視野は広めに持とうと常に意識している

――1月22日にオンライン開催したエッセイ出版記念トークイベントを見させていただきましたが、流れるようなトークに圧倒されました!

とうあ 本当に口から生まれたんじゃないかっていうくらいおしゃべりで(笑)。普段からずっとしゃべってますね。

――ご家族もそのような感じなのでしょうか?

とうあ ママはそうでしたね。でもパパと妹は全くしゃべらないです。

――『生まれ変わっても自分でいたいって思うために生きてる』を読んで、とうあさんはお母様の影響が大きいんだなと感じました。

とうあ そうですね。ずっと一緒にいるし、影響をモロに受けてこんなおしゃべりになっちゃいましたし、考え方もママの影響が大きいところはありますね。

――ご家族はトランスジェンダーについてなど、小さな頃からとうあさんの生き方に理解がありますよね。

とうあ 両親は小さい頃から私が普通じゃないってことは理解してくれていました。私の行動に対して「やめなさい」と言われたことは一度もないですし、家庭環境は良かったと思います。

――とうあさんは高校2年生の頃からスカートをはき始めたそうですが、それも普通に受け入れていたとか。

とうあ ママは肯定的で、「早くスカートはいたら?」とか「この合わせ方だったら、このスカートの方が可愛いよ」という感じでした。パパも私がスカートをはいていても、「いいんじゃない?」ぐらいの反応で否定されたことはないです。

――学校の同級生も理解があったそうですね。

とうあ 一度もいじめられることはなくて、みんな受け入れてくれて超仲良くしてくれました。

――とうあさんの常にオープンな姿勢が良かったのかもしれませんね。

とうあ それは大きかったと思います。小学生の頃は女の子とばかり過ごしていて、男の子と関わることもほとんどなかったんですけど、中学に上がったら、こういうキャラクターもあって男友達も増えましたし、男女関係なく仲が良かったです。顔にコンプレックスも感じていたんですが、それをネタに周りを楽しませようとしていたので、みんなが受け入れてくれたんです。高校はほぼ女子校のような男女比率だったので、ほとんど男の子との関わりはなくなりました。

――本はあまり読まないとのことですが、とうあさんの鋭い感受性はどこからきているのでしょうか?

とうあ いろいろなものを見たり聞いたりして、視野は広めに持とうと常に意識しています。だから周りの人に比べたら感受性は豊かなのかなと思います。それに本を読むのは苦手でも、偉人の動画を観たり、成功された歌手の音楽を聴いたり。映画も大好きで、小さい頃から『セックス・アンド・ザ・シティ』や『プラダを着た悪魔』、マーベル系などの洋画を観ていました。海外のカルチャーが大好きで、ファッションやメイク、髪型なども海外のスタイルが好きなのは、それが影響しているのかもしれません。

――『生まれ変わっても自分でいたいって思うために生きてる』にはティーンに響く言葉がたくさん詰まっています。

とうあ 10代ってめちゃめちゃ悩みますよね。悩まなくてもいいことまで悩むから、同じ10代の私からの言葉で何か救いになったら嬉しいなって。私自身、本当に本は苦手で担当編集の方には、「そんな私でも読めるようにしてください」という風にお願いしましたし、小学生でも読める内容なので、本が苦手という方にも手にとっていただけたら嬉しいです。やっぱり言葉だけじゃ伝わりきらないこともありますし、それを温かみのある文章で伝えたかったんです。私の脳みそを知りたいなら、「これを読め!」というくらいすべてを詰め込みました。