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「ポッピンラブ!」は“焦れキュン”なラブソング

――「ポッピンラブ!」は大原さんの主演ドラマ「つまり好きって言いたいんだけど、」(テレビ東京系)の主題歌ですが、原作や脚本を読まれて、どのように制作されたのでしょうか?

大原 このドラマはマネージャーとタレントの恋愛の話ですが、堂々とは公にできない関係じゃないですか。それって他の人から見たら、なかなか共感しにくいのかなと思ったんです。でも好きという気持ちがあって、それを相手に言えないもどかしさみたいなところはいろんな方が共感できるのかなと思ったので、「言いたいけど言えない、もどかしい気持ち」を軸に考えました。ドラマも“焦れキュン”という言葉をよく使っているので、“焦れキュン”なラブソングになったらいいなと思って書き始めました。

――お気に入りのフレーズを教えてください。

大原 たくさんあるんですけど、「頭の上にどすんと置く 手の温もりで」は、ドラマのポスターでも(大原さんが演じる)千歳の頭に(櫻井海音さん演じる)瀬那くんの腕が置いて撮影したりして、それって親しいからこそで、すごくリアルだなと思って書きました。あと「この場所だけあなたのそばにいるとき ずっとずっと 笑っていられる もっともっと笑っていたい 私が 私を 好きになれたの」は、よく友だちと「好きな人といる自分が好きだと、本当にその人のことが好きだと思う」「誰といて自分が一番笑ってるかがすごく大事だよね」という話をしていて、それを歌詞にしました。

――ミュージックビデオの見どころも教えてください。

大原 今回のミュージックビデオはスタッフさんがかわいいものをたくさん集めてきてくださったので見どころの一つになっています。特に男の子と女の子がキスする直前で「できない!」みたいな仕掛けのあるオルゴールは個人的に一番お気に入りです。あと今回は自分で振り付けをしたので、ダンスも見どころかなと思います。

――ダンスを真似したいと思っている方も多いと思います。ポイントを教えてください。

大原 足のステップも入れていますけど、手の動きだけでもしっかりダンスになる曲なので、まずは手振りを一緒にマネしてほしいです!

――ライブでファンのみなさんと一緒に踊れたら素敵ですよね。

大原 そうですね。お客さんも踊ってくれたらすごい光景だろうな〜。

――ドラマのエンディングでは、千歳としてこのダンスを披露していますよね。

大原 ちょっと不思議な感じでした。しかもエンディングでは(マネージャーの千歳がタレントの)瀬那くんに写真を撮られているから「逆じゃない?」って(笑)。カメラマンさんもドラマのチームの方でしたけど、ドラマの現場というより音楽の現場みたいな感覚でしたね。

――「ありのままの私みて 何を想うかしら?」という歌詞も印象的です。大原さんはありのままの自分を出すことに怖さや躊躇はありますか?

大原 人間は多分、誰でも「ありのままで、自然体でいよう」としていると思うんです。私は正直に自分を出していきたい人で、それに躊躇したり、怖いと思っているつもりはないんですけど、自分でも気づかないどこかで恥ずかしさとか壁があるんだろうなと思うし、出せていないのかなと思う瞬間もあります。特に大原櫻子としてデビューしたときは、別に猫をかぶりたいわけじゃないけど、すごく緊張していました。嫌われたらどうしようと思っていたわけじゃないし、自分をよく見せようとも……でもどこかでそう思っていたんでしょうね。私に限らず、誰にでもある気持ちなんだと思います。

――両A面シングルとして収録される「Greatest Gift」は、「ポッピンラブ!」とは対照的な楽曲です。制作の経緯を教えてください。

大原 「ポッピンラブ!」がこれだけハッピーなラブソングだから、余韻に浸ってそのままもう1曲もラブソングかなと思っていたんです。ドラマの撮影中に「Greatest Gift」を制作していて、あなたの夢を応援するために私は身を引くみたいなシーンがあったんですよ。たとえば恋人が海外に行っちゃうときに「じゃあわかった、私は日本にいなきゃいけないからあなたの夢を応援する」とか、いろんなシチュエーションで応援する立場になったり、友だちに戻ることも少なくないんじゃないかなと思って。ただ失恋ソングにはしたくなくて、「あなたと恋愛してよかった」と思える前向きなラブソングを歌いたかったんです。「ポッピンラブ!」とは対照的だけど、愛情や恋とかの延長線としては同じテーマだなと思って、この「Greatest Gift」を作りました。

