3連勝を狙う「SEGA SAMMY LUX」が独自の世界観で圧倒
開幕戦から2連勝と快進撃を続け、D.LEAGUE史上初の3連勝がかかったSEGA SAMMY LUXによるオープニングパフォーマンスで幕を開けたROUND.3。
トップバッターの「CyberAgent Legit」は、「信念」をテーマに掲げて、Kotoriをセンターに据えてのパフォーマンス。8人全員、つばの大きいハットを被り、赤い炎よりも温度の高い青い炎をイメージした衣装で登場。ポップダンスを主体にした息の合ったパフォーマンスは、絶妙なバランスでクールさとエモーショナルさを表現した。
前回2位だった「KOSÉ 8ROCKS」は、コメント動画でディレクターのISSEIが「『声と身体』をテーマに、ヒップホップカルチャーの原点へと立ち返った作品」と解説した通り、ビートを排した晋平太のラップをバックに、ISSEI曰く「とがりまくりのルーティン」で多彩なブレイキンを見せつける。時に無音状態になるパートでも、しっかりとリズムをキープして踊るスキルの高さを見せ、70.5点の高得点をマーク。
3連勝を狙う「SEGA SAMMY LUX」は、仮面に黒マントという不気味ないで立ちで現れる。曲が始まって仮面と上衣を脱ぎ捨てると、オレンジの仮面に色鮮やかな民族衣装という、これまた強烈なファッション。16ビートのデジタルサウンドをバックに、アフリカの伝統舞踊「ザウリ」にインスパイアされた、プリミティブでありながら現代性もある芸術的なパフォーマンスを展開。ジャッジの黒須洋嗣は「SEGA SAMMY LUXの波が来ている。エンタメ性もばっちりでスキルも高い」と絶賛、73.5点を獲得して首位に躍り出た。
「Benefit one MONOLIZ」は、トレードマークだったヒールを封印して裸足で登場。「ストロンガー(もっと強く)」をテーマに、ドレープのある衣装を翻しながら、寄せては返す波のようなパフォーマンスを繰り広げ、内にある感情を巧みに表現。ジャッジの青山テルマは「悔しさを強さに変えるという思いが作品から見えた」と絶賛するも、得点は65点と伸び悩んだ。この結果に、この日のセンターを務めたNonoka Sudoは涙を流して悔しさを露わにしながらも、「お客さんの前で表現できたことが幸せ」と感謝を述べた。
前回はオーディエンスジャッジでトップを取りながらも、2ラウンド連続で審査員のジャッジポイントが伸び悩んでいる「dip BATTLES」。そんな現状を打破すべく、「既存の価値観や枠組みを根底から破壊」する作品で勝負をかける。SF映画のようにサイバーな黒の衣装とメイクで現れ、ハウスとアニメーションを中心にしたパフォーマンスで、荒廃した未来都市を暗躍するような、ダークな世界観を表現して、得点は70点と初の70点台を獲得した。ジャッジのPInOは「一体感があって、ステップワークの見せ方にバイブスを感じた」と称賛した。