲は思い出深いです。特に『ハートキャッチプリキュア!』のオープニング(「Alright! ハートキャッチプリキュア!」)が好きです。

桜野 私は物心ついたときから歌うことが好きだったんですけど、「自分がなるべきものはアニソンシンガーだ!」と思ったきっかけが、「マクロスF」のシェリルとの出会いだったんですね。当時、「ああ、自分はこれになるために生まれてきたんだ」と思って。

花宮 本当になっているからすごいよね。

桜野 シェリルとの出会いがあったから、今があるなって思います。シェリルの曲は全部自分の大事なルーツになっています。

――運命の出会いだったんですね。

桜野 「生まれ変わり?」って思ったくらい、ビビッときましたね。これまでは「好きで聴いていて、アニソンシンガーになりたいって思ったんです」と言っていたんですけど、本当はシェリルを見て「これ、自分じゃん!」って思っちゃったんです。そういうパワーがあるからここまで来られたんだなとすごく感じるので、若いときのエネルギーは本当に無限大だなと思います。

空野 私は中学生くらいの頃に自分の声にコンプレックスを持っていて。声量もないし、声がふわふわしているし、すごく悩んでいたんです。でも「けいおん!」で主人公の唯ちゃんの声を担当されている豊崎(愛生)さんはふわふわ系の声で、しかもその声でロック調の曲を歌われています。アニメにはこういう可能性もあるんだ!と思ったし、もしかしたら自分の声も生かせるかもしれないと考えられるようになって。自分の声を活かして自分らしく歌っていきたくて、そこでやっぱりアニメに関わる仕事がしたいと強く思いました。「けいおん!」と出会わなかったら、今もまだ声がコンプレックスだったと思います。

最近ハマっているアニメやゲーム

――アニメやゲームがお好きなみなさんが、最近ハマっている作品はありますか?

花宮 「パネルでポン」という神ゲーがあって(笑)、夏休みにびっくりするほどやり込みまして。1995年くらいのスーファミのゲームなんですけど、VTuberさんがそのゲームをやっているのを見て、Nintendo Switch Onlineで始めたら、まんまとハマってしまって。夜12時くらいから始めて朝6時までぶっ続けでやったぐらい、すっごく楽しいんです。

相田 私はMV撮影でグランピングをしてからキャンプへの気持ちが抑えきれなくて、ちょうど昨日「ゆるキャン△」を見始めたんです。キャンプ道具ってちゃんと揃えようとすると、すごく高いんですよ。でも「ゆるキャン△」の子たちはお手軽に楽しめるように工夫していて、初心者でもできそうなところが参考になって、私も近々行きたいなと思っています。

天野 私がおすすめするのは「Sonny boy」です。私が好きな海外アニメは筋が通っていなかったり、起承転結がしっかりしていなかったり、不条理な内容が多くあるんですけど、「Sonny boy」にはそれに近いものを感じて。好き嫌いはあると思うんですが、すごく魅力的なアニメで。私にとって心に残るアニメになったので、ぜひ見てほしいです。

桜野 自分が学生のとき見てよかったと思える作品で、ぜひ今の学生さんに見てもらいたいのが「とらドラ!」です。学園モノの中でも友だちや家族のことだったり、いろんなドラマが描かれていて、いつ見てもいい作品なんですけど、学生のうちにぜひ見てほしいです。

空野 私が今めちゃくちゃハマっているゲームは「マイクラ(マインクラフト)」です。結構前からあるのに、今まで触れてこなかったんですが、ふと始めたらめちゃ面白くて。私が最初にポーンって生まれたところは何にもないところで、今はこの世界は広いんだと知って、帰る場所がわかんなくなるくらいに歩き回っているんですけど、いろんな新しい村に出会えて楽しいです!

