Contents

出場資格を巡って経歴詐称疑惑が浮上したピン芸人とは?

現在エントリー受付中のピン芸日本一決定戦「R-1グランプリ2022」。前回から「R-1ぐらんぷり」だった名称は「R-1グランプリ」とカタカナに改称。また、応募資格も「芸能事務所及びプロダクション所属者」「芸能活動を行っている者」「『芸』を生業としている者」のいずれかに該当しつつ、「プロは芸歴10年以内であること」「アマチュアは、R-1への出場が今回で10回目以内であること」に変更された。

今回は大きな変更もなく、優勝賞金も変わらず500万円で開催される。

この日は、前回に続いて決勝戦の司会を務めるお笑いコンビ・霜降り明星と、関西テレビアナウンサー・館山聖奈が司会を担当。

エルフ荒川、お見送り芸人しんいち、kento fukaya 、ZAZY、しゅんしゅんクリニックP、高田ぽる子、マツモトクラブ、森本サイダー、ラランド・サーヤ、やす子、吉住ら11名の芸人が会見に参加した。

ZAZY、kento fukaya、吉住、森本サイダー、高田ぽる子の5人は前回の決勝に進んだファイナリストだ。

芸歴10年のkento fukayaが「今年は(有資格の)ラストイヤーなので。一番上の者として戦っていこうかと思ったんです。一番上だから誰ともタメグチのはずじゃないですか。でも、楽屋では敬語で喋る相手が2人いたんですよ」と、これがしんいちとマツモトクラブだと打ち明け、2人の経歴詐称疑惑が浮上。

霜降り明星・せいやがマツモトクラブに「マツクラさんはこの4年くらいラストイヤーと言い続けていますよね」と指摘。マツモトは、「僕は前回がラストイヤーですよって言われたから、そのつもりで臨んだんです。皆さんと同じく僕も命がけで、前回でやりきったつもりでいたら、つい1週間前ぐらいに『まだいけますよ』と、大会に出られることを聞いたんです」と自身も驚いたことを強調。せいやは「そんなラストオーダーの感じで言われたんですか」と会場の笑いを呼ぶ。

そして館山アナが、あらためて出場資格を「2011年1月1日以降に活動を開始していること」と説明。これを受けてマツモトは、「僕は2011年11月が初舞台です」と、有資格者だとアピール。

一方のしんいちは、「僕はマツクラさんの後ろを歩いてきた」と言うものの、初舞台が2009年だったと告白。せいやがすかさず「アウトや!」と告げ、窮地に立たされる。だが、しんいちは「2年半活動していない時期がある。だから出れるんです!」と訴え、「ルールブックを読んだんやから。休んでる期間は引きますよ、ってそっちが言ったんやんか!」と全力で言い返した。

同じくラストイヤーとなるしゅしゅんクリニックPは、霜降り明星・粗品から「今月、結婚を発表されました」と紹介され、暖かい拍手に包まれる。現役の医師でもあるしゅんしゅんは、「僕も言ったら、この1年はほぼ医者をやってたんであと2回出られる」とアピールしてみるが、「大学みたいな休学システムはないんや」とせいやに返される。

ならばとkentも乗っかり、「僕も骨折していた時期があるので。その期間は省いて」と言うが、霜降りの2人に一蹴されてしまう。

すると、森本サイダーが業を煮やしたように、「こんな人たちより、土屋と寺田寛明をここに呼んであげてくださいよ!」と、まだまだ挑戦権のある去年のファイナリスト2名を挙げると、拍手が沸き起こる。

この日の会見に呼ばれた基準は華があるかどうか?

ここで、舞台のスクリーンに、リモートで会見に参加している芸人たちのライブ映像が映し出される。いずれも今回の参戦を表明している約140名だ。

粗品が、先ほど森本がフォローした土屋に声をかけ、画面が拡大表示。前回の決勝に進出した土屋は「吉住とマツモトクラブさんは僕よりも順位が低かったんで、僕が呼ばれないのはおかしいですよ」と言うが、粗品は「順位で呼んでるんじゃなく、華(があるか)で呼んでるんですよ」と返し、観客は爆笑。

ラランドのサーヤの相方であり、「去年は1回戦で敗退」のニシダも映し出される。「交際相手の女性の部屋ですよここ」と暴露したサーヤは、「ニシダの仕事量は私の12分の1なんですよ。ここでまた私が差をつけたい」とあおる。ニシダが「でもカノジョがいるから大丈夫です」と苦し紛れに言って拍手を呼ぶと、粗品は「一生売れへんわ」とあきれるばかり。

