世界がどんなに大変な状況であっても「TEAM SHACHIは大丈夫!」

――チームしゃちほこから改名、TEAM SHACHIとなり1stフルアルバム『TEAM』の発売までは約3年4ヶ月ありました。その期間は、みなさんにとって長かったですか?

秋本 TEAM SHACHIへの改名後にミニアルバム『TEAM SHACHI』(2019年2月13日)をリリースして、自分たちの方向性を音楽で示せたし、その後も配信でたくさん音源はリリースさせていただいたので、約3年4ヶ月と聞けば長いけど、常に新しいことにチャレンジしてきたのであっという間に感じます。

大黒 本当、あっという間だったよね。振り返ってみればいろいろな挑戦もあったし、素敵な思い出もたくさん作れて、一つひとつの思い出が濃いがゆえに、あっという間だった感覚です。

坂本 チームしゃちほこ時代も2枚のオリジナルフルアルバムを出しましたけど、リリース当時のことは鮮明に覚えています。アルバムは私たちを知ってもらえる大きなきっかけになるし、タイミングは大事だと思っています。TEAM SHACHIとしてはラウドポップの方向性で楽曲をみせると示してから、いろいろなチャレンジをした約3年4ヶ月が作品になりました。長いか短いかというより、経験を重ねた上でフルアルバムがリリースできたことが純粋に嬉しいです。リリースイベントを開催できるのも楽しくて、世の中の状況が今後どうなるかは分からないけど、各地でファンの方に会えるのは2年ぶりですし、大切な時間だなと思います。

咲良 シングルやアルバムをリリースするたびに、リリースイベントやツアーを開催していましたが、この2年でガラッと変わって。配信で作品をリリースしていたけど、ファンのみなさんと直に会える機会はなかったので月日の流れを感じました。フルアルバムを通して、曲がたくさんあるのに「こんなにみなさんと会えてなかったんだ」とも思って。会えなかった期間に自分たちも活動できていたと喜びも味わったし、世界がどんなに大変な状況であっても「TEAM SHACHIは大丈夫」と自信もつきました。

――1stフルアルバムをひっさげ、2022年2月12日からは全国10都市を巡る全国ツアー「TEAM SHACHI TOUR 2022 ~猪突!猛進!猛進!猛進!猛進!~」が開催しています。4月には、愛知県名古屋市の日本特殊陶業市民会館で2日間にわたり「名古屋城路上デビュー10周年記念公演」も開催。ツアーでは、どんな自分たちを見せていきたいですか?

秋本 10周年イヤーの波に上手く乗っていきたいです。フルアルバムのリリースでいい流れが作れているので、やっとみなさんへ会いに行けるツアーでは「お待たせしました!」と胸を張って各地を回りたいです。私たちは「from nagoya」で活動していますが、いずれ世界の状況が戻ったときは、みなさんも名古屋に足を運んでほしいなって。地元のよさも、各地で伝えていければと思います。

大黒 フルアルバムのツアーなので、TEAM SHACHIを知らない人、まだライブに足を運んだことない人でも楽しみやすい内容になっていると思います。いつも現場で応援してくださっている“タフ民(※ファンの愛称)”のみなさんは、フルアルバムを聴いていただければ予習するべき曲が分かるはず(笑)。ツアーを通してそれぞれ何かを身につけたり、乗り越えることもあるだろうから、フルアルバムの曲が育っていく過程はもちろん、私たちの可能性が広がっていく姿を見届けてほしいです。

坂本 振り返るとパシフィコ横浜で開催した「“OVER THE HORIZON~はちゃめちゃ!パシフィコ!~”」はテーマが「TEAM SHACHIとチームしゃちほこの融合」だったんです。改名後にチームしゃちほこ時代の楽曲をやらない期間もあったけど、アップデートした昔の曲を披露したら会場の盛り上がり方も変わって。改名前後の強さを一気にぶつけられたステージを経てのツアーなので、各地では“今のTEAM SHCAHI”を届けられればと思います。ファンの方々の力も受けながら一気にギアを上げて、私たちの目標地点・日本武道館に向けて急加速していきたいです。

咲良 今から2年前の全国ツアー「TEAM SHACHI TOUR 2020〜異空間〜」では、世界の状況が変わってしまい、中盤からの公演が中止になってしまったので、会えなかった人たちに、会いに行きたい気持ちでいっぱいです。会えない期間に曲もたくさん増えたので、私たちの成長を見せられたらと思います。