7周年の集大成となったバンドセットのワンマンライブ
――リリースしたばかりの『Winter Love, Like Summer!〜RAINBOW JAM2021-SUMMER SHOWER-〜』は2021年8月1日に、Zepp DiverCityで行われたワンマンライブの映像が全編収録されています。
的場 このライブが行われた去年の夏に虹コンは7周年を迎えました。それを記念したツアーファイナルの映像で、全編生バンドでのライブだったんですけど、夏ツアーの映像ということで、とにかく夏感がすごいです。もちろんセットリストも夏だし、衣装も夏の衣装です。
桐乃 私としては虹コンに入って初めてのツアーで、バンドセットのワンマンも初めての経験でした。バンドセットってすごく迫力があるので、私たちもパフォーマンスしていて、いつも以上にテンションが上がりました。夏曲中心のセトリですが、かっこいい曲やバレンタイン曲もやって、いろんな虹コンを見せられたライブだったと思います。あとMCパートでは、「世界の中心で虹を叫んだサマー」のMVの小芝居を再現しました。
鶴見 7周年の集大成としてのツアーのファイナルで、しかもバンドセットワンマンということで、今できることを全て詰め込んで、7年の歴史を感じさせるようなライブにしようという思いでやりました。このツアーのセトリは、みんなで一から話し合って、長い期間をかけて決めていきました。今みっふぃー(桐乃)が言った小芝居も、「今までにない面白い感じを見せたいよね」と考えて作り上げました。今までの集大成となるライブ映像で7年の虹コンを感じた後に、シングルに収録した3曲で今の虹コンを感じられる作品になっています。

――バンドセットのワンマンはいつ以来だったんですか?
的場 2019年の12月末にやったワンマンライブ以来なので1年半ぶりでした。虹コンは人見知り集団なので、バンドメンバーさんに人見知りしちゃうかなと思っていたんです。でもバンドメンバーさんはリハのときから優しくて、私たちがモジモジしていると、話しかけに来てくださるんです。本番では私たちの茶番にも付き合ってくださって、すごく助けられました。前回のバンドセットよりも、みんなで楽しくできたっていうのが、このライブの良かったところだなと思います。
――バンドメンバーも含めて一体感があったライブだったんですね。
的場 個人的にうれしかったのは、茶番とかMCパートで小芝居をしてみるとか、そういう見せ方でもライブとして最高のものとして成り立つようになったことです。虹コンのワンマンライブってMCが少な目で、ノンストップで曲をバンバンやっていくスタイルが多いんです。それができるアイドルはなかなかいないと思いますし、素晴らしいことです。でも、いろいろな要素を入れながら素敵なライブを作ることって、実はノンストップよりも難しいことなんじゃないのかなって。このライブでもたくさんの曲を連続でやっていますが、曲以外でも私たちが伝えたいことを入れ込むことができて、7周年でこういう楽しみ方もできるグループなんだと気づけたのは大きな成長でした。

――マキシシングルに収録された曲の聴きどころも教えてください。
的場 2021年に先行配信されていたリード曲の「ナミダ、あわ雪」はドドド冬曲です。虹コンは夏の印象が強いんですけど、実は冬曲も多いんです。この曲は「冬スポ!!WINTER SPORTS FESTA」のCMソングにも使っていただいていますが、「冬スポ!!」の曲を歌わせていただくのも5年目です。
桐乃 「終末でーと部!」は一見可愛らしいアイドルっぽい曲になっているんですけど、タイトルが「週末」ではなく「終末」。歌詞に注目して聴いてみると、ちょっと怖いし、不思議な内容で、どういう意味なんだろうって考えさせられます。メンバーも正解が分からなくて、それぞれ考えて歌っているんですが、私は主人公が幽霊になって好きな相手を自分側に引きずり込んでいるのかなと。曲調も全体的には明るめですが、ところどころ不穏な音も入っていて。普通のアイドルソングではなく、ちょっと考えさせられる面白い曲です。

鶴見 「BE MYSELF」は「今から10年後の虹コンが歌うとしたら?」というオーダーでできた曲です。だから虹コンのメンバーがアイドルではなくなっているという世界観で、虹コン時代を振り返って歌っている曲になっているんですけど、めちゃくちゃ大人な雰囲気で、ちょっと寂寥感があります。
――曲調自体はライブ映えのするダンスナンバーですね。
鶴見 ディスコ調の曲で、「みんなで踊れ!楽しい!わーい!」みたいなメロディーがありつつ、ちょっと昔を懐かしんでいる懐古ソングになっています。過去を懐かしんでホロリとしつつ、楽しい曲調で「踊れDo it!」と歌っていることで、エモさが化学反応で爆発しています。ライブでやるのが楽しみです。