――こちらのミュージックビデオについても、ぜひ見どころを教えてください。

大原 2人で行った思い出の場所にいるという設定で撮ったんですよ。だから表情も、イルミネーションがキラキラ輝く中での映像も、「ポッピンラブ!」とは違う魅力が広がっているなと思います。

大人になると一生懸命になることに理由をつけがち

――ドラマではマネージャー役を演じられていますが、マネージャーという仕事は身近な存在だと思います。千歳を演じた中で発見はありましたか?

大原 現場バックを持ってずっと待っていたり、タレントが何を考えているのかを常に考えなきゃいけない仕事で、自分の時間よりも大事にするものがあるので、24時間大変だなって思います。

――大原さんは、ご自分がマネージャーに向いていると思いますか?

大原 やってみたいなって思うんですけど、難しいです。私は自分が人に見られる仕事だからこそ自分のメンテナンスに時間をかけることが仕事ですけど、マネージャーは自分の部屋が汚かろうが、自分のケアができてなかろうが、とにかくタレントを第一に考えなきゃいけない。やることが180度違うし、向いているか向いてないかと言われたら向いてないです。それに担当タレントによってマネージャーさんとの関係はすごく違うと思うんですよ。瀬那くんと千歳ちゃんを見ていると、ドラマとはいえ千歳ちゃんに注意したいことはいっぱいあります。でもちょっとしたことに気づいて、察することができるお互いの関係性というのはすごく大事だし、素敵だなと思いますね。

――千歳は一生懸命で応援したくなるキャラクターですよね。

大原 まっすぐでピュアだし、本当にいいところがたくさんあるんです。ちょっと不器用なところは応援したくなるし。大人になると、一生懸命になることに理由をつけがちだと思うんですよ。でも千歳を見ていると、ただがむしゃらに頑張っていて。その子どものときから持っているピュアさが大人になるとなくなっちゃう人も多いけど、ちーちゃんには今もある。それがすごく素敵だなと思っています。

――マネージャーはタレントを第一に考えるお仕事ですが、大原さんが演技や音楽と幅広く活動されている中で一番大事にしていることはなんでしょうか?

大原 喜んでくれる人のために頑張っているのでそこは絶対大切にしたいですし、自分がやりたいことができたときに客観的に見ることは忘れないようにしたいと思っています。どちらかというと、オーダーをいただいたり、人が求めているものに答えるほうが得意というか、楽しくできます。でも自分がやりたいことを発信していくとなると、それこそ0から1を作る作業じゃないですか。当たり前ですけど、それってやっぱり大変だなって。その中で「どう受け取られるのかな」「どういう人が待っているのかな」とかバランスは取るようにしています。

――そういう意味でもファンの存在は大きいですね。

大原 そうですね。待ってくれる人のために頑張ろうと思えます。ファンの方に「さくちゃんのおかげで元気が出た」と言ってもらえるとよかったなと思うし、その言葉で私も元気をもらっています。

――素敵な循環が生まれているんですね。大原さんといえば笑顔のイメージが強いのですが、笑顔でいられる秘訣はありますか?

大原 笑えるって幸せなことだから、常に楽しいことを求めていますね。休みの日は家でぼーっとしているよりも映画を観に行ったり、友達に会ったり、活動的な方だと思います。自分が動くことによっていろんな幸せのきっかけが日常に溢れていると思うから、それを探そうとしています。

暗記ものは音で覚えてテストに臨んでいた

――最近の楽しみはありますか?