――では最後に、学生の読者にメッセージをお願いします。

空野 10代の頃は右往左往したり、すっごく悩んだことがたくさんありましたが、アニメを見たり、いろんな人と関わって経験を積み重ねていくうちに、今はすごく楽しい人生を送ることができています。つらいことがあったとしても、アニメを見たり、ゲームをしたり、好きなことをしていたらいろんな人たちに巡り合えるはずです。でもそれには自分磨きも必要で、自分が素敵な人間なら、類は友を呼ぶ的な感じで素敵な人に出会えると思います。

桜野 今になってすごく視野が狭かったなと思うんですけど、学生のときは自分の小さな世界でずっと苦しんでいて。今悩んでいる子たちもいつかそう思える日が来ますし、世界は広いので、自分の好きなものを見つけて突き詰めていけば、それが仕事や生きてく理由になります。だから何かを好きな気持ちってすごく大事だなって思います。「白い砂のアクアトープ」のくくるも、魚たちや水族館が大好きだから傷ついても頑張れているんだと思うので、そこからちょっとでも「好きを貫くって大事なことなんだな」と伝わると嬉しいです。それに多様性もテーマになっている作品だから、心が解けるような感覚になってもらえると思います!みなさんも恥ずかしがらず、どんどん好きなことを極めていってください。

天野 学生のうちはクラス替えや受験のこととか、小さいことで悩みがちだと思うんです。でもやって無駄なことはないと思うので、常に積極的でいたほうが楽しい思い出を作れると思います。

相田 私は学生のときに勉強ばっかりでやりたいことが全然できなかった結果、大人になってやりたいことをやるぞ〜!とゲームを何時間もやったり、それでも時間が足りないんです。だから若いうちにやりたいことはどんどんやったほうがいいんだろうなと思います。

花宮 私は自分のことを大好きでいてほしいなとすごく思います。学生のときってどうしても狭い空間の中でいろんな人に左右されてしまいがちだと思います。でも自分の時間は自分だけのものだから人に取られるのはもったいない。そして自分が好きなことをやってほしいです。私は中学生の頃にアイドルを始めて、いろんなことを言う方もいましたが、本当に大切な友だちは離れないでいてくれました。だから自分のことを大事にして、自分の時間を楽しく生きてほしいです。

Information

4th Single
「とめどない潮騒に僕たちは何を歌うだろうか」
TV アニメ『白い砂のアクアトープ 』2 クール目オープニングテーマ
2021 年 10 月 27 日(水)発売

■初回限定盤[正位置 ver.](CD+BD)
品番:LACM-34203
価格:2,200 円 (10% 税込 )/2,000 円 ( 税抜 )
BD内容:とめどない潮騒に僕たちは何を歌うだろうか -Music Video-
とめどない潮騒に僕たちは何を歌うだろうか -MusicVideo Making-

■初回限定盤[逆位置 ver.](CD+BD)
品番:LACM-34204
価格:2,200 円 (10% 税込 )/2,000 円 ( 税抜 )
BD内容:とめどない潮騒に僕たちは何を歌うだろうか -MusicVideo-
秋だ!勉強だ!第 1 回 ARCANA PROJECT 定期試験

■通常盤 (CD) 
品番:LACM-24203
価格:1,430 円 (10% 税込 )/1,300 円 ( 税抜 )

■アニメ盤 (CD)
品番:LACM-24203
価格:1,430 円 (10% 税込 )/1,300 円 ( 税抜 )

01. とめどない潮騒に僕たちは何を歌うだろうか
02. 迷わない Conquest
03.Ace Of Pentacles

公式サイト

ARCANA PROJECT

アニソンボーカルユニット

2020 年始動。DEARSTAGEと Lantis が共同プロデュースを手掛ける「桜野羽咲」「花宮ハナ」「相田詩音」「空野青空」「天野ひかる」の 5 人組アニソンボーカルユニット。タロットカードをベースにした世界観の中で、メンバーの個性溢れるボーカルとパフォーマンスによって楽曲を表現する。

Interviewer:Sonoko Tokairin