「悩んでいる人がいたらすぐに声をかける」役柄との共通点

--『フラ・フラダンス』の台本を読んだ感想、実際に声のお芝居をしてみていかがでしたか?

富田 長編アニメでの声優に挑戦するのが初めてで、普段自分がお芝居をするときの感覚とは違って、最初はどうしようと思いました。物語は純粋に素敵だったし、一人の福島出身の人間として「スパリゾートハワイアンズ」のフラガールたちがアニメーションの中で輝くっていうのはすごく素敵だなと思いました。でも、それを届ける側になるときに、どうすればこの世界を表現することができるんだろう?というのは、未知数だなと思ったんです。

--最初は不安というか、迷いの気持ちがあったんですね。

富田 声優さんに対するリスペクトがすごくあったので、声だけでお芝居をするということが難しくて。そんな中、監督をはじめとするスタッフの皆さんが、私の気持ちをすごく汲み取ってくださって。「一人の俳優さんとして、地元を愛する人として純粋に楽しんでもらえばそれでいいよ」「蘭子ちゃんってこういう声かなって意識しなくていいよ、あなたの声に合わせて蘭子ちゃんを作っていくから大丈夫」と言ってくださって。その一言で、自分の声優への関わり方の道が開けた感じがありました。

--「あなたの声に合わせて蘭子を作っていくから」というのは本当に心強いお言葉ですね。演じた蘭子と富田さんに共通する部分があったら教えてください。

富田 ムードメーカーなところとか、食べることが好きなところは、まず似ているなと思うのですが、何よりも仲間との関わり方みたいなところがすごく似ているなと思いました。仲間に誰よりも早く、数多く言葉をかけたりとか。蘭子ちゃんと仲間の関係と、私と友達の関係性が似ているなと感じました。

--富田さんは悩んでいる友達、仲間にはどのように声をかけますか?

富田 蘭子ちゃんほどナチュラルにできているかは分からないですけど、「よく声をかけてくれるよね」とか「すぐ気づいてくれるよね」って言われることもあります。1回、「もう何も気にしない!」って思った時があったんですよ。「声をかけられるほうが迷惑かな?」とか思っちゃって。「人を気にするのをやめよう、気を遣うのをやめよう」って意識したのですが、そっちの方がしんどくて。私は声をかけるほうが性に合っているんだなと思います。