大原 最近はお料理がすごく好きです。油淋鶏を作ったり、家族にパスタを振る舞ったり。最近だと、カオマンガイはめちゃおいしくできました。炊飯器だと一瞬で作れて、全然料理をした気にはならなかったですけど(笑)、おいしくて簡単なので超おすすめです。

――もともと料理はよくされていたのですか?

大原 おうち時間ができてからです。それまで一切やってこなかったんですけど、ここ1年半ぐらいハマっています。

――料理するようになったことで体調や健康面での変化はありますか?

大原 もともと食事に気をつけていたんです。でも、ただおいしいだけじゃなくて「この調味料はこういうふうに効いてくるんだな」とか、食べたときの感じ方が変わってきました。その塩梅はお仕事にも活かされてくるのかなと思います。

――今はテスト期間という読者の学生たちも多いのですが、学生時代に実践していた大原さん流の勉強法はありますか?

大原 暗記するものに関しては全部歌にしていました。そうすると歌いながらテストすることになりますけど(笑)、けっこう音で覚えられるんです。友だちが教えてくれてやり始めました。

――好きな科目はありましたか?

大原 勉強は得意ではなかったのですが(笑)、体育と音楽は大好きでした。数学系は苦手で、夜中に泣きながら勉強していました。体育と音楽以外だと、古典は楽しくできていました。不思議なんですけど、なぜか得意でした。

――まもなく冬休みというタイミングでもあるのですが、学生時代で印象に残っている冬休みの思い出はありますか?

大原 友達と一緒に初詣に行ったのですが、自転車で神社向かっている途中で年を越しちゃって。お参りの列から外れたところで勝手に自分たちでカウントダウンしてジャンプをしたのを覚えています(笑)。楽しい思い出でした。

――最後に改めてドラマの見どころ、新曲の聴きどころを教えてください。

大原 ドラマはここからまたいろんな展開があって最後まで二人がどうなっていくのか見えないと思うんですけど、ラブコメの中に千歳ちゃんや瀬那くんの感情が描かれていて、キュンキュンしつつホロっと泣ける部分もたくさん出てくると思うので、ぜひ楽しみにしていてほしいです。あとはドラマのエンディングでも歌って踊っている「ポッピンラブ!」はTikTokやインスタグラムでお友達に広めて、みんなで踊って楽しんでもらえたら嬉しいです。

Information

ニューシングル「ポッピンラブ!/Greatest Gift」
2021年11月24日(水)発売

<収録内容>
1.ポッピンラブ!
2.Greatest Gift

<商品仕様>
◆初回限定盤A(CD+DVD)
DVD収録内容:ポッピンラブ!Music Video
VIZL-1971/税込価格¥1,700(税抜価格 ¥1,545)

◆初回限定盤B(CD+DVD)
DVD収録内容:Greatest gift Music Video
VIZL-1972/税込価格 ¥1,700(税抜価格 ¥1,545)

◆通常盤(CD)
VICL-37614/税込価格 ¥1,300(税抜価格 ¥1,182)

公式サイト

大原櫻子

女優・歌手

1996年1月10日生まれ。東京都出身。日本大学藝術学部映画学科卒業。2013年、映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』全国ヒロインオーディションで5,000人の中から選ばれ、スクリーン&CD同時デビューを果たす。2014年、女優として『日本映画批評家大賞 “新人賞”』、歌手として『第56回輝く!日本レコード大賞”新人賞”』を受賞。以降、歌手活動と並行して、数々のテレビドラマや舞台へ出演。今年10月よりテレビ東京にて放送中のドラマParavi「つまり好きって言いたいんだけど、」にて主演を務める。さらに、自身が作詞・作曲した「ポッピンラブ!」がドラマ主題歌として起用される。2022年1月スパイラルホールで開催される舞台「ミネオラ・ツインズ~六場、四つの夢、(最低)六つのウィッグからなるコメディ~」にてストレートプレイ初主演を務める。

Photographer:Yuta Kono,Interviewer:Sonoko Tokairin