曲作りの原点は中学時代の孤独感

――音楽遍歴についてお聞きします。6歳からピアノを習い、小学生のときは金管クラブでトランペットを担当していたそうですね。

Karin. 当時は熱量的に音楽よりもスポーツのほうが好きでした。小学校・中学校はバレーボールをやっていました。音楽とスポーツの両立が難しくて、中学時代は一回ピアノをやめました。ただ音楽自体は好きだったので、中学3年生のときに誕生日プレゼントで親からアコギをもらって、高校受験が終わってから独学で弾くようになりました。高校でもバレーボール部に仮入部をしたんですけど、アルバイトもしたかったですし、バンドも組みたくて、もっといろんなことをしたいって気持ちになったんですよね。

――どうしてバンドを組もうと思ったんですか?

Karin. 中学2年生のときに出会った美術の先生が私にとって憧れの存在で。その先生が元バンドマンでギターを持っていたんですよ。リクエストする曲を弾き語りで歌ってくれて、そのときにバンドをやりたいって気持ちが芽生えました。それで高校1年生の終わり頃にTwitterで呼びかけて、地元の同じ年の子たちとコピーバンドを組みました。いざバンドを組んでみると、音楽で表現するなら自分100%のものがいいなって感じて弾き語りを選びました。高校2年生の6月に初ライブをやったんですが、そのためにオリジナルを何曲か作って、そこから私にとっての音楽が始まりました。

――曲のテーマにあった孤独は、音楽を始める前から感じていたことですか?

Karin. そうですね。一番辛かったのは中学生の頃です。みんな成長している途中なので、クラスでも部活でも人間関係に悩むじゃないですか。私は自分から積極的に何かをするのが苦手で、目立つのも好きじゃなかったので、「私はいいや」って引くことが多かったんです。あと周りから「変わった声だよね」と言われることが多くて、歌うのは大好きだったのに、声がコンプレックスでした。些細なことを気にしちゃうタイプだったんですよね。それで音楽を始めたときに、中学時代に感じていたことなどを曲にしていたんです。

――高校時代は、どういうことで孤独を感じることが多かったのでしょうか?

Karin. 周りで音楽をやっている人がいなかったのもあって、ギターを弾いている、ライブハウスに通っているというだけで、すごいことをやっていると思われたんです。私は今までと何も変わってないのに、周りから距離を取られているような気がしました。陰でも「あの子って歌上手いの?」「そうでもないよ」みたいなことを言われたこともありましたし、普通にしゃべっているだけで、「その言葉選びは人と違う」みたいなことを言われて、ちょっと変わった存在だと思われていました。変に意識されちゃって、そこにも孤独を感じました。

――デビューすることは学校の誰かに言ったんですか?

Karin. 誰にも言わなかったです。ただデビューするときに、地元からプロモーションを頑張っていきたいということで学校や地元の駅にポスターを何枚も貼ったんです。それが私だということに気づいて、みんな驚いていました。