また、白髪の年配の男性の姿を見つけた霜降りの2人は「関西テレビの局長さんもいる?」と言い、アップに。だが彼は局長ではなく、60歳までサラリーマンをやっていたという「芸歴ゼロ年」の新人芸人・ジゴロ〜だった。「今年で64歳なのでR-1は74歳まで出れます」と言ってみんなを驚かせた。

そんな中、「サングラス男」を名乗る終始サングラスを外さなかった若手・グングン小川が注目を浴びた。彼の「サングラスあるある。目の前が暗くなる」「夢は遊園地を作ること」といった回答がウケて、粗品は「激スベリですけど」と返しつつ「決勝で会いましょう!」とエールを送った。

ほかに寺田寛明、檜原洋平、佐川ピン芸人、本多スイミングスクールらがアップで紹介され、会場のお笑いファンを喜ばせた。

最後に登壇者の11名が、それぞれ意気込みを語る。

ZAZYは前回準優勝だったことで「仕事がいい感じに増えました。もっと増やしたい」と語り、「モニターを使ったネタをやろうと思ってるんですけどR-1がモニターを貸してくれないんです。借りるのに40万とか50万かかるんですよ。予選から使うとなると200万ぐらい負担しなくちゃならないので、ぜひお願いします」と懇願。

「女芸人No.1決定戦 THE W」で昨年優勝した吉住は、「Wで優勝したことで、信じられられないくらいチヤホヤしてもらったんです。1年経ってその効果がちゃんと薄れてきているので、R-1で優勝してめちゃくちゃチヤホヤされたい」と本音を全開。

過去6回の決勝進出を誇るマツモトは、「しんいちさんもそうですけど、前回がラストイヤーのつもりでやって、1回命が終わってる人間なのに復活させていただいているんです」と謙虚な姿勢を見せ、「吉住さんみたいに、僕もガールズバーでチヤホヤされたいんで命がけでやります!」と発言。すると、せいやが「意気込み史上、一番薄いコメントやな」とツッコむ。

しんいちは「ピン芸人の地位を上げたいと本気で思っているので、頑張りたいと思います」と真摯に決意を表明。

陸上自衛隊出身のやす子は、この日も自衛官のコスチュームで参加。「去年、この舞台で2回戦で落ちた」と悔しさを語り、「足がちぎれても頑張ります!」と、すっかり自衛官モードで宣言。

昨年、22歳で史上最年少ファイナリストとなった高田ぽる子は、「私もチヤホヤされたい」から始まり、昨年評価された「おじいちゃんの乳首」ネタを越える「濃いネタをやって印象づけたいです、応援よろしくお願いします!」と強くアピール。

森本は「去年は正直、ファイナリストになっただけでよかったんです。でも結果5位で悔しい思いもしたので、今回こそは優勝したい」と語る。そして「前回は放送時間が足りなくて敗者コメントが言えなかったよね」と粗品からフォローされ、森本は「敗者コメントを振られる機会がないように優勝をめざします」と意気込んだ。

kentは「実家が大雨に遭って雨漏りをしたんです。ちょうどおばあちゃんが寝てる上で、おばあちゃんがずぶ濡れになったので、優勝して賞金を取って屋根を直したい」と切実な告白。

ここから優勝賞金の使い道の話になり、ZAZYは先ほどに続いて「モニター代の捻出」とコメント。

しゅんしゅんは「結婚式の資金にしたい」と現実的な回答。

吉住は「男子のスポーツチームを買い取りたい。スポーツは何でもいい。私が監督になって男を思うように動かしたい」と、逆ハーレム願望をぶちまけ、せいやも粗品もドン引き。

ギャルキャラのエルフ荒川は「381万はネイルとカラコンに使って、残りの109万は、マルキューとさせていただきます!」と芸風そのままに声を上げるが、粗品が「暗算、間違えまくってるがな」とツッコむ。

やす子は、「プノンペンでロケットランチャーの体験をしたい」と自衛隊芸人ならではの願望を話す。やす子と同居しているぽる子が「もうちょっといい部屋にやす子と住みたい」と言うと、やす子は「その家をロケットランチャーでぶっ壊したい!」と勢いづく一方。

森本も芸人のオズワルド・伊藤と同居しており、「僕の独り言が多すぎて追い出されそうなので、引っ越し資金にしたいです」と述べた。

この日はまた、前回の優勝者・ゆりあんレトリィバァがVTRで登場。優勝までの苦難の道のりを振り返り、「R-1はお祭りじゃないんです。芸人が人生を懸けてるんです」と、珍しく最後までボケることなく真面目に語った。

この日、「R-1グランプリ2022」への真剣な気持ちはすべての芸人が同じだと観客にも伝わったはず。熱い戦いから今回も目が離せない。

公式サイト

Reporter:Takehiko Sawaki