撮影現場にいて、これほど楽しいと思える瞬間は他にない

――萩原さんは中学生の頃から、このお仕事を始めていますが、本気で女優をやっていこうと思ったのはいつ頃ですか?

萩原 初めてお仕事をいただいた時から、台本をもらった途端にすべての勉強を放棄するぐらいのめり込みました。家族が、私のマネージャーさんに「テスト前に台本を渡さないようにしてください」とお願いしていたぐらい、教科書の上に台本を置いて、台本だけ読んでいるような状態でした。今でもカフェで台本と向き合っている時間は大好きです。

――中学生で、そこまでのめり込むのはすごいですね。

萩原 とにかく台本を読むのが好きだったんですよね。時代背景を考えたり、そこに出てくるものや、その地域で生活している人のことを考えるのが楽しくて。時代劇をやった時は、歴史の授業には出てこないようなことまで細かくメモをして、家の中では着物で生活をするほどでした。気づいた時には、これしか道がなかったというような感覚です。そのうち同級生が、進路のことを話し始めて、「え?」みたいな。

――小さい頃から新体操を習っていて、もともとは新体操選手を目指されていたと伺いました。

萩原 そうです。ただ中学生の時に体を壊して辞めざるをえなくなって。今度はスカウトがきっかけで女優さんという楽しいことを見つけて。それまで、みんな何で熱中できるものがあるんだろうって不思議だったんですけど、与えていただいた仕事がめちゃくちゃ私にハマったんです。撮影現場にいて、これほど楽しいと思える瞬間は他にないんです。

――最後に、ティーンの読者にメッセージをお願いします。

萩原 焦らなくても大人になりますし、そのタイミングは二十歳とかじゃなくてもいいと思っています。私自身、学生時代よりもちゃんとできているかなと思えたのは本当に最近のことです。だから、高校卒業後は進学しよう、就職しようみたいな決まり事にとらわれず、好きなことをするのが今の時代らしい生き方ではないでしょうか。

Information

『成れの果て』
2021年12⽉3⽇(⾦)より新宿シネマカリテ ほか全国順次公開

萩原みのり
柊瑠美 ⽊⼝健太/⽥⼝智也 梅⾈惟永 花⼾祐介 秋⼭ゆずき 後藤剛範
監督・企画・編集 :宮岡太郎
脚本:マキタカズオミ
© 2021 M×2 films

⼩夜(萩原みのり)は東京でファッションデザイナーの卵として暮らしていた。そんなある⽇、地元に暮らす姉のあすみ(柊瑠美)から連絡が⼊る。それは今度結婚するという内容の電話。「おめでとう。何て⼈︖」あすみは⾔いにくそうに名前を⾔った。「布施野さん……」名前を聞いて⼩夜は愕然とした。布施野(⽊⼝健太)は8年前にある事件を起こしていた。いてもたってもいられず、友⼈のエイゴ(後藤剛範)を連れて故郷へ戻った⼩夜。妹の突然の帰郷に、あすみは動揺を隠せない。その⽇から、質素ながらも平穏だったあすみの暮らしは、⼩夜を中⼼に回り出す。帰宅した布施野と8年ぶりの再会を果たした⼩夜は、地元の企業に就職し、結婚も控えるなど順⾵満帆な布施野に苛⽴ちを募らせる。実は8年前、布施野は⼩夜の事件に関係していた男だった。そして⼩夜の出現を引き⾦に、あすみに思いを寄せる幼なじみ、事件の現場に居合わせた布施野の友⼈と、事件を⼩説にしようとするその恋⼈……様々な思惑を抱える⼈々の「業」が次第に炙り出されていく。布施野に対する憎しみが抑えきれず、ついに驚くべき⾏動に出る⼩夜。そしてあすみと⼩夜との確執が明らかとなっていく

公式サイト

公式Twitter

萩原みのり

女優

1997年3⽉6⽇⽣まれ。愛知県出⾝。「放課後グルーヴ」(13)でドラマデビュー後、映画『ルームメイト』(13)で映画デビュー。その後、映画・テレビドラマなどで活躍。近作に『お嬢ちゃん』『転がるビー⽟』『37セカンズ』『アンダードッグ』『佐々⽊、イン、マイマイン』『花束みたいな恋をした』『街の上で』など出演作多数。

Photographer:Yuta Kono,Interviewer:Takahiro Iguchi , Hair&Make:Naoki Ishikawa , Stylist:Naomi Shimizu
衣装協力
シャツドレス¥49,500 シューズ¥58,300(トーガ プルラ|TOGA原宿店☎︎03-6419-8136)
中に着たタートルネックカットソー¥12,100(ロク|ロク 渋谷キャットストリート☎︎03-5468-3916)