「ドラ恋」の前半はいろいろなことが頭を駆け巡って前に出られなかった

――出演中の「ドラ恋(恋愛ドラマな恋がしたい~Kissing the tears away~)」も中盤にさしかかりました。反響はいかがですか?

永岡 ありがたいことにフォロワーが何倍にもなって、コメントもたくさんいただけるようになりました。中には毎日のようにDMを送ってくれる熱心な子もいて、応援してくれる方が直に見えることが多くなって嬉しいですね。

――自分の恋愛を見せることに関してはいかがでしたか?

永岡 特に恥ずかしいということはなかったです。ただ放送を見ていただけたら分かると思うんですけど、ロン毛で身長も高いので、最初は「こいつグイグイきそうだし、チャラそう」ってメンバーにも視聴者の方にも言われていました(笑)。自分でも「よっしゃグイグイいくぞ!」って思っていたんですけど、いざ始まったら、初めての共同生活だったり、お芝居のことを考えたり、いろいろなことが頭を駆け巡って、なかなか前に出られなかったです。

――「ドラ恋」のオーディションを受けられたのは、過去に友達が出演されたからだそうですね。

永岡 前シーズンもそうですし、もっと過去のシーズンにも友人が出ていました。どんな番組かは知っていました。出演した友人たちもみんな、「楽しかった」「行って良かった」って感想でした。あとこれ何の根拠もないんですが、絶対に受かるんじゃないかっていう変な自信があったんです。でも思ったよりも何十倍もいろんなことがありすぎて最初は苦戦しましたね。

――どんなことに苦戦されましたか?

永岡 男子の中では最年長で、入った瞬間にリーダーシップを取らなければいけないと思って。別に求められてはいないけど、場の空気的に僕が中心になってやらなきゃいけないんだと思って、一気にギアを入れて、みんなを巻き込んでいこうとしたんです。みんなを楽しませなきゃいけないと思って、ずっとふざけていました。バーベキューをしたときも、積極的に肉を焼いて、ついでに炭を自分の顔に塗って「どう?」って言ってダダすべりしたり(笑)。そういう空回りが多かったですね。しかも、お芝居の経験がそんなにないので、寝るときもずっと台本のことを考えたり、慣れないベッドで寝られなかったりで、気疲れもありました。

――全6話のドラマのオーディションに向けて、役作りの面で意識した部分はありますか?

永岡 まず台本をどう見るのかっていうところから始まりました。がっつりセリフがある役も初めてで、どうしても文字を覚えようとしてしまって。「ドラ恋」メンバーには、経験が豊富な先輩方がいたので、いろいろアドバイスを聞きつつ、「この子はこういう子なんじゃないか」と役を作っていきました。特に男子で一番お芝居経験が長かったノブナガには、演技面でいろいろ相談しました。

――初回放送で男性側からオーディションのペア女性を指名するときに、永岡さんは同じ事務所の中村加弥乃さんを指名しました。

永岡 いろいろな人と稽古をした上で決めたんですが、加弥乃とだったら主演は取れるという自信がありました。もちろん他の3人もそれぞれの良さがあって悩んだんですが、お芝居をやったときの楽しさ、やりやすさなどがすごく合うなぁという感覚が一番強かったのが加弥乃でした。

――その後も中村さんとはいろいろなやり取りがあります。

永岡 加弥乃とは恋愛で気になる存在というよりも、役者として、この人と主演を取りたいという気持ちが強かったんです。そんなときにナナから告白されたことで、ちゃんと自分の気持ちを加弥乃に話してなかったなと思って気持ちを伝えました。ナナから告白を受けてびっくりしたけど素直に嬉しかった。その一方でナナのことも知りたいし、違うペアと組んでみて変わることもあるので、ナナとペアを組んでみたいと加弥乃に言いました。その時点で加弥乃の存在は、役者として意識しているのか、女性として意識しているのか自問自答している感じでした。

――「ドラ恋」の経験が、今後のお仕事に活きる部分はありそうですか?

永岡 「お芝居楽しいですか?」って聞かれたときに、まだ自分のお芝居を確立していない状況で、その判断ができる域に達していなかったので、いつも「まだ分からない」って答えることが多かったんです。でも、「ドラ恋」に出演出来て同じ志を持つメンバーと一緒にお芝居に触れたことで、お芝居が楽しいなと思いましたし、もっとお芝居をやりたいと本気で思